新着情報                  更新:2015.2/8

生田9条の会 9周年記念講演会

 

みずしま・あさほ
プロフィール

1953年東京都生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学。憲法学 法学博士。札幌学院大助教授、広島大助教授を経て、1996年より早稲田大学法学部教授。2004年より法学学術院教授。全国憲法研究会代表。14年間、NHKラジオ第一放送「新聞を読んで」レギュラー。

水島朝穂HP

「平和憲法のメッセージ」http://www.asaho.com/

●9周年記念講演会チラシ
ダウンロード→

タイトル

日本国憲法は今、かつてない「ピンチ」です!
そもそも、憲法って何? 立憲主義とは?
平和、安全保障に関しても貴重な発言をされている
水島朝穂さんを迎えて、
あらためて"憲法"を、
基本から考えてみる講演会です。

と き 2015年3月21日(土)
    13:30開演(13:00開場)
ところ 日本キリスト教団 生田教会(地図参照
    小田急線〈読売ランド前〉駅より徒歩約10分 
    〒214-0037 川崎市多摩区西生田4-9-3
参加費 500円 (定員150名)





琉球古典音楽
安冨祖流  弦声会
歌・三線師範
 川﨑仙子さん 他
 

<曲目>
・かぎやで風節 ・ゴエン節
・安里屋ユンタ ・てぃんさぐぬ花
・島千鳥 ほか

 沖縄古来の弦楽器・三線(さんしん)にあわせて歌をうたう「琉球古典音楽」。奏者は、腰から背筋、頭頂まで垂直に立て、聴衆にまっすぐ顔を向けて歌います。

【水島朝穂著書】『現代軍事法制の研究』(日本評論社)、『18歳からはじめる憲法』(法律文化社)、『はじめての憲法教室──立憲主義の基本から考える』(集英社新書)、『戦争とたたかう──憲法学者・久田栄正のルソン戦体験』(岩波現代文庫)ほか多数。
共著には、自衛隊違憲判決の元札幌地裁福島重雄裁判長からの聞き取りをまとめた『長沼事件 平賀書簡──35年目の証言』(日本評論社)、朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」で使われた『検証 防空法--空襲下で禁じられた避難』(法律文化社、共著)など多数。最新刊・水島朝穂編『日本の安全保障』第3巻(立憲的ダイナミズム)岩波書店。

*講演会につづいて、参加者みなさんで交流を深めるつどいを予定しています。

主催:生田9条の会
お問合せ:tel. 080-5889-0999


新着情報                  更新:2014.10/8

と き 2014年10/13(月・祝)
全体集会13:30〜16:30  分科会 いずれも9:30〜12:00
ところ エポックなかはら(全体集会)(地図→)
(JR南部線 武蔵中原駅直結)
参加費 999円

全体集会
記念講演

日本は戦争をするのか ──集団的自衛権と自衛隊
     半田 滋(東京新聞論説委員・編集委員)
文化行事 松本 ヒロ(コメディアン)
権兵衛太鼓(京浜共同劇団)
分 科 会
1 今の国際情勢をどう見るか?
(グローバルなパワーバランスの変化って何?)
●会場/エポックなかはら 第1・2・3会議室( 地図→
●講師・パネリスト/横山宏章(北吸収市立大学教授)、山崎徹(自由法曹団壊憲対策本部事務局長)、川田忠明(日本平和委員会常務理事)
2 原発は人権問題だ(原発労働・事故・被曝・大飯差し止め判決など)
●会場/エポックなかはら 大会議室(地図→
●講師/福島和夫(原発核燃止めよう会)、三嶋健(川崎合同法律事務所)、鴨下元(原発ゼロへのカウントダウンinかわさき)
3 憲法と教育(戦争する人づくりをすすめる教科書がいま……)
●会場 高津市民館 第1・2会議室(地図→)
●講師 県内小・中・高の現役教員
4 憲法9条とマスコミ(メディアを信頼できるか)
●会場 高津市民館 第5回義室(地図→
●講師 中築間卓蔵(放送ジャーナリスト)、阿部裕(新聞ジャーナリスト)
5 「改憲派」も怒る「壊憲」とは
(コーヒーの香りを楽しむように、九条の深みを味わおう♪)
●会場 高津市民館 第6会議室(地図→
●小林節(慶応大学名誉教授)
6 日本軍「慰安婦」問題と人権
(日本軍「慰安婦」問題の事実と現在。問題解決のための何が必要かを考える。
●会場 てくのかわさき 第1研修室(地図→
●講師 井上恵美子(フェリス女学院教授)
7 憲法9条と25条(社会保障の拡充こそが戦争に反対する道)
●会場 川崎医療生協久地診療所 大会議室(地図→
●講師 田中国雄(川崎社会保障推進協議会)
8 若者と憲法(集団的自衛権の行使で人生どう変わる?)
●会場 てくのかわさき 第5研修室(地図→
●講師 川岸卓哉(弁護士)
フィールドワーク 明大登戸研究所資料館を訪ねる──秘められた戦争の裏側を見る

●事前申し込み制先着30名
●申し込み先/TEL・FAX044-333-4810笹岡まで
●午前9時/小田急駅改札口に集合です。
●一般入場券999円のほかに参加費300円が必要。

◆ 連 絡 先 ◆
九条かながわの会
〒231-0012横浜市中区相生町1-15第2東商ビル
TEL/FAX 045-212-9397  Eメール/article 9@nifty.com


と き
 2014年8月
   
16日(土)
   17日(日)
   18日(月)


ところ
 明治大学
 生田キャンパス
 A館校舎


〒214-8571
川崎市多摩区東三田1-1-1 明治大学生田キャンパス


アクセス
●小田急線向ヶ丘遊園駅からバス20分
●生田駅から徒歩15分

参加費
■一 般:2000円
(1日のみ参加1000円)
■大学(院)生:1000円
(1日のみ参加500円)
■高校生以下:無料

8月16日(土) 13:00~

13:00 開会セレモニー
 
●文化行事
   「川崎市民合唱団いちばん星」 (組曲・川崎と戦争)

 
●主催者挨拶
   山田朗(明治大学平和教育登戸研究所資料館館長)

 
●歓迎挨拶
   川崎市長、明治大学副学長、川崎市多摩区長

13:40 記念講演
 
●アジアの平和と日中関係のこれから
   丹羽宇一郎 氏 (前中国大使)

15:00 基調提案(全国ネット)
 
●地域からの報告
  登戸研究所保存の会、日吉台地下壕保存の会
 ●閉会挨拶 姫田光義(現地実行委員長)

18:00 全国交流会(柏屋)
 
●歓迎行事「腹話術ゴローちゃん」

8月17日(日) 9:15~15:00 分科会(A館校舎)

・第1分科会 「保存運動の現状と課題」 
・第2分科会 「調査の方法と整備技術」
・第3分科会 「平和博物館と次世代への継承」
8月16日(土)、18日(月)
 現地見学会はこちらから→

【主催】戦争遺跡保存全国ネットワーク
 
   第18回戦争遺跡保存全国シンポジウム神奈川県川崎大会実行委員会
【共催】明治大学平和教育登戸研究所資料館
【後援】神奈川県、神奈川県教育委員会、川崎市、川崎市教育委員会
    読売新聞川崎支局、朝日新聞川崎支局、毎日新聞川崎支局
  
  東京新聞川崎支局、神奈川新聞社
    タウンニュース、多摩区観光協会、稲田郷土史会

お問合せ先:登戸研究所保存の会→


●日時 2014年6月28日(土)
    12:45〜 大集会 14:30〜 首都大行進(デモ)
●集合場所 明治公園
  アクセス:JR中央・総武線「千駄ヶ谷」駅下車 徒歩5分
       都営地下鉄大江戸線「国立競技場」駅下車 徒歩2分
       東京メトロ銀座線「外苑前」駅下車 徒歩15分

◆主催 首都圏反原発連合/さようなら原発1000万人アクション/
    原発をなくす全国連絡会(3団体共催)
◆協力 脱原発世界会議/経産省前テントひろば/
    再稼働阻止全国ネットワーク

