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 **** ニュージーランド・北島**タウポとロトルア**
温 泉 巡 り

 1 旅の準備 

    1-1 行動の検討
 夫婦で初めてニュージーランドを訪れてから5年が過ぎた。前回は南島だったので今回は北島にしたい。豊富な温泉で有名なタウポとロトルアの2ケ所に集中して「温泉三昧を満喫しょう」と目論んで日程を組んだ。
 加えて、同一地域の代表的バックパッキング・トレイル(ワイカレモアナ・トレイルとトンガリロ・ノーザンサーキット・トレイル)の資料を集めたい。

 1−2 航空券の予約
 1)8月31日:代理店・HIS大宮から予約が取れた旨連絡を受ける。燃料高騰による割増代が¥5、200円/1人が加算され、出発まで期間があるので「この加算額は流動的で変更の可能性がある」と牽制された(最終金額は¥11、200円に高騰)。
 2)航空会社はマイレージを貯めているので今回も大韓航空便にする。
 3)11月15日:宿泊予定のYHA(ユースホステル)3ケ所にE-メールでツイン部屋を予約<注1>。

 1−3 食料・装備の準備
 1)宿泊は全日程ユースホステルの自炊を主体に準備した。主食は白米(洗米)5日分、予備にパック飯(五目飯、赤飯)3日分を用意。
 2)ラーメンは、現地でも入手出来るがマズイので必要分持参。
 3)醤油、梅酢、塩、香辛料等、調味料の品数を多くして味付けを豊富にした。
 4)HYAのダニ防止にインナーシュラフを持参。
 5)ジョギングをするので、シューズ、ウエアーを持参。

   
ホカ滝                 タウポ湖
 
 
 2 旅の経過とメモ 
 
 2月1日(成田空港からインチョン・ソウル空港)
 タイム:岩槻(11:14)-日暮里(12:24)-成田空港(13:30-17:00)-インチョン空港(19:25-20:20)
 1)生憎の雨天で自宅から駅までタクシーを使用。その分乗り継ぎが良くて早く成田空港に到着した。団体割引の航空券引渡し時刻まで1時間も前だったが受付てくれて航空券を入手。
 2)5年前に比べて両替レートが1,5倍円安(58円/N$から88円/N$)になり為替変動に驚く。
 3)出発ゲートがいつの間にか変更になり慌てて変更ゲートに移動。前便の出発が遅れたので急遽変更になったようだが、初めての体験でオロオロした。
 4)韓国・インチョン空港から満席のオークランド行きの便に乗り換えて約10時間の長旅となる。


 2月2日(ソウル空港〜オークランド)
 タイム:-オークランド空港(12:20-14:00)-オークランド・YHA(15:00)
 1)テロ対策の為か税関と入国審査に時間をかけてチエックようやく空港から離れる。ダウンタウンのYHAまではエヤーバス(シャトルバス)で1時間弱の距離だ。
 2)今日中に目的地のタウポへ行くには、ダウンタウン発13時の最終便で間に合わないので今夜はオークランドYHA泊になる。ダウンタウンには、2ケ所のYHAがあり、前回泊のシテイYHAにしたが、他のインターナショナルYHAも100mほど近くにある。
 3)YHAの部屋は7階の反道路側で騒音もない今夜はベッドでゆっくり眠れそう。


 2月3日(オークランド〜タウポ)
 YHA発(8:00)-バスターミナル(8:10-9:15)-タウポ(14:10)- タウポYHA(15:00)
 1)徒歩10分でバスターミナルに着き発車ゲートを確認。バス利用は初めてだから捜すのに気を使う。
 2)タウポまで5時間のバスの旅で、途中トイレ休憩と軽食休憩が各1回、それ程疲れる事も無く下車。
 3)タウポ・バスターミナルからYHAまでは500m程の近距離だが初めての土地で勝手が判らず大回りをしてカミサンの不評をかう。昨日のバス停でも乗車場を捜してウロウロし「初めての土地は予想以上に気を使う」ことが判った。
 4)温泉付きのYHAで「ドンナ温泉か?」と期待して行くと、敷地の脇に直径2mほどの五右衛門風呂(木製)で誰も入っていないのでユックリと露天風呂を堪能。


