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旅は道づれ・・・シニア・ロングウオーキング

   四国八十八寺巡拝・発心の巻

・・一番・霊山寺から十九番・立江寺・・

     
       期   間:平成22年10月22日から10月26日 (5日間)
       参加人員:3名               


 1 はじめに 
 日帰りハイキングでは味わえない「連泊・ロングウオーキングの良さ」を同好の仲間達と共に体験すべく、四国八十八寺巡拝を思いたった。
 近年の徒歩巡拝は、私が最初に訪れた10年前に比べると人気が高まり、民宿や食堂も増えて歩き易くなっているらしい。加えて、トレイルや道路標示も整備され、国内では数少ないロングウオークの優良フイルドと言える。しかし、ゴールまでは約50日間(約1200km)と途方もない日数を要するので大変だ。

 今回は、シニア・ウオーキングの趣旨に沿うべく「道中を愉しみ、ムリなく結願」を重点に考え、10回の区切り打ち(年2回x5年)をメドに計画した。ともあれ、メンバーはアラ古希の世代で、5年先のことは「神のみぞ知る」わけだが、叶うことなら欠けることなく結願へ辿りつきたいものだ。
 前夜発の高速夜行バスで、寝不足を案じながら東京駅から徳島駅へ向かった。


 2 トピック&スケッチ  

 第1日目 10月22日(天気 晴):徳島駅から板東駅
                     1番・霊山寺・から7番・十楽寺(6番寺泊)
 三度目の四国遍路は、仲間たちとの道ずれ巡拝。ソロでは味わえない道中を楽しみに一番寺の門前に立った。



 寝不足の 瞳を覆う
 仁王門
 その大きさに 期待ふくらむ



 遍路初日は、6番・安楽寺に投宿した。夕食後本堂にて「謹行」に参加、間近で仰ぐ弥勒菩薩の優美さに感動。



 一日の 疲れを癒す
 風呂と酒
 夜も賑やか イビキや寝言


 



第2日目 10月23日(天気 晴):6番・安楽寺から11番・藤井寺(さくら旅館泊)

 出発して2時間。晩秋の薄日につつまれた8番・熊谷寺に到着。 爽やかな境内に巡礼者が参拝していた。



 穏やかな 大師像建つ
 境内に
 御詠歌流れ 鈴の音ゆらぐ





第3日目 10月24日(天気 ):11番・藤井寺から12番・焼山寺(なべいわ荘泊

「遍路ころがし」を登り切ると巨杉の前の大師像が、ねぎらうように迎えてくれた。





 立像に お疲れさまと
 励まされ
 汗をふきふき 古道を辿る






第4日目 10月25日(天気 ):12番・焼山寺から16番・観音寺(鱗桜 泊)

 宿で昼弁当の手配が出来ず、途中に食堂もないのでインスタント・ラーメンを買う。




 橋下の 河原に降りて
 湯を沸かし
 靴下脱いで ラーメンすする




5日目 10月26日(天気 晴):16番・観音寺から19番・立江寺経由帰京

 今回は、19番・立江寺で打止め次回へとつなぐ。足のマメに苦労しても、連泊ロングウオークの愛好者が増えることは楽しい。




 青空に 両手を広げ
 夢放し
 仲間と語り 遍路道行く


 20数年前、穂高屏風岩で滑落遭難した山仲間への鎮魂は尽きない。



 気がつけば 本堂前で
 手を合わせ
 山に還った 友を供養す







 3 あとがき(所感)

 1)1番・霊山寺の受付によると、四国遍路も団塊世代の巡拝ブームが一段落して、最近は下火の傾向らしい。それでも、同宿の巡拝者たちと前後して歩き、テント泊では味わえない交流が出来た。

 
2)パーテイーで行動しても、自然との触れ合いに支障はなく、旅における「自分との向き合い」を満たしてくれた。自分の語源が「然の部」の略と云われて納得出来た

 3)ロングウオーク、特にシニアにおいては「結果が重要でなく経過が大切」と思う。従って、今回の企画もゴール出来れば幸いだが、それ以上に毎回の道中に重点をおき、時間と費用を多くかける価値がこの点にある。