生田9条の会では、この集会に次のようにとり組みます。
当地出発日時・集合場所:6月28日(土)11:30 
            小田急線登戸駅プラットホーム 中間待合室

みなさんお誘い合わせて、ご一緒に出かけましょう。


 

登戸研究所見学会

と き

10月19日(土)13:00〜16:30   

ところ

登戸研究所資料館&明大内の史跡   

集 合
場 所

12:30 生田駅南口1Fエレベーター前
    (生田駅集合の方)受付後、明大内の現地集合
     場所に移動します。(徒歩15分)

13:00 明治大学生田キャンパス 中央校舎1階ロビー
    (現地集合の方)


 明治大学生田キャンパス内には、旧陸軍の謀略・秘密戦兵器の研究開発機関『登戸研究所』の戦跡が残っていることをご存知ですか? ここでは、アジア・太平洋戦争中に毒ガス・風船爆弾・中国紙幣の偽札・ウィルスなどの研究開発が進められていました。今でも名残の建造物などがあります。
 明治大学や地元市民の保存運動の結果、2010年春に資料館として開館しました。そして、全国から多くの見学者が訪れています。
 今回は「731部隊展2013」も同時に開催されており、中国北東部(旧満州)ハルビンにおける731部隊による細菌兵器や毒ガス兵器の研究・開発、「マルタ」と呼ばれた捕虜らを使っての人体実験など多方面からの資料が50枚ほどのパネルで展示されています。
 身近にある戦争の史跡・資料をこの機会に、ぜひ見学してみませんか。

◆お申し込み・詳細はこちら→
(リンク先のチラシをプリントし、FAXでの申込用紙としてご利用ください)

主催:生田9条の会 電話:080-5889-0999

 


反原発集会2013.10.13

10月13日(日) 川崎市内3ヵ所でも原発ゼロ行動が行われ、それぞれ30分程度の宣伝・アピール活動がとり組まれます。ぜひ、ご参加を!

①川崎駅   12:00〜 終了後、日比谷公園巨大デモ(14時)、国会大包囲行動(17時)に参加します。
②武蔵溝口駅 12:00〜
③登戸駅   12:00〜
◆詳しくはこちら→
原発ゼロへのカウントダウンinかわさき TEL090-1844-8455

 


(2013.7/15更新)

憲法96条の改憲をさせない

世論づくりを!

生田9条の会 運営委員会

国民も望んでいない改憲の暴走すすむ


 一票の格差を残したままという憲法違反の選挙で、前回より219万票減らしながら294議席をえた主要与党は、改憲にむかい暴走を始めました。政府は、きたる参院選で改憲発議要件を過半数に変更する96条改憲を争点とすると言明し、憲法記念日の討論番組で自民・維新・みんなの党は、96条改憲で一致しました。平和主義・基本的人権尊重・国民主権を原則とする日本国憲法ばかりか、「憲法そのもの」が、今、存亡の危機を迎えています。
 
96条改憲は憲法破壊の道「体を張っても拒まなくては」

 これは、自民党の講師などを勤めてきた9条改憲論者の小林節慶応大学教授の言葉です。一般の法律並みに憲法が過半数で発議されるならば、その時々の多数派政権によって、国民主権や生命・財産・自由などの基本的人権などが気ままに変えられ、場合によっては独裁に道を開いてしまいます。だからこそ"9条改正でも堂々と議論し3分の2 の同意を得て提案せよ""96条改憲は、憲法そのものの破壊、立憲主義の破壊であり、国民主権への反逆""人類の歴史への冒涜(とく)"だからやめさせようと、小林教授は言っているのです。
 当会で講演していただいたこともある憲法学者の樋口陽一さんは、「ゲームの当事者がルールを勝手に変えるのと同じ」と自ら代表として『96条の会』を結成、小林教授も参加しました。また、古賀誠・自民党元幹事長さえも「現在の規定(3分の2発議の96条)は当然です。諸外国を見ても、憲法改正のハードルは高い。」と「大反対」を表明しています。
 96条改憲は、単なる手続きの変更ではなく、日本全体の社会と私たちのくらしを破壊してしまう危険があります。お一人おひとりが今、96条改憲反対の声をあげるよう、訴えるものです。

96条改憲は9条改憲に直結!護憲の世論づくりを!


 「原発は潜在的核抑止力だから必要」と本音をかくさない政権与党幹部は、民放TV番組で、96条改憲が国民投票にかけられた場合に「国民は(9条改正を)念頭に置いて投票していただきたい。国のありかたが変わるという認識を持って(投票すべきだ)」と、露骨に96条改憲のねらいが9条改憲にあると主張しています。つまり、自衛隊を国防軍とし、個別的・集団的自衛権行使としての戦争に参加できるようにし、軍法会議を設置するなど日本を全面的に「戦争をする国」にしようとしています。
 生田9条の会はこれまで、ニュース連載記事「総批判・自民党改憲草案」でその危険性を明らかにし、同封のチラシや駅頭での宣伝行動でも、改憲の危機を訴えてきました。
 読者の皆さん、ぜひご家族や親戚、知人と語り合ったりして、改憲提案などできない世論を、ご一緒につくりあげていきましょう。

アベノミステイク
これは危険!
96条先行改憲は、憲法を破壊する

日本国憲法


第九十六条  この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
 ②憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
 ※アンダーラインは編集部

自民党の改憲草案


第百条 この憲法の改正は、衆議院又は参議院の議員の発議により、両議院のそれぞれの総議員の過半数の賛成で国会が発議し、国民に提案してその承認を得なければならない。この承認には、法律の定めるところにより行われる国民の投票において、有効投票の過半数の賛成を必要とする。
② 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、直ちに憲法改正を公布する。
※アンダーラインは編集部


 安倍政権与党自由民主党および日本維新の会は、憲法第96条を他の条項の改憲に先立って変えることを参議院選挙の公約に掲げています。なお、みんなの党は党首が「国家主義的な憲法改正を行う観点から96条改正を行うならば反対」「その前にやるべきことがある」と言っておりますが、政党として96条改定そのものには賛成の立場です。
 自民案も維新案もほぼ同じで、憲法改正の発議要件を、現行憲法96条が「各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、……」と定めているのを、「(…両議院のそれぞれの)総議員の過半数の賛成で国会が議決し、……」とハードルを低くすることを、先ずやってしまおうと言うのです。

96条先行改定⇒「あとは全部裏口合格」

 改正発議の「各議院の2/3以上の賛成」要件を「1/2を超える賛成」でよいとする、この96条だけを先行させて変える意味は見え透いていましょう。次の段階で、本当に変えたい条項、たとえば第9条の改憲を容易にするためです。それまでは、衆参両院それぞれの3分の2以上の賛成を得ねば国民投票にもちこめなかったものが過半数でもちこめることになるのですから、この96条をいじるだけで、日本国憲法全体が大変軽い存在に変質してしまいます。
 政権与党は、いわゆる「ねじれ国会」でさえなければ両院で過半数を占めていますから、この96条さえ変えておけば、あとは思うまま、残りの全条項は、熟議を重ねて反対党を説得しなくても過半数の力で改憲発議が可能となり、憲法という政権担当者への〈しばり〉は有名無実と化します。
 「外堀を埋める」というたとえがぴったりですね。すぐに「内堀」も埋まり、「お城の本丸」(第9条の恒久平和主義・個人の尊重を掲げた13条以下の基本的人権の尊重・国民主権)は、簡単に「落とされる」ことになります。
 96条の会代表の樋口陽一さんの「ゲームを始めた選手がなかな96条先行改憲は、憲法を破壊するか勝てないので、途中で自分に有利にルールを変更してしまう」という比喩も適切です。これはインチキですし、そもそも出場選手にはルールを変更する資格はないはずでしょう。
 9条改憲派として著名な憲法学者である小林節慶大教授でさえ「これは、あとは全部裏口合格させるようなものだ」とあきれています。3分の2以上正解しなければ合格しない試験を、50点を超えたら全員合格としてしまうからです。