 2月4日(タウポ・ホカ滝ハイキング)
 YHA発(8:40)-ハイキング入口(9:20)-ホカ滝(10:10-30)-沢温泉(11:10-40)-YHA(12:40)
 1)今日は、タウポ湖から流れるワイカト川に沿ってハイキングを予定。途中には温泉の出る沢や国内で最も人気があるホタ滝がある。この滝の語源は現地語で「巨大な泡」の意味とか、高さは10m程で大した事はないが、狭い渓谷を一気に流れるので流水は白く泡立ち観光の目玉とのこと。
 2)YHAから1時間で温泉沢に到着。ワイカト川に合流した沢付近で数人の先客が入浴中だ。本流寄りは冷たく沢寄りは熱いようで、各自適当な場所で泳いだり入浴したりしている。試しに手を入れたがヌル湯でイマイチ。沢の上流へ行って見ると。源泉から湯気が湧き立っている「帰りに入ろう」と先へ進む。
 さらに1ピッチ川沿いを進んでホカ滝に着く。対岸の車道から滝まで道があり、大勢の観光客で大賑わい。噂通り物凄い水量が狭い水路を爆走して迫力満点だ。滝口には虹が立ち観覧台にも霧水で覆われる。滝の余韻を残して引き返す。

 3)温泉沢に戻って、水着で源泉の沢に入る。ジンジンする熱さだ「遠路はるばる来たのだから・・」と我慢して腰まで浸るが、2分も我慢出来ず沢から退散すると腰から下が赤くなってしまった。後から来たオジサンが「2週間前に来た時は丁度良い湯温だったのに・・」と熱さに驚いて下流の合流点へ退散。カミサンも皆んなと同じ所でしばらく川岸温泉?を堪能。
 4)沢から上がってノンビリと車道を歩いて宿に帰ったが、殆んど車で沢近くまで来て入浴兼泳ぎに来ているようだ。


 2月5日(タウポ・ホットスプリング)
 YHA発(9:20)-湖畔散策(9:25-50)-ホットスプリングス(10:10-12:20)-YHA(13:00)
 1)温泉第2日目は温泉施設に行く<注2>。宿から湖畔沿いに3kmほど散歩がてら南下。湖から離れて国道5号線を1kmで目的地・ホットスプリングスに到着。町のインフォメーションからバス便があり、車で来る人が主で歩いて来る者は皆無とのこと。
 2)案内書の通り数個の個室と広いプールや子供用のスラロームがある。源泉は熱過ぎので噴水方式で冷やし、その湯を各所に分配しているとのこと。従って全個所「かけ流し」でモッタイナイ話だ。これで入場料は1日$5(約430円)だから格安。
 3)好天気に恵まれ毎日大自然の温泉に入り、予想以上の環境に「寒波の日本脱出!」と成功を祝して夜はワインで乾杯をした。


 2月6日(タウポ〜ロトルア泊)移動日
 YHA発(9:30)-博物館と散策(9:40-13:30)-バスターミナル(14:15)- ロトルア・バスターミナル(15:20)-YHA(15:50)
 1)YHAに荷物のデポは出来ないがバスターミナルで乗車券があれば無料で保管してくれるので助かる。
 2)タウポの博物館は小規模だが、この土地の歴史や国内随一のタウポ湖の様子が理解出来た。
 3)昨日は日曜日で繁華街が閑散としていたので、バス発車までウィンドショピングをしたが、衣類は大きすぎ価格も日本より高いようだ。
 4)ロトルア・バスターミナルからYHAまで2km弱あり、インフォメーションで近道を聞いて行くが、最初の道は遠く感じられる。途中の地熱公園では硫黄の臭いと湯気の溜まりが数ヶ所あり「危険では?」と気になる。


 2月7日 (ロトルア・マオリ村と温泉)
 YHA発(9:20)-マオリ村(10:00-11:00)-ポリネシアン・スパ(11:20-13:00)-買物後YHA着(14:10)
 1)宿から北方へ徒歩20分ほどでロトルア湖畔のオヒネムツ・マオリ村へ行く。途中の民家の敷地内からも温泉特有の白い湯煙が出て「危険ではないのか?」と驚く。しかし、土着のマオリ人は古来この蒸気を利用して、暖房、炊事、洗濯と日常生活に使っていたそうだ。
 2)マオリ村の独特の建物・集会場は早朝で観光客も疎らでユックリと往時を偲ぶことが出来た。木彫りや貝の民芸展示館を見物。
 3)村から散歩がてら20分で繁華街のインホメーションに着く。そから500m湖畔よりのポリネシアン・スパ<注3>でロトルア最初の温泉に入る。設備はヘルスセンター風で温水プール(25m)、露天風呂(3ケ所)、プライベート風呂やマッサージや休憩室があり、時間制限はない。
 4)3つの露天風呂は湖畔脇に42度から39度まで温度差をつけて管理され、我々は一番高い風呂に入る。湖畔には水鳥が群れをなして時々温泉湯を呑みに来て愛嬌がある。
 5)掛け流しの温泉に満足して「明日も来よう・・」とノボセ気味の身体でYHAへ戻る。今日はスーパーでステーキ肉を買って体力をつけよう。