 4))快適なロングウオークには「荷物の軽量化」と「足マメ防止」が不可欠で、いずれも地道な努力の蓄積が必要。そして加齢に伴うマイナス因子を少しでもクリアーしたいものだ。

 5)単独旅では考もしなかった「就寝時の寝言」で仲間に迷惑をかけ恐縮している。次回までには解決策を探したい。

 6)行動の目
  ・ 歩行ピッチ:約2時間ピッチ(補給食&給水=5分程度含)

  ・1日の歩行時間:6時間〜7時間
     (歩行2hr+歩行2hr +2hr+歩行2hr(または歩行3hr
  ・平均歩速:約3,5km(100±10歩/分)


               ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 4 資 料 関 連

 4−1概略タイム&概略距離
 第1日目 10月22日:1番・霊山寺・から7番・十楽寺(6番寺泊)
            距離:18km
 JR徳島駅(6:40-7:07)- JR板東(7:45)-1番寺(8:00-8:42)-2番寺(9:23) -
 
3番寺(10:13-26)-4番寺(12:05-13:10)-(14:00)-6番寺(15:20-30)-
 7番寺往復-6番寺(16:30)


 第2日目 10月23日:6番・安楽寺から11番・藤井寺(さくら旅館泊)
            距離:23km
 
 出発(7:35)-8番寺(9:00-25)-9番寺(10:00-20)-10番寺(11:20)-
  11番寺(14:30-15:00)-さくら旅館(15:40
)

 第3日目 10月24日:11番・藤井寺から12番・焼山寺(なべいわ荘泊)
            距離:17km
  出発(6:55)-11番寺(7:40)-浄蓮庵(11:50)-12番寺(13:40-14:10)-
  
なべいわ荘(15:20)


 第4日目 10月25日:12番・焼山寺から16番・観音寺(鱗桜 泊)
            距離:23km
  出発(7:10)-へんろ小屋・神山(8:50-9:10)-広野手前(10:50-11:30)-
  
やすらぎ荘(12:45)-13番寺(14:00-14:20)-14番寺(15:00)-
  16番寺(16:00)-鱗桜(16:10)

 第5日目 10月26日:16番・観音寺から19番・立江寺経由帰京
           距離:24km
  出発(7:15)- 17番寺(7:55-8:00)-地蔵院(9:00-15)-法花・得々うどん
  (10:50-12:00)- 18番寺(14:00)-19番寺(15:15-30)-立江駅
  (15:45-16:10)-徳島駅(16:50-20:10)・・・ 翌朝・新宿駅(7:10)



 4−2 宿泊地
   22日:E番・安楽寺宿坊・・・板野郡上板町引野寺の西北8 (☆☆)
                 電話:088-694-2046



   23日:さくら旅館・・・吉野川市鴨島町鴨島502-11   (☆☆☆)
                 電話:088-324-2404
 
   24日:なべいわ荘・・・名西郡神山町下分字鍋岩65-2    (☆)
                 電話:088-677-0181

   25日:鱗楼(うろころう)・・・徳島市国分町中268-1    (☆☆☆
                     電話:088-642-4337


 4−3 費用
 交通費:\18,780-
    
岩槻駅〜東京駅(\730)、東京駅〜徳島駅往復(\16,800)
   徳島駅〜板東駅(\260)、立江駅〜徳島駅(\350)、新宿駅〜岩槻駅(\640)
 
宿泊費:\25,465-
      
10/22(\5,800), 10/23(\6,000), 10/24(\6,825), 10/25(\6,840),
 
飲食費:\1,670-

      
10/22ほかほか弁当(\340),10/24うどん(\500), 10/25インスタントラーメン(\200),
    10/26
得々うどん ランチ(\630)
 納経料:\5,700-
 
     
1番寺〜19番寺(@\300-x19)
 その他:\900
     
電池(\350),目薬(\550) 

     
 
合計=¥52,515−



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