旧HPの内容です(抜粋)


’98年6月23日(日)

…というわけで、いいだまはタクシーという仕事に
就こうとしている。で、今日K社の面接を受けてきた。
履歴書と免許証を持っていき、
ひさかたぶりのこういう場面に少し緊張しつつ、
ドアをノックした。「ハイ、どうぞ」の声に扉を開け、
中に入る。
..と、こんなペースで書いていたら、延々続いて
しまうので、途中省略。

会社とか制度とかの説明を聞き、フンフン納得するいいだま。
聞き終わる頃には、ココにすっか..という気持ちになっていた。
が、まず健康診断を受けて、これに合格してから
でないと話は始まらないということなので、これを
あさっての火曜日に受けることにした。
なんやかやでこの日は1時間15分くらいかかった。
ついに念願のタクシードライバーの道を歩みだそうとしている。
終わって外に出ると雨。天も泣いて喜んでいる。(..わけがない。
あー傘持ってくればよかった。天気予報のウソつき!
ブツブツ)

’98年6月24日(月)

昨日の話の中で、タクシーやるのに必要な、普通自動車の
第二種免許取得の話がでて、これには3つの方法があるという。
(二種免許というのは、運転免許試験場で直接検定試験を受けて
合格するしか取得する方法がありません。ウラワザがあるのか
どうかは知りません。)

1.学科教習&技能教習とも会社に世話になる。
2.学科受検は個人で、技能教習を会社で世話になる。
3.会社には全く世話にならず、個人で取得する。

さあどうする?ということで、2.を選択することにした。
で、さっそく今日、府中運転免許試験場にいって、受検してきた
次第。午前中に行き、受検申請をして、適性検査(視力&深視力)
を受ける。受検は午後にしてもらい、午前中の余った時間は
勉強時間に当てた。試験所脇の代書屋で1050円も払い、
問題集を買った。これには二種免許用の問題が付いている。
交通法規の細かい決まりなど忘れていたので、役に立った。
そして午後の試験。午後1時始まりだったが、12時20分頃
試験室に入ったら、一人のおっちゃんが前の席の
おにいちゃん(この二人も普通二種を受検)にしきりに話しかけて
いて、これがうるさい。(おー、余裕ブッこきじゃのう..
にいちゃんもお気の毒に..)と
思いつつ、そしてうるさい声を耳に入れぬよう努力しつつ
勉強していた。

試験時間は50分。100問中、90問以上の正解で合格。
う〜ん、答えがあいまいになってしまったのが10問ほど残って
しまい、時間ぎりぎりまでかけて何とか答えを記入する。
試験後約30分で結果発表。教室内に電光掲示板があり、
これに合格者の番号がズラズラ表示されていくという。
「..では発表します。」の試験官の声で表示開始。若い番号から
表示されていく。(右から左に番号が流れていくのです。)
ドキドキドキドキ...。

ご〜〜〜か〜〜〜く !!! (^^) ホ〜〜〜ッ。

何でも、合格すればうれしいもんですなぁ。ハッハー。
ちなみにうるさかったオヤジは不合格だった。十数人受けて合格は
6人だった。その後、技能検定(実際車を運転しての試験)についての
説明があった。てなわけで、今日一日は終わる。でもうれしい一日で
あった。

’98年6月25日(火)

某所に健康診断に行く。現地9時入りなので、7時に起床、8時出発。
あー眠かった。このところ毎日10時起きだったので、ヒジョーにつらい
(なんてやつ!)。10種目くらいやったので時間がかかった。
生まれて初めて心電図とやらをやらされた。悲しいかな、聴力が高音
のほうでちょっと弱いと言われた。日頃カーステレオをガンガンかけている
からその影響だろうか..。
そして夕方合否連絡があって、合格とのこと。ホッとする。
これで今度改めて入社手続きに行くことになる。
まあ今日は改めて健康であることがわかった日というコトで
とりあえずメデタシメデタシ。(^^)

’98年6月26日(木)

入社手続きのため、都内某所のK社まで出かける。
いろいろな書類を書かされ、ハンコを10回くらい押させられる。
制服のサイズ合わせやら、写真撮影やらもあって、2時間くらい
かかってしまった。ま、そんなとこで。

’98年7月8日(水)

今週の月曜日から技能講習を受けに行っている。多摩川沿いの
練習コースにて。同じ会社の仲間と2人で受けることに。
いわゆる教習所にあるような敷地内のコースをグルグル回って
練習するのである。鋭角、S字、坂道、踏切とかあるアレです。
初老の男の先生だったけど、普通のおっちゃんでした。変なオヤジ
でなくてホッとした。