発議要件の緩和は、立憲主義の破壊

 民意で選ばれた政権担当者が権力を濫用して独裁者になっていく事例は古今東西にいくらでもありますね。いや、「濫用されるかもしれない」ではなく「権力は、〈しばり〉がなければ必ず腐敗する」というのが歴史の常なのです。憲法とは、その政治権力を担う者に〈しばり〉を掛けて濫用を防ぎ、国民の基本的人権を守るためにこそ存在するのです。この意味での憲法は「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」(現行97条)であり、これを立憲主義と呼んでいます。ですから、各国も改定には高いハードルを規定しています。(別掲資料参照)
 その権力への〈しばり〉であるはずの憲法が、政権担当者である国会多数派の思うままに変えられるようになれば、それはもう名前だけは憲法であっても、〈しばり〉の効力をもたないことになりますから、実質は憲法でなくなります。つまり、立憲主義の破壊です。
 しかも、変えやすくなることは、基本法としての安定性を欠くことになりますから、一般の法律と変わらない存在に堕することになります。

単なる多数決は民主主義ではない

 自民党は、国会の発議要件をゆるめる理由の一つとして、改憲の是非を最終的に決めるのは国民投票だから、「3分の2以上」でなく過半数で発議できるとすることは、改正案について国民の意思を問い易い構造となるのだ、と言うのです。「むしろこの方が、より民主的だろう」というのでしょう。
 しかし、民主主義と過半数の賛成とは別物です。たしかに総体としての国民には憲法制定権があり、従って改正権もあるのですが、ただ形の上だけで国民の単純多数の賛成が得られれば、民主主義が貫かれるというものではありません。民主主義の根底には少数意見の尊重があり、判断に必要な充分な情報の提供が不可欠です。それらを欠く多数決は、本当の民主主義ではありません。

国会の熟議を前提としないと…

 さて、現行96条は、国会で3分の2以上の合意が形成されるまで熟慮と討議を重ねることを求めています。しかも残る最大3分の1の少数意見をも含めての充分な判断材料を国民に提供した上で、それを前提とした国民投票を予定しています。「3分の2以上の賛成による発議」とは、そういう意味です。
 そうであるにも拘わらず、その96条を変えて安易に国民投票ができるようにすることは、民主主義の前提を欠くこととなって、結果としてこの憲法が守ろうとしている人権や平和や国民主権という大切な価値を軽んずることになってしまいます。
 さらには、このような国会における熟議・熟慮を前提としない国民投票は、国会の議決(間接民主制)の足りないところを補完する直接民主主義の役割を果たすのではなく、国民意思の名によって多数派政権の選択を正当化する役割を果たすだけになります。あるいは、権力担当者の姿勢次第では、衆愚政治(ポピュリズム)に陥り、独裁政治の温床となる危険さえあります。
 以上、いずれにしても発議要件の緩和と、その先行改憲は、両院で多数を得た者の暴走を招く危険を中に含み、不安定で危険極まりない「憲法」と化するのです。

 


 

       2012年10/1更新

いま、いのちから。2012

──あの日からのわたしたち 

 "原発ゼロ"の中心で活躍されている落合恵子さんに、「命を脅かすすべてのものと対峙していきましょう」(7.16さようなら原発10万人集会でのスピーチより)との思いを語っていただきます。あすの命の大切さ、ご一緒に考えてみませんか。

11月22日(木)
午後6:30開演
  (6:00開場)
麻生市民館 大ホール

● 保育スペースあります。(満1歳以上、あと3人まで可。事前にお申し込みください)


参加費 500円
中学・高校生 300円


チケットは、当会会員、賛同団体のチケット取扱者または郵便振替によりお求めください。


(チケットあります。)
落合恵子画像
落合恵子──作家・東京家政大学特任教授 1945年栃木県生まれ。執筆と並行して、東京青山、大阪江坂に子どもの本の専門店クレヨンハウス、女性の本の専門店ミズ・クレヨンハウス、オーガニックレストラン等を主宰して、36年になる。総合育児雑誌「月刊クーヨン」発行人。 最近の主な著書『母に歌う子守歌…わたしの介護日誌』『積極的その日暮らし』(以上、朝日新聞社)新刊『自分を抱きしめてあげたい日に』(集英社新書)『てんつく怒髪』(10月発行 岩波書店)他に絵本の翻訳『おやすみ ぼく』、『ハグくまさん』等多数。
手話通訳
要約筆記
ご希望の方は11月10日までにお申し込みください。
(担当:佐藤)
FAX 044-951-3139
メール katsu-vaillant@kyp.biglobe.ne.jp
アクセス 小田急線〈新百合ケ丘〉北口から徒歩約2分
麻生市民館地図
賛同団体 たま九条の会、すげ九条の会、緑の道9条の会、麻生九条の会、平尾9条の会、万葉九条の会、かわさき九条の会、たかつ九条の会、NPO法人ぐらすかわさき、脱原発かわさき市民、地域から平和を考える会、たま・あさお市民劇場、川崎医療生協(麻生北・南、多摩、宿河原、長尾・堰支部)、新日本婦人の会(多摩、麻生支部)、川崎市教職員連絡会、川崎男女共同社会を進める会、原水爆禁止多摩区協議会、年金多摩、多摩市民「九条の会」、川崎北合同法律事務所、ミツバチの会、川崎の安全でおいしい水道水を守る会、平和憲法を広める狛江連絡会、世田谷九条の会、憲法を守る町田の会、登戸研究所保存の会、朗読の会りんどう、リニア新幹線を考える麻生の会、コープかながわエリア会内平和のハト、WEショップたま、神奈川土建川崎多摩支部、とめよう原発あさお (9月13日現在・順不同)
チケットは郵便振替でも受け付けます ■郵便局備付の振替用紙(青色)に「チケットの希望枚数/名前/住所/電話番号」を書いて、下記の郵便振替口座に代金(1人500円)をお振込みください。チケットは郵送します。
■郵便振替口座 記号番号00290-0-117052 加入者名 生田9条の会講演会
■郵便振替でのお申し込み期間は11月10日まで。それ以前に定員に達した場合はホームページでお知らせします。
主  催 生田9条の会
電話/080-6663-5058 ●FAX/044-900-1131
●メール/ikuta9jo@yahoo.co.jp

 


2012年8/14更新

 日 時 8月22日(水)13:00~
 内 容 ●DVD『蘇る登戸研究所─"発掘"した高校生』の視聴
 (13:10~13:40)
●遺跡・資料館の見学(13:40~15:10)
 【案内】:登戸研究所保存の会会員
●懇談会(質問・感想・意見等)(15:25~16:10)
 別会場に移動します。
 集合場所 ■小田急線 生田駅南口エレベーター前
 受付12:30~50(順次出発)  
■現地集合の方は明治大学西南門前13:00
 こちらにも係がいます。
※駐車場がありませんので、車でのご来場はお控え下さい。
申し込み先 ●FAX/ 044-900-1131
(できるだけFaxでお願いします)
●メール/ikuta9jo@yahoo.co.jp
参加申込書 ここをクリックして、開いたファイルを印刷しFaxにてお申込みください。
昨年(2011年)の見学会より
2011年の見学会
研究所本部があったヒマラヤ杉の前で


弥心神社


説明する登戸研究所保存の会会員
  
左)当時の消火栓がそのまま残る。 中)動物慰霊碑 右)風船爆弾の模型

資料館の中で熱心に説明を聞きました。
 明治大学生田キャンパス内には、旧陸軍の謀略・秘密戦兵器の研究開発機関『登戸研究所』の戦跡が残っていることをご存知ですか? ここでは、アジア・太
平洋戦争中に毒ガス・風船爆弾・中国紙幣の偽札・ウィルスなどの研究開発が進められていました。今でも名残の建造物などがあります。
 明治大学や地元の市民の保存運動の結果、一昨年春に、資料館として開館しました。そして、全国から多くの見学者が訪れています。
 身近な史跡を、この機会に見学しようではありませんか。学生・生徒のみなさんは、夏休みの課題研究にも絶好です。見学後、戦争体験、平和や憲法9条への
思い、様々な疑問などを話し合う場を設けたいと思います。ふるってご参加下さい。