 2月8日(ロトルア・YHA)
 YHA発(7:50)-バスターミナル(8:00)-ポリネシアン・スパ(8:10-9:50)-博物館(10:00-11:10)-観光案内所(11:20-11:40)-繁華街散策後YHA(13:00)
 1)宿から早朝バスが1便出るので便乗して、昨日行った温泉へ行く。朝湯には常連客が数名プールで水中ウオークと露天風呂に居た。先客に混じって我々も露天風呂に入る。隣のジーイサンの話では「オレは毎日来ている」「ラジウム温泉だから癌に良いヨ」とのこと。市民は$1(¥88円)で入浴出来るので健康促進のために老人達は日課にしているそうだ。我々は$15だから、かなりの差額に驚く。公営ではないが、原価償却が終わり維持費も少ないので運営出来るらしい。
 2)温泉の隣の博物館へ足をのばす。当地の歴史や文化の展示品と当館自慢の映画(火山爆発放映時に客席もガタガタ動く装置付き)を見る。
 3)観光案内所へ戻り、当地から入山見込みの<ワイカレモアナ・トレイル>の状況を聞く。係員の話では、当地からの入山ルートは車が無くてはダメで一般的には反対(南面)からになるらしい。それも1日1便のバスに2度乗り変えて入山になる。別コースの<トンガリロ・ノーザンサーキット>はタウポからバス便で入山出来ることが判った。他に日帰りの<トンガリロ・クロスシング>は容易なトレイルとのこと。
 4)TVの予報通り夕方から大雨になった「夏の夕立ぐらい」と思っていたが、予想以上の暴風雨で雨樋から溢れた水が通路を水浸して、気温はグツと下がり<テント泊では泣きが入る・・>とニュージランドの気候の変化について勉強になった。


 2月9日(ロトルア〜オークランド空港)

 タイム:-YHA発(7:50)-バスターミナル(8:00-8:20)-オークランド(12:20-13:50)-オークランド空港(14:40-20:20)
 1)宿から定期バス(1日1便片道のみ)でバスターミナルへ行く。長かった北島の旅も今日でお別れだ。バスは我々の思い出を乗せて一路オークランドへ向かう。途中数ヶ所で客を乗せ満席で終点に着いた。ダウンタウン終点で荷物をデポして近くの日本食の店に入り久し振りに店屋物を注文。
 2)フライト便が気になるので少し早いが空港へ向かう。行路でバスの往復YHA割引券を普通券の35%引き買ったので徳した気持ちになる。
 3)今回初めて自分の「ホームページの掲示板」で留守番役に数度現状を連絡した。最後の連絡を入れたら、留守役から「自宅の水道が寒波で漏水」との書き込みあり。思わぬ災難に「温泉でノホホンとして知らぬが仏」と元栓を締めなかったことを後悔した。


 2月10日(インチョン空港〜成田空港)

 タイム:インチョン空港(04:10-09:20)-成田空港(11:40-12:24)
 1)予定通りフライト便のチェックインが出来て一安心。空港で時計を眺めて時が過ぎるのを待つ。
 2)往路では緊張して疲れが残ったが帰路はホッとして同じ時間乗っているのに楽だ。幸い隣席が空いていて身体上もゆとりを持てた。
 3)インチョン空港での乗り変え時間が5時間もあり一眠り出来て頭もスッキリ。特に、土産店街・2階のスカイパス客用休憩所はソファーも大きく静かでつくろげた。

 
  3 あとがき と 所感

 1)思惑通りの温泉に入浴出来て、初めての土地にしては大成功だった。文字通り「掛け流しの露天風呂」は豊富な湯量と熱い温泉で苦労して行ったかいがあった。

 2)しかし、初めての土地は、勝手が判らず予想以上に疲れた。バス停、宿、見物地の場所や状況を限られた知識でスムースに行動するには、その関連事項も把握しなければならないので、一度行った所とは大違いだ。単独での行動であれば「失敗も楽し!」と割り切れるが同伴者が居てはそうもいかない。特に加齢と共に判断力や記憶力が低下しトラブルの頻度は増える訳だからムリしない行動をしないと、折角の旅も疲労ばかり残る。

 3)ロトルアよりもタウポの方が我々の「ノンビリ旅と温泉巡り」に合っていた。町の規模や自然の環境と開放的な湖畔をもう一度訪れたい。

 4)タウポで3日間、夜明けを待って6時半ごろから1時間ほど湖畔をジョギングした。常連のジョガーも数人いて、平坦地は湖畔、内陸へ向かえば坂路のトレーニングが出来る。走った後は温泉で休養すれば最高。