普段オートマに乗っているので、マニュアル操作は久しぶり。
はじめ多少ぎこちなかったが、だんだん慣れてきた。
が、普段は意識しない安全確認やら何やらの<プロフェッショナル
らしさ>や<円熟>した走りが問われる(<>内は試験場より渡される
冊子より抜粋)ので、今のままの走りでは検定は不合格確実のようだ。
指導を受けながら走る、走る、とにかく走る(いやいや実際はトータル
でも一人一日30分くらいしか走らんのですけどね)。
でも結構いろいろあるんすよ。もちろん基本通りにやればいいだけ
なんだけど、安全確認、右左折のタイミング、注意事項、
カーブ進入時のスピード、スピードを出すときは
出す、抑えるトコは抑える、メリハリつけての運転、等やることが多くて
いざ意識してやってみると難しいのであった。でも3日目ともなると
大分感覚がつかめてきて、慣れてきた。今週の金曜が受検日。あと2回
練習できる。一発合格を決めたいモノです。

’98年7月10日(金)

今日は受験日。午前中に技能講習を受けてから、府中運転免許試験場に
向かう。午後1時から試験なのだ。この日の普通二種受検者は30名
ちょっとだった。他にも普通一種の仮免とか本免、大型一種・二種など
の受検者が集まっていた。1時すぎに係官が入ってきて、いろいろと
説明をする。その後技能試験へと移った。いいだまの受検Noは203。
一号車の3番目だった。が2番目の人が欠席、繰り上げで2番目に
なってしまった。緊張感が高まる。

検定車には、受検者と試験官、そして後部座席に次の受検者が
控え、検定中は3人が車に乗ることになる。なので、まずいいだまは
後部座席へ乗る。このときも油断は禁物。キチンと後方の安全確認を
することは欠かせない。神妙な面持ちで乗り込む。一番目の受検者は
それ以上に緊張した面持ちで検定に臨む。いいだまとしては2番目で
良かった。検定コースの確認はできるし、最初の方で検定は終わるし、
こういうものはさっさと終わった方がよい。検定は減点法で、100点
の持ち点からミスをするごとに規定の点数がマイナスされていく。80点
以上で合格なので、脱輪、一時不停止やらなんやらの致命的なミスを
したり、80点を割ってしまったりすると、途中までしかコースを
回らず、発着点に戻されてしまうことがある。完走すらできないことは
よくあるのである。

1番目の人は、なんだかんだ完走できたのだが
最後で大ミスしてしまい、結局不合格だった。がいいだまは、コースを
すべて確認することができたので、ラッキーだった(^^;)。不合格の人は
今回の結果の簡単な説明を受け、次回の受験票を試験官から渡されて、
終わりとなる。帰りに次回の検定日を決めて今日は終わり。

続いて私の番。後部座席から運転席に移る。もちろん車の前の
安全確認をしてから。試験官に書類等を渡す。10mほど試し運転させて
くれ、そのあと検定に入る。「それでは今から試験をはじめます」と
試験官。鼓動は高まる。(えーい、行ったるわい)と車を発進させた。
まず<止まれ>。完全停止。よし。右、左、OK!(実際は見えないん
だけど..)ミラー確認...NG。遠く右方から大型車が来ているのが
見えたので、待機。やり過ごしてから、進んだ。これを大丈夫と思って
出てしまうと、ブレーキ踏まれて、検定中止だったように思う。
危ないのだ。止まれを直進し、右左折、黄信号点滅、鋭角コース、
障害物通過、等こなす。途中直線道路で50km/h出すようにも指示される。
ここでは50〜55km/h出さないといけないのだ。他の道路でも、
慎重に走りすぎてもいけないし、もちろん飛ばしすぎてもいけない。
走る、曲がる、止まる、等メリハリのある運転が求められるのである。
1番目の受検者は、狭路から優先道路に出るときにいちいち停止していた
ので、試験官に注意されていた。<止まれ>の標識以外のところでは、
安全確認できれば、徐行(すぐ止まれる速度)で出ることが必要だ。
途中、左折大回りとか、交差点通過時の安全確認とか、踏切の坂道で
5cmくらい後退したりとか、ヤバイ!と思う瞬間はあったが、なんとか
完走はできたのであった。走った感想は、わりと走りやすかった、ってかな。
練習コースでは狭めの敷地にごちゃごちゃコースが設定されているが、
試験場のコースはだだっ広くて、余裕を持って走れたように思う。致命的な
ミスは無いとも思ったので、何とか合格しないかな〜...と願った。
発着点に戻ってきて、サイドブレーキを引き、後方確認してドアを開ける。
降りて再度後方確認し、ドアを閉めて、試験官のいる助手席に移動、言葉を
待つ。「...カーブを曲がるときのスピードがちょっと出てたね..ギアを
もう少し適切に使って走るようにね..」とのご託宣。あと他には特になく、
住所を聞かれた。(はぁ??)と思ったが、言う。と、略称で言った
ので正確に言うように言われる。そして合格の旨言われて、部屋で待つように
言われた。心の中の顔がみるみるニヤけていくのがわかった。対試験官には
もちろん神妙な顔で、嬉しそうな顔はみじんも見せない。