主催:生田9条の会
電話/080-6663-5058 ●FAX/044-900-1131
●メール/ikuta9jo@yahoo.co.jp
協力:登戸研究所保存の会

 


 

第5回 総会と読者/賛同者のつどい
      日時;4月14日(土)13:30~16:00
      場所:多摩市民館 4階第1会議室
 3・11震災、原発事故から1年。遅々として進まない震災からの復旧・復興。原発事故収束の政府発表にもかかわらず放射能汚染の実態が徐々に明らかになり、次第に大きくなる「原発いらない」の声。その隙を狙うかのように原発再稼働と改憲の動き。
 そんななか当地での9条の運動も、新しい参加者と企画が登場。1年を振り返りながら、右のような質問に知恵をしぼってみませんか。
 ”Peace”と言えば、みんな仲間です。あなたの平和への思いを実現できるよう、どうぞお気軽にご参加ください。

◆主な内容

●'11年活動報告・会計報告
●'12年の活動のあり方・運営委員の承認
●「よびかけ」の提案と承認
●こんな質問にどう答える、あなたの考えは?想定質問
◆2011年の主な企画

第4回総会・賛同者のつどい
▲2月26日、「第4回総会・賛同者のつどい」を開催。初めての参加者も含め憲法9条や平和への思いを熱心に話し、交流を深めました。

伊藤 真氏
▲10月29日、「5周年記念、講演と音楽のつどい」で講演する伊藤真氏
被災した石巻市
▲4月23・24日、石巻市をボランティアで訪ねた会員の現地報告をニュース5月号に掲載
駅宣用パネル
▲'12年1月9日、新年初の駅頭宣伝活動に登場した定数削減問題を伝えるパネル
登戸研究所見学会 
▲8月21日、登戸研究所見学会(左)と講演する山田朗(明大教授)氏(右)
2011年憲法まつり&ピースパレード
▲5月3日、「憲法まつり&ピースパレード」。震災にかこつけた改憲の動きに注意を(登戸三角公園)

主催 生田9条の会
電話:080-6663-5058 FAX:044-900-1131

 


2011.10/10更新

5周年トップ

伊藤 真さん
◆伊藤 真さんプロフィール
いとう・まこと
1958 年 東京生まれ。
1981 年 東京大学在学中に司法試験に合格。
1995 年 伊藤真の司法試験塾(その後、「伊藤塾」に改称)を開塾。
 さらに大学などでも講演を行うほか、学校・地方自治体・企業・市民団体等各種の集会で講演活動を行っている。2007 年12 月には、当会の1 周年のつどいで講演、絶賛を博す。また、当会の定例学習会で「中高生のための憲法教室」(「世界」連載)をテキストに使う。「高校生からわかる日本国憲法の論点」(トランスビュー社)、「憲法の力」(集英社)など著書多数。

絵手紙
イラスト:渡辺和香子

日 時:2011年10月29日(土)
(午後1時開場、1:30開会)
会 場:日本キリスト教団 生田教会(地図参照)→
参加協力券:500円( 資料代等)
※会場に駐車場がありませんので、車でのご来場はお控えください。


広島・長崎・第5福竜丸、そして福島第1原発事故……4度の核被害にあった日本。
世界に誇る平和憲法をもつ私たちは54基の原発大国日本をどう考え、平和のために行動したらよいのでしょうか?
憲法の伝道師といわれる伊藤真先生を迎え、原発事故から学び、これからの日本をご一緒に考えたいと企画しました。
皆さまのご参加を心からお待ち致します。


13:00 開 場
13:30~14:00 シャルメ・エ・レーヴのクラリネット、ヴィオラ、ピアノによる演奏会
14:00~16:00 伊藤真講演と質疑応答

◆シャルメ・エ・レーヴ
クラリネット…松下 宏美 、ヴィオラ…佐藤 雅子 、ピアノ…池田 美奈子
《演奏曲目》
・アメージンググレイス・グラナダ・太陽がいっぱい・グリーンスリーブス・シンドラーのリスト・フィンランディア など
 シャルメとはフランス語では魅力・魔力。お客様と一緒に音楽の魔法にかかってしまうことを願いつつ、クラリネットとピアノのデュオとして2007 年に発足しました。
 2008 年度麻生区役所トワイライトミュージックに毎月出演したほか、保育園や高齢者施設でのコンサート、2009 年からは麻生市民交流館やまゆりにて、「シャルメと季節を巡る親子コンサート」を定期的に開催 し、好評を博しています。夢(レーヴ)見る瞬間を大事にしたいという志を同じくする仲間も加わり、2011 年5 月にはアルテリオにてシネマコンサートにも出演しました。

主催 生田9条の会


電話:080-6663-5058 FAX:044-900-1131

 


 

登戸研究所資料館
あなたもいらっしゃいませんか
と  き
8月21日(日)13:00~
内  容
第1部
●遺跡・資料館の見学(13:00~14:30) 【案内】:登戸研究所保存の会会員
第2部
●DVD『蘇る登戸研究所─"発掘"した高校生』(14:45~15:15)【第2校舎A館208号〈正門近く〉】
●講演 『登戸研究所と日中戦争』 山田 朗(明治大学教授・資料館館長)(15:15~16:00)【同所】
●懇談会(質問・感想・意見等)(16:15~17:00)
集合場所


第1部…小田急線「生田駅南口1Fエレベーター前」の案内図
集合場所

第1部
小田急線 生田駅南口1Fエレベーター前 受付12:30~50(順次出発)
(現地集合の方は明治大学西南門前13:00 こちらにも係がいます)
第2部
明治大学第2校舎A館208号室前 受付14:15~14:30
〈駐車場がございませんので、車でのご来場はお控え下さい〉

ご案内

 明治大学生田キャンパス内には、旧陸軍の謀略・秘密戦兵器の研究開発機関『登戸研究所』の戦跡が残っています。
 ここでは、毒ガス・風船爆弾・中国紙幣の偽札・ウィルスなどの研究開発が進められていました。今でも名残の建造物などがあります。
 本年の見学会は、遺跡見学に加え、近現代軍事史の専門家である資料館館長山田朗教授に、先の大戦ではたした登戸研究所の役割などについてお話をうかがう予定です。
 見学後、戦争体験、平和や憲法9条への思い、様々な疑問などを話し合う場を設けます。ふるってご参加下さい。

弾薬庫 消火栓
学生・生徒のみなさんは、夏休みの課題研究にも絶好です。
講師 山田 朗(やまだあきら)先生  プロフィール
◆明治大学文学部教授・資料館館長 日本近現代軍事史専攻◆『日本帝国主義の満州支配』(共著)『昭和天皇の戦争指導』(昭和出版)『歴史修正主義の克服』(高文研)『護憲派のための軍事入門』(花伝社)『陸軍登戸研究所』(共著、青木書店)など著書・編著・共著多数。◆『大元帥・昭和天皇』(新日本出版社)で第20回野呂栄太郎賞を受賞。「登戸研究所」の保存に尽力される。
お申込みはこちらから(要予約です)
電話/080-6663-5058 ●FAX/044-900-1131
メールの方はここをクリック→

 



2010.11.15更新

日 時 11月27日(土)
午後1時30分~4時(1時開場)
会 場 日本キリスト教団 生田教会

(小田急「読売ランド前」駅より徒歩7分)   【地図はこちら→】

講 師 東海林 勤さん
(しょうじつとむ)
参 加 どなたでもどうぞ! 
(資料代300円)
◆講演のあと講師との話し合いを1時間ほど 予定しています。

 今年8月10 日、日本政府は韓国併合100 年にあたって菅首相談話を発表し、植民地化時代については一定の反省とお詫びを述べ、また未来への展望を語りました。しかし、南北統一へ向けて日本がとるべき姿勢や、北朝鮮との関係(国交樹立への意思、他)などにはふれませんでした。
 朝鮮半島の人々との〈真の和解〉なくして私たちの〈平和〉はありえないでしょう。
 講師の東海林さんは、「神を信ずるものも信じない者も」ともに手をたずさえ、〈真の平和〉と〈人間の尊厳〉を揺るぎないものに、と行動してこられた方です。
 この機会をとおして人と人との国を超えたつながり方に耳を傾け、ごいっしょに話し合ってみませんか。多くの方々のご参加を、心からお待ちしています。