 5)夕食は米を炊いたが3日目から飽きたので、お粥や野菜入りオジヤに変更した。消化も良くて食べ易かった。朝食のラーメン(餅入)も後半は汁を除いてヤキソバ風にして目先を変えた。

 6)5年前に訪れた時のレート(1$=58円)が今回は1,5倍になっていて費用が割高になった。更に原油の高騰で追加運賃も加算され年金生活者には厳しい環境だった。ともかく「行ける時に行く」その分日頃ムダをしないことが、生活の知恵と思える。そんな訳で今回調査したバックパック・トレイルの実行を模索したい。

               * * * * * * * *

 4 リスト類 2人分<注2>
 4−1食料リスト 
1 洗米        
2 アルファー米(山菜・五目)
3 餅      
4 切干ダイコン 
5 ラーメン      
6 煎 大豆   
7 割 センベイ 
8 乾燥ワカメ  
9 柿のたね   
10 梅 干    
11 小魚     
12 梅 酢    
14 味噌       
15 お茶       
16 塩アメ    
17 醤油   
  
1.5kg
4ケ
8ケ
1袋
10袋
1袋
1袋
1袋
1袋
適量
1袋
50CC
適量
5回分
1袋
50cc

18 焼 麩 
19 塩      
20 カリントウ 
21 だしの素 
22 ふりかけ 
23 乾燥小松菜
24 焼酎 

以下は現地手配
25 じゃがいも、人参、レタス
26 牛肉、ハム、パン類
27 ダシの素
28 果実 類(リンゴ、トマト)
28 ワイン
30 飲料水
1袋
適量
1袋

4本
 適量
1パック
500CC








                    


 4−2 装備リスト 
1 傘 
2 軍手 (炊事用)
3 靴下     
4 鍋        
5  コッフェル 
6 ナイフ    
7 カップ    
8 スプーン  
9 食器    
10 ペンライト 
11 シュラフシート 
12 下着  
13 コンパス  
14 ナイロン紐10m
15 トレペ・チリ紙
16 ひげ剃り  
17 サブザック 
18 マッチ  
19 厚 紙  
20 網 袋  
21 メンタム・蚊除け
22 トレペ・チリ紙 
23  安全ピン 
24  ビニール袋 
25  腕時計 
26  カメラ   
27 栓抜き 















1式







4本




28  フイルム (25枚) 
29  帽 子        
30 水 タンク 350cc  
31  歯ブラシ 石鹸  
32  腕 カバー    
33  箸         
34  洗面タッパ   
35  サングラス   
36  タオル      
37  リップクリーム 
38  クリーム     
39  オリーブ 油  
40  櫛       
41  サンダル    
42  ペン・手帳    
43  現金・パスポート・カード 
44  搭乗交換シート  
45  長袖・長ズボン 
46  Tシャツ    
47  洗面具     
48 ジャンパー   
49 バンダナ    
50         
51 地図・ガイドブック 
52 ジョギングウエア&シューズ


2 
2 







1 





1 
2 









  5 会 計(2人分)

 1)宿泊費:オークランドYHA  2/2($64)
       タウポYHA  2/3-5($65x3=$195)
       ロトルアYHA  2/6-8($56x3=$168)
     計=$427(カード使用)


 2)航空券:\180,080-円(成田空港税込み)
     旅行保険:\2,120-円
     燃油代加算:\22,400-円
     NZ出入国税:\1,800-円

 3)バス他交通費:AUK空港〜市内往復($40)
          AUK〜タウポ($88)
       タウポ〜ロトルア〜AUK($112)シニア割引
     計=$240

        岩槻・成田往復(\3,140-x2=6,280円)
        自宅〜岩槻駅往復タクシー(\1,320)

 4)食料費:国内購入分(\4,600-円)
       現地購入分($135)含む昼食代
       ワイン($28/3本)

 5)装備費:フイルム代(\450) 
       AUKロッカー使用 ($2)

 6)その他:博物館見学代 ($30)2ケ所
       写真代(\1,910円)
          NZ空港税 ($50)
       温泉入浴代 ($70)4回分
       Eメール代 ($10)

    合計支払金額 =\305,280-円(2人分)
       (日本円=\221,105円)
       (NZ$=$992x85=\84,320円)
        別途土産等

  <注1>Eーmail book@yha.co.nz
      オクランドYHA:YHA Auckland City .
      タウポYHA:YHA ActionDownunder .
      ロトルアYHA:YHA Kiwi Paka.
  <注2>
ホットスプリングス:http://www.taupohotsprings. com
  <注3>ポリネシアンスパ:http://www.poliynesianspa.co.nz
  <注4>参加者:飯星宏徳・フユ子(2名)

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