’99年11月16日(火)

...というわけで、試験にも一発合格、無事タクシードライバーと
なり、月日は流れ早一年と少し。
お〜〜〜い、早く流れすぎだって。途中がスっぽ抜けてるって。
筆無精ないいだまをお許し下さい。

この前の金曜日、出番だったけど、とても調子のよい一日でした。
これがまたついていたというか、幸運だったのです。
自分、まだ担当車が決まっていないので
出番毎に乗るタクシーが違うのですが、
そのため朝出庫前に当日乗る自分の車を探さねばなりません。
うちの営業所には100台以上車があるので探すのも一苦労です
(ってほどでもないですが)。
この日、出勤して駐車場2階をふと見たら、何気なくXXX号車が
目に入りました。
<...XXX号車はあそこか..>
と思い事務所に入り、配車を確認すると、何と今日はXXX号車に
乗ることに。何かうれしくなって今日のお仕事開始となりました。
朝一のお客さんにあさっての方向にもっていかれて、ちょっと
いつもの自分の流れに乗り損ないいまいちと思っていましたが、
午前11時位に営収10,000円を突破したのでまあまあかと思いました。
それからちょこちょこやって、13時前に日本橋の方へとお客さんを
乗せていき、その時点で17,000円を越え、今日は調子良いぞと
思いつつ、昼食がてら箱崎のロイヤルパークホテルに付け待ちしたの
です(コンビニで食料を買って車中で食べていました)。
4台くらい空車タクシーがいましたが割と順調に流れ、
15分くらいで自分の番がきました。あまり期待もせず待っていると、
一人のスーツ姿のサラリーマンが走りながら乗ってきました。
「..高速乗って、横羽線から横浜新道入って、藤沢の方まで
 行ってくれる?..」

!!!!!!!!!!!!

息せき切らせながら言うではないですか。
心の中はうれしい悲鳴!どころか絶叫状態!!

(やあったあああああああああああっ!!!!!)

今日のツキをここで確信したのでした。
これは結局17000円のお仕事となりました。
まっ昼間から、こういうお仕事はそうそうありませんので、
とてもうれしいのです。
この勢いで、と帰り道、羽田空港に入りました。羽田空港での
お仕事はコストパフォーマンスがよくないので、やり方を考えて
入らないと割が合わないのですが、今日は迷わず入りました。
そして3時間待ちで、府中までの家族連れのお客さんを乗せて
13000円余。VERY VERY GOOD!!!
最近では3〜4000円程度のお客さんが当たり前の感じなので。
そして深夜も、新宿〜横浜で10000円余、
明け方に六本木〜横須賀で18000円余と、ツキました。
で乗務が終わってみれば、今日の営収95240円也。
も〜、御、御、御の字です。(m_ _m)
ツクときはツクなあ、と不思議な思いです。
いつもこうありたいもんです(^^)。

’00年1月30日(日)

今日は日曜日。前回出番の金曜はバッチリだったので、
それにあやかって、と思ったら、惨憺たる結果に
終わってしまいました。
最近、今までの営業のやり方を変えて
いろいろと試みているのですが、それがいまいち効を奏さず、
結局3万円台で終わってしまったのでした(トホホ...)。
まあ今日が日曜で全体的にも良くないというのもあるとは
思いますが..(言い訳..^^;)

一番のロングのお客さんが、新宿靖国通り〜西調布の先で、7220円。
でもそのお客さんが降りたら、すぐまたお客さんがいて1540円。
ま、都合8760円てことですかね。
でもそのすぐ乗せたお客さん=若い女性一人、ちょっと変でした。
スウェットの上下でユーラユーラ??と現れて
消え入るような声で「..いいですか?..」。一瞬ヤバイかなと
思ったけど、特に断る理由もないので乗せて走るも、
ぼそぼそと「..次みぎ」「そこ左」..。
で着いてみると、そこは病院の前でした。「なるほど..」と
妙に納得?しました。でも降り際に、やはりボソボソと「**社
(小生のタクシー会社名)さんはみんな感じが良くていいですね。
好きです。」な〜んて言ってくれてちょっと嬉しかったです(^^)
ではまた。



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