 
高麗博物館
(こうらいはくぶつかん)

企画展

●9月1日~11月14日 
 『失われた朝鮮文化遺産』
●11月17日~11年2月27日
 『「韓国併合」100年と在日韓国朝鮮人―1945年まで』

開館時間
正午~午後5時
休館:月・火曜日と年末年始
●東京都新宿区大久保1-12-1 第2韓国広場ビル7階 TEL&FAX03-5272-3510

 


 


10.8.29更新

▲保存の会のメンバーの説明を熱心に聞く参加者。後ろは第三科偽札倉庫(木造)

大成功でした
参加されたみな様、暑いなか長時間本当にお疲れ様でした。
駅頭宣伝、地域へのチラシ配布などで総勢52名の方が参加されました。当日は研究所の方が「最近では最も多い人数です」と話されていました。

登戸研究所保存の会会員の3人の方から、暑い中、野外の遺跡など丁寧に説明していただきました。人数が多くて一度に説明が聞けないため2班に分かれての見学となりました。資料館の中では前半組は、今野さん(保存の会)や研究員の若い男性からの詳しい説明を聴きました。後半組は宮永さん(保存の会)の丁寧で分かりやすい説明を、12時過ぎまで熱心に聴きました。疲れた方は椅子にすわって、スライド見学をされていました。

猛暑、もうしょ、モウショ
とにかく猛暑の中なので心配しましたが、外を歩いている時は曇り空で、涼しい風も味方してくれ、どなたも体調を崩すことなく終わりほっとしました。
そして、当日は明大の「オープンキャンパス」とぶつかりましたが、高校生と年配者が隣同士で説明を受けていたりして、ちょっと不思議な光景でした。説明の場所はまったく別のところなのですが、そのうち、この若者たちにも知らせられたらいいなと思ったものです。
「生田9条の会」から、24号(最新)のニュースなどを参加者に配りましたが、数が足りなくなって困ってしまいました(主催者のウレシイ悲鳴)。

交流会も
交流会は近所の別会場にもかかわらず17名の方の参加があり、和室の畳の上に腰をおろし一息つきながら率直な感想を述べ合いました。最後に10名程生田駅近くの中華「味よし」で食事をしながら、語らいました。
詳しくは生田9条の会ニュース第25号でお知らせします。写真もたくさん撮りましたので、追って掲載していきたいと思います。

当日の感想

・さまざまな化学兵器が戦争に利用されたことが残念で…。やはり平和が大事と思う。(70代・女性)
・圧倒的な事実の前に沈黙した。大切な資料館、大事に使いたい。またきます。(60代)

・明治大学内に登戸研究所と呼ばれる軍の秘密機関があったことを知らなかった。また校内に当時を忍ばせる物が残っていることも。願わくば、校内の第三科倉庫を保存されることを。(40代・男性)

資料館の皆さま、保存の会の皆さま、ご協力をいただきありがとうございました。
そして参加された皆さま、猛暑の中の見学会になりましたがその後お変わりありませんでしたか。もし、このホームページを見られる機会がありましたら、当日の感想や本会へのご要望などトップページ最下部のアドレス宛メールをいただければうれしく思います。

 


 

2010年8月18日更新

●とき
8月21日(土)
AM10:00~12:00

●集合場所
小田急線生田駅改札前
南口エレベーター通路(地図参照)
AM9:45
(10:00駅出発)
(現地集合の方は明治大学西南門前10:00 資料館最短、入口で担当者が待機します)
●参加費  300円
●案内/登戸研究所保存の会会員


▲登戸研究所資料館


▲弾薬庫

▲消火栓

 明治大学生田キャンパス内には“戦争遺跡”陸軍の謀略・秘密戦の研究機関「登戸研究所」があります。ここでは毒ガス、細菌兵器、風船爆弾、偽札などの研究開発が進められていました。偽札工場だった木造の建物や陸軍のマークの入った消火栓なども点在します。
 これら戦争行為の創り出す狂気を私たちは直視し、後世にも語りついでいきたいと思います。
 こんなに近くにあり、ちょうどよい機会なのでぜひご参加ください。できれば、小学校高学年、中・高・大学生などお孫さんやその親御さんもご一緒に見学されてはいかがでしょうか。夏休みの学習・宿題にもなります。
 見学後、感想や戦争体験、平和や憲法9条への思いなど自由に話し合える交流の場を予定しています。こちらも請うご期待です。
お申込はこちら ●電話080-6663-5058
●FAX 044-900-1131

交  流  会

時 間:12:00~ 90分程度
場 所:市立生田中学校
    特別創作センター和室 (登戸研究所資料館より徒歩5分)
要予約:交流会への参加は人数把握のため 事前に予約してください。
予約先/●電話080-6663-5058 ●FAX 044-900-1131

 
陸軍登戸研究所の建物配置図(1944年)
陸軍登戸研究所の組織図(1944年)

陸軍第九技術研究所(登戸研究所)

  • 第一科 庶務班
        第一班…風船爆弾、宣伝用自動車ほか
        第二班…特殊無線機、ラジオゾンデほか
        第三班…怪力電波(殺人光線)
        第四班…人工雷
  • 第二科 庶務班
        第一班…科学的秘密通信法、防諜器材、謀略兵器、憲兵科学装備器材、
            遊撃部隊兵器ほか
        第二班…毒物合成、え号剤
        第三班…毒物謀略兵器、耐水・耐風マッチほか
        第四班…対動物謀略兵器ほか
        第五班…特務機関用カメラ、超縮写法、複写装置ほか
        第六班…対植物謀略兵器ほか
        第七班…対動物謀略兵器ほか
  • 第三科 北方班…用紙製造
        中央班…分析、鑑識、印刷インキ
        南方班…製版、印刷
  • 第四科 第一科・第二科研究品の製造、補給、指導

(渡辺賢二ほか編『陸軍登戸研究所』青木書店、参考作成より)

参加者の感想より

 新しく資料展示館として保存されることになった鉄筋コンクリート造りの生物兵器研究棟(登戸研究所第二科)は、当時の実験室や暗室がそのままの形で資料室になっているため重々しい雰囲気が漂っていた。資料展示館では私たちのために来て下さった「登戸研究所保存の会」の方々が熱心に説明をしてくださった。
 登戸研究所は、殺人のための細菌・ウイルスなど生物・化学兵器の研究開発を行っていたそうである。青酸ニトリールなどの化学系毒物やハブやフグの生物系毒物、トリカブトなどの植物系毒物を使った兵器の研究。家畜を殺す細菌・ウイルス兵器や農作物を枯らす病原菌の研究開発などなど、戦争で使われる殺人兵器が軍の命令により、優秀な研究者によって秘密裏に研究開発されていたのである。実際に中国で使われたものや、戦後アメリカのベトナム戦争で撒かれた枯葉剤などに利用された可能性もあるという。
 また、アメリカまで飛ばした風船爆弾の模型や作り方の展示、中国の経済を混乱させるために作っていた大量の中国法幣の偽札がここで作られていた証拠品も展示されている。
人が人を殺す恐ろしい戦争の実態を、地元のこんなに間近な場所で知らされたのは驚きでした。(以下略)

 今年5月(4月の資料館開館1ヶ月後)の見学会に参加したK・Iさんの感想より抜粋


●登戸研究所資料館は通常、水曜日~土曜日 10:00~16:00開館されています。
(日曜日は事前予約がある場合のみ開館)
 詳しくは、電話044-934-7993 メール:noborito@mics.meiji.ac.jpまで。

今回も「登戸研究所保存の会」のみなさんに案内していただきます。この機会をお見逃しなく!

 


 

2010.1.14更新

●講 演
樋口 陽一さん
〔東京大学名誉教授、日本学士院会員、法学博士。専門は比較憲法学〕

 「憲法」というと堅苦しく面倒で近寄
りがたいイメージがあります。でも、憲
法には「私達一人ひとりがかけがえのな
い大切な存在だ」ということを始め、自
由におしゃべりし好きな文化に触れ楽し
むこと、選挙に行き政治的に行動するこ
と、人並みに生活できること、安心して
くらし何よりも平和が大切!など身近な
ことも多く書かれています。
 そんな日本国憲法の基本から、世界の
中での役割についてまで、他の国の憲法
にもくわしい樋口陽一さんにホットな話
題に触れつつお話いただく予定です。質
疑応答の時間もたっぷり取りじっくり掘
り下げて、その日から誰かに話してみた
くなるような憲法体験を味わうまたとな
い機会になると思います。
 どうぞ、万障お繰り合わせの上、ご参
加いただきますようご案内いたします。
とき
2010年
1月23日(土)

午後1:30開場
2:00開演
ところ
日本キリスト教団
生田教会

※地図参照(よみうりランド前駅徒歩5分)
参加協力券500円

樋口陽一さんプロフィール

 1934年、仙台市生まれ。国際的に著名な比較憲法学の専門家。東京大学名誉教授・パリ大学名誉博士・東北大学名誉教授。日本学士院会員。「近代立憲主義と現代国家」(勁草書房)で日本学士院賞受賞。「日本国憲法を読み直す」(共著・講談社文庫)、「個人と国家」(集英社新書)など一般人向けから専門書まで多数の著書がある。フランス学士院準会員。井上ひさし氏は高校時代からの友人。

●ミニコンサート
ジャワガムラン(インドネシア 民族楽器)
演奏と歌とピアノ  中田 一子
さん

ガムランって?

ガムランは青銅製の鍵盤楽器を中心とした、インドネシアの合奏音楽 です。なかでも、中部ジャワ地方のガムランは、ゆらゆら、まったりしています。

ガムラン奏者
中田 一子(いちこ)さん
プロフィール

 東京都出身。東京芸術大学音楽学部楽理科卒。インドネシアのジャワガムランの歌と演奏を学び、現在、演奏グループ「ガムランゴング」主宰。2001年より自作曲と世界各地の歌をピアノ、ガムラン楽器などで弾き歌うライブを続けている。日本製のガムラン楽器も含めたユニークなガムランワークショップを各地で開催中。屋号「中田音楽」にて音楽業を営む。
私達が良く知っている曲を織りまぜながら奏でる、珍しいジャワガムランの素敵な音色をお楽しみください。

おもなプログラム
●1:30~ 開場(受付開始)
●2:00~ 講演「日本国憲法─たいせつなのは日本にとってだけなのか」
お話 樋口陽一さん 
質問に答えて(素朴な疑問“攻められたどうする?”などから国政での国 際貢献論、さらには世界のなかでの9条の価値など、皆さんからの率直な疑問にお答えします)
●4:00~4:30 ミニコンサート「ジャワガムラン」の演奏と歌とピアノ
演奏・うた 中田一子さん他 〈曲目〉ブンガワンソロ、郡上踊り、各地のコーヒーソングなど
後援:東京新聞、朝日新聞横浜総局

 

 

《09.12.3更新》
生田9条の会・たま九条の会 共催

とき
12月9日(水)
ところ
多摩市民館 3F大会議室
 (資料代500 円)

●6時開場 6時半開演 
●6:30~6:45 たま平和コーラス
●6:45~8:45 小森陽一さんに聞く

 小森陽一さんプロフィール
1953年東京生まれ。日本近代文学専攻。東京大学大学院教授。著書に「世紀末の預言者・夏目漱石」(講談社)、「天皇の玉音放送」(五月書房)、「ことばの力 平和の力-近代日本文学と日本国憲法」(かもがわ出版)など。「九条の会」発足時から事務局長として活躍。


日本国憲法 
第二章 戦争の放棄

第九条
① 日本国民は正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 

 日本の国民は、安倍、麻生という直線的改憲タカ派の政府を退陣させ、政権交代を実現しました。
 「チェンジ」を求めるアメリカ国民の声をうけて誕生したオバマ大統領は、核抑止力という考え方から離れて「核兵器のない世界」をめざすと表明しました。
 私たちは武力の威嚇や行使ではなく、平和外交によって安全を守る日本と世界の実現に向かって、一つの扉を開けました。
 しかし、早くも激しい逆流、巻き返しが起こっています。
 新しい状況をどう見るか? 
 どうしたらよいか?
 私たち一人ひとりが考え、できることをやっていくために、今回、小森陽一さん(「九条の会」事務局長)からお話をうかがうことにしました。
 
(質問をお寄せください。小森さんにお伝えします)
●詳しくは下記まで
石川(953-9353 ファックス) 大村(966-2086) 隈部(922-4045) 田代(966-7458)

 

【09.5.31更新】

09.5・3憲法記念日 つどい&パレード

さあ歩こう、9条守れが合いことば
登戸第1公園から生田緑地まで意気高くパレード

生田9条の会“ソーラン、ソーラン”つどに新風

 5月3日、全国各地の憲法集会に呼応して、多摩区でも憲法記念日のつどいとパレードが行われました。今年はつどいの会場で模擬店も出、パレードでは沿道の店先や通行人にチラシを配り、それぞれの思いを表現したプラカードやのぼりなどを持ち、元気な声で平和への思い、政治への願いをシュプレヒコールに託していました。生田9条の会では、集いのアトラクションで「南中ソーラン」の踊りを披露、ダイナミックな踊りで好評を博しました。

各界から多彩な挨拶
 会場では、つどい開会の1時間前から、おにぎりや飲みもの、べっこうあめなどのお店が出ました。寄せ太鼓がリズミカルに鳴り響き川崎太鼓仲間有志の皆さんがオープニングを飾ります。司会の井上紀代(生田9条の会)さんが開会を宣言。
 実行委員長の隈部直光さんが、前日の朝日新聞の世論調査の結果を紹介しながら「9条を変えないほうがよい」という答えは64%あり、これは去年より若干減りました。安倍内閣のときは9条の運動も前進しましたが、国民投票法も成立させられています。いま、国会では海賊新法はじめ憲法審査会を動かそうとしており、改憲派も着々と手を打ってきています。ごいっしょに9条の運動を強めていきましょうと挨拶。

 このほか来賓の笹岡敏紀(かわさき9条の会)さん、ぐらす・かわさきの瀬川千恵さん、川崎北合同法律事務所の湯山薫さん、登戸研究所保存の会の大図健吾さん、民青同盟の青年が挨拶しました。

アトラクション   生田9条の会 “ソーラン、ソーラン”勇壮に

アトラクションでは、腹話術の「ヒロくんと長坂クニヒロさん」に続いて、紹介されたのが「生田9条ソーラン隊」です。
 「みなさん、こんにちは。生田9条の会が誇る若手メンバーが9条への思いをこめ"南中ソーラン"を踊ります。」と紹介します。「ソーラン、ソーランというのは北海道のニシン漁のときのかけ声です。全国の9条の会の仲間、平和を願う人々といっしょになって、憲法を変え壊そうとする輩をニシン漁の網で巻き上げてしまおうと思います。どうぞみなさんソーランソーラン、ドッコイショドッコイショの大きなかけ声をよろしくお願いします。」

 深紅のハッピに紫のハチマキ姿で4・3・3の隊列を組むソーラン隊。前列は生田の女性陣(3人)、その中央には指導してくれた沢さん、2列目に生田の男性陣、3列目の青年3人は太鼓の仲間からの応援部隊、わきには手作りのソーラン隊旗も振られています。「かまえっ」の合図のもとテンポよい前奏が鳴り響きました。さあ、南中ソーランの開始です。

 ニシン漁の動作を勇壮でダイナミックに表現した振り付けと、誰もが聞いたことのあるソーラン節をロック調にアレンジした曲はリズミカルでとてもよく乗ります。“ドッコイショドッコイショ、ソーランソーラン”の合いの手は覚えやすく、簡単な動作が思わず手まねを誘います。ソーラン隊の踊りは、今までで一番緊張しながら一番の出来で進みました。月に1回練習してきたといっても、まだまだうろ覚えで見よう見まねです。不安を抱えつつも踊りはすすみ、いよいよフィナーレにさしかかりました。前日練習で打ち合わせたポーズ。音楽が終わると同時に“セェノー、9条”と10人で9の字をつくります。決まりました。会場からはドッと拍手が湧きました。成功です。このロックソーラン踊りで、つどいの中にダイナミックな新風が吹いたようでした。
憲法を活かそう、 9条守れの声大きく パレード出発
 つどいは、アピール文を採択、「未来を担う子どもたち、孫たちのために、私たちは改憲をもくろむ人たちにレッドカードをつきつけよう。さあ歩こう、9条守れがあいことば」みなさん同じ思いの中パレードがスタートしました。
 沿道では、何事かと近寄って見に来る人、手を振って答える人、チラシを受けとり“頑張ってください”と声をかける人、携帯カメラを向ける外人さん、横目で迷惑そうに無視をする人などなど、いろいろな人たちがパレードを見守ります。先導車のマイクに合わせてシュプレヒコールをしながら、ゆっくりと生田緑地の噴水広場を目指します。歩けない方は伴走の車に同乗しています。のぼり旗、プラカード、ゼッケン、横断幕、雨傘、こいのぼりなど、いままで使われた訴え方も健在で、願いや要求はさらに新しくなっています。向ヶ丘遊園駅南口を折り返して15分、生田緑地に到着しました。ここからは流れ解散になりましたが、みなさん噴水池前の終わりの会に向かいます。
終わりの会
 「きょうは延べ参加者180人、パレードで歩いた人は160人になりました」と司会から報告があり、腹話術のヒロくんが参加者に感想を聞いてまわります。最後に「こいのぼり」「ふるさと」などをみなさんで歌い、これで終わりかと思いきや、またまた生田9条ソーラン隊の出番がありました。
 “もう一度ロックソーランを”の声でふたたび踊ることになったのです。若いといってもソーラン隊は40~60代のメンバー、すでに助っ人もいないし、パレードの後ではちょっときつい。しかし“フレーフレー、ソーラン”のかけ声もあり、飛び入りで踊りたいという人も出てきて、ついに音楽がスタートしました。ドッコイショのところでは、見ている人の中に手拍子と手まねで踊っている人も出て、合いの手のかけ声もいつの間にか大きくなったようです。ソーラン隊も2回目のほうがリラックスして踊り、笑顔も出て楽しそうでした。息を切らして踊り終えると、“来年もガンバってねー”のかけ声も。ちょっと嬉しい瞬間でした。
 最後に「たま九条の会」の実行委員が「静かな登戸の町に、戦争はイヤだ、憲法を守れの声が届いたと思います。来年もまた、この会場でぜひお会いしましょう」と、終わりの言葉を述べ、お昼から始まったつどいはこれで終了しました。参加したみなさん、今日のつどいとパレードでの思いや決意を胸に生田緑地を後にしました。

 

08年 夏休み企画
「すいとん食べて、
アニメ見て」の集いに
100余名が来場

《08.9.13更新》

 


 去る8月23日(土)多摩市民館調理室(5F)・第1会議室(4F)にて、発足以来初めての夏の企画「すいとん&アニメのつどい」が行われ100名超える来場者があり、準備した昔のすいとんと今のすいとん各100食分がすべて無くなりました。 会場には、子ども連れのお父さんお母さんが多数訪れ、すいとんの食べ比べ、アニメ上映、戦争体験談にと夏休みの一日をお腹も心も一杯にしていました。

 昔のすいとん(戦中・戦後すぐのもの)と今のすいとん(現在給食などですいとんとして作られているもの)を食べ比べ、味を通して広く戦争当時を振り返ってみようということで、市民館の1Fロビーで開催された広島・長崎原爆展(21~28日まで、多摩区原水協・同展実行委員会主催)に合わせて夏休みの1日だけおこなわれました。
 会場には、東京新聞の記事を見てとか、タウンニュースの広告や駅頭宣伝チラシを見てとか、下の原爆展の会場の案内でしったなどで始まって30分で試食用のテーブルはほぼ満席。猛暑がゆるみ涼しいくらいの天気に昼時ということもあってか、スタッフの心配をよそに、むしろ集中しすぎて忙しいくらい。盛りつけに給仕、皿洗いにと手際よく作業が行われ、スタッフのみなさん久しぶりに嬉しい気持ちで一杯でした。

東京新聞さんありがとう

 8月21日の東京新聞川崎版に 「『まずいすいとん』で平和の尊さ味わって」 と、写真入りで大きく掲載されました。(右写真)
 16日土曜日夜の運営委員会の前に生田教会で 料理の予行練習を行い、取材に訪れた記者さんに試食してもらい、 写真にはHさん(運営委員)の奥様が写っています。 記事の中で「二度といやだというほどまずい。」とおっしゃっているのはIさん。


完成した昔のすいとん


今のすいとん


すいとん作りには地域のお母さん、
小学生の姿も。


手を動かしながら、質問にも答えます


調理師さんも応援にきてくれました


調理の合間に

7人の語り部も戦争を伝えようと

 会場には、すいとんの味だけでは戦争中のことは伝えにくいからとわが会の戦争体験者が語り部(本会の70代以上の長老格)となってテーブルにつき、30代・40代のお母さんや子どもたちに戦争を伝えようと熱心に話しました。当時の苦労を話しあうなかで、お互いに気持ちが通じ合いその頃の歌までとび出していました。
 先生だった方は戦中の教育と今の教育を比較しながら、小学校の生徒だった方はその頃の教室内の子どもたちのようすを自分の体験をたぐりよせながら話していました。戦争体験といえば必ずしも言葉にできるものばかりではなかったでしょうが、それでも熱心な話しぶりに「たいへんそうなことがわかった」(小学生)、「空襲の話や、学童疎開が生田にもあったなどおもしろかった」(60代)、「忘れていたことを思い出させていただきました」(70代)、「このようなつらいこと、つらい目にあっている人々の上に今の私たちの平和な暮らしがあると感じ、頭の下がる思いです」(40代)、「話しての情熱を感じる」(60代)などの感想が寄せられ、「戦争体験者の方の話を聞く機会を持つことは、今後の子どもたちの未来のためにも必要だと思いました」(40代)とその意義を率直に書いてくれた方もいました。
 また、「こちらが、来てくれた方の話を真剣に聞いていると、来てくれた方もこちらの話をちゃんと聞いてくれた」と初対面の来場者とでも会話が成り立つことを語り部の1人は話していました。


当時のことを話す語り部のみなさんには、どこからこんなに熱く話せるのかと 思うほどの熱心さが


「爆弾の落ちた場所は、ここですね」と多摩地域の被災地図で確認


語り部(右)からは当時の歌も

 


青年も熱心に、話を聞いていました


語り部のかたもそれぞれ思い出しながら


手前のお二かたの話に思わず聞き耳を立てたくなります


資料「私の戦争体験」も編集され受付に置かれました。

アニメ会場では

 アニメの上映会では、映写機のトラブルに見舞われ、急遽もう一台を市民館から借りてなんとか最後まで映すことができました。原爆と戦争を取り上げた作品4点の上映でしたが、すいとんの会場からこちらに来て親子友だち連れで2本、3本と見ていく方があり、途中で退席することもほとんどなく、最後の作品では終わったあとに小さな拍手も起きました。照明がつき会場を見ればほぼ満席でした。途中でコマ送り状態になり一旦映写を止めたときも、会場の老人から「映画が出たばかりのころは、こんなことがしょっちゅう起こっていたんだ」と声が出て、不満が出るのを和らげてくれ感謝。
 「泣くのをがまんして見た」(小学生)、「子どもがわかりやすく戦争の恐ろしさ、原爆について表現されていました。たびたびこのような映画の会があれば、是非見せたいと思います」「あらためて戦争は2度としてはいけない。また、原子バクダンの恐ろしさ、今のこの平和な世の中から根絶しかありません」などの感想が寄せられ、アニメ会場のスタッフをホットさせました。


上映中の「ながさきの子うま」


1時から4時間の4作品の上映とあって満席になることはなかったのですが、ゆったりと見れました。


映写機の調子がいまいち。悪戦苦闘しながらも最後まで奮闘の担当者。 うれしい感想もよせられ、ホッと一息つきました。

むかしのすいとんのお味は?

 朝から準備した昔と今のすいとん各100食分も、「食べ比べ」と銘打っての結果は、今のすいとんが完売したのに比べ、昔のものは底にわずかに残ってしまいました。おかわり自由ということで、味は正直です。
 感想でも、「昔のすいとんは味がうすくてあまり食べられなかったけれど、今のすいとんはとってもおいしかったです。今のすいとんを食べて、平和だと思いました。昔はぜいたくができなかったけど、今は、昔にしてはごうかなので、平和はいいなと思いました」(小学生)に代表されるように、「味気ない」「ダシがなくふすまの味」「おいしくなかった」「苦くてなんと表現したらいいかわからない」「味がなくて食べるのがたいへんだった」「戦後はもっとひどかった」などと感想を述べています。


どうだい、どっちがうまい? 昔のすいとんは、味がなくて、ちょっと吐き出したくなるよね。

 ある運営委員のお母さんの記憶をもとに、当時のすいとんを完全に復活するべく奮闘。全粒粉とふすまの団子に大根の葉、さつまいもの茎、アカザ、芋がらを材料にした昔のすいとん。 これですべて。ダシもなく塩気もまったく無い。
 ふすまを手に入れるのに、デパートの自然食品売場にいってようやく見つけたとのこと。他の材料も懐かしいものばかりだが、現代っ子には「これが食べものなの?」と思うだろう。

今のすいとんの材料(4人分)

鰹節(10g)、小麦粉(80g)、バター(12g)、卵(25g、1/2個)、植物油(4cc)、豚肉(50g)、もやし(30g)、小松菜(50g)、人参(50g)、大根(100g)、しめじ(30g)、塩(2.5g)、しょう油(8cc)(これだけ入れば、なんだかうまいものができそうな気がします)


これが入ったばかりに、家畜のエサとしかいえない匂いと味と舌触りが


アカザという雑草が食べられるものだとは。荒れ地のどこでも生えるものだが、後日、生田緑地近くの小川の横で見つけ、柔らかそうなところを食べてみたら、青汁のようなモロヘイヤのような味がした。


今のすいとん。ダシも野菜も入り、すいとんの団子も白くておいしそう。


昔のすいとん。これがふすまと全粒粉でつくったすいとん団子。茶色で粉っぽくざらざらした感じがあり、煮てもふすまの匂いが……。

はば広い世代が試食、とくに子ども連れのおかあさんが…

 来場者も子育て真っ最中という30代・40代の親子さん(とくにお母さん)が子ども・友だち連れで来ていたことが今回の催しの大きな特徴でした。
 「1階のパネル(原爆展)を見て、あらためて戦争のすさまじさ、悲しさを感じました。絶対に2度と戦争はしてはいけないと思いました」(30代)、「語りつぐことができなくなりつつある現代、子どもたちに伝えられるよう学校の教室で、子ども文化センター等座談会のような小規模に話してほしいです」(30代)、「ぜひ今後もつづけてほしいです。学校の教科書では、さわり程度しかおしえてくれない。この現実はひじょうによくないと思います」(40代)と全体の感想を書いています。そして80代と思われるお年寄りが、1人でテーブルに座り静かに2つのすいとんをすすっていたり、アニメの会場にもただ黙然とスクリーンに見入っている白髪の老人もいました。
 平和を謳歌しているような現代に自衛隊派兵恒久法を目論む動き、さらには憲法9条は邪魔だから改憲せよ、そうでなければ解釈を変更せよという動きを大きくしようとしている勢力があるときに、この世代の方々のこのような感想は私たち「9条の運動」に大きな励ましを与えてくれます。その意味でも、この夏の企画は大成功でした。

いまのすいとんを作ったおばさんに、「味はどうだった?」と問われ答える子どもたち。
昔のすいとんの作り方も参考に質問。


お父さんと出かけてきたお嬢さん。お味はどうだったかな?


こちらはお母さんと3人で。ちょっと緊張気味のよう。帰宅してお父さんにどんな話をしたのかな。

多くのみなさんにご来場いただき、ほんとうにありがとうございました。
今までにない幅広い年齢層のご参加に、スタッフ(実行委員会)一同心より喜んでいます。
また、企画から予行(試作)、本番の調理・盛り付け・配膳にとご協力いただいた新しい協力者にも「大成功でした。ご協力ありがとうございました。」とお礼申し上げます。
そして、これからも面白いことを、ご一緒にどんどんやっていきましょう、と呼びかけます。

●原爆展も1Fロビーにて同時開催され、盛況のうちに終了しました。

忘れられないあの日
「被爆63年 広島・長崎 原 爆 展」
終了しました。
ありがとうございました。



第2回 多摩区5月3日憲法記念日ピースパレード
さあ、歩きましょう!
9条守れが合い言葉
平和で安心のくらしを


 ことしは平和憲法が出来て61年目。当日の朝日新聞の世論調査で、「9条を変えたくないという人が66%に!」という大見出しに元気をもらい、登戸第1公園から生田緑地までのピースパレードと集会に参加しました。この日は朝から雨模様でしたが、お昼から上がることを信じてテントを張って準備を始めました。
 生田9条の会の面々も、10時からマクドナルドの店の中で傘につけるお花作りや鯉のぼりのウロコ貼り、濡れながらのポスター貼りなど大奮闘しました。11時からは当日結成のピースパレード合唱団の歌の練習があり、わが会のメンバーで生田歌声喫茶の渡辺勉さんの伴奏と地元登戸の小島修さんの指導で、“憲法九条五月晴れ”という新しい歌をおぼえました。

雨模様でも200人以上の参加者
挨拶・アトラクションなど多彩に

 午後1時につどいが開会。オープニングの和太鼓の演奏は総勢20人で迫力満点。しかも、パレード出発の見送り太鼓の演奏までやってくれ連帯感を感じました。その他に王禅寺の伝統芸能の獅子舞、腹話術のヒロ君のトーク、月桃の花歌舞団の沖縄エイサーなど素晴らしい内容でした。連帯の挨拶では川崎九条の会の笹岡さん、ぐらす・かわさきの木村さん、川崎北合同法律事務所の若い弁護士の内田さん、登戸研究所保存の会の姫田光義(生田9条の会)さん、民主青年同盟の若者代表、中国の留学生など熱く、元気に挨拶していました。
 集会のメインは、実行委員会が熱くなって議論し仕上げたアピールでした。
 『(前略)日本国憲法の柱は、「民主主義」「平和主義」「主権在民」「基本的人権の尊重」です。どの柱も、国民の努力によって支えられ、わが国は殺すことも殺されることもない国として、国際社会に認められてきました。しかし、いま、私たちは、この憲法が、内外の心ない人々によってむしばまれようとしていることを知っています。国民の願いにそむき、自衛隊は米軍のイラク戦争に加担し、「恒久派兵法」が強行されようとしています。平和を訴えるビラを配れば罪に問われ、合法的に映画をつくっても糾弾され、教育現場では、憲法違反の判例があっても、日の丸・君が代は強制され、私たちの川崎市でも自衛隊音楽隊が総出演する「川崎音楽まつり」は市が後援し、平和を訴える市民のつどいの後援には拒否しています。
 このような困難の中でも、私たちは暴力を否定し言論の自由と、人権尊重の民主主義を守り、戦争しないことを誓った第9条を変えてはならないと思っています。(中略)これからも、私たちは、気をゆるめることなく日本国憲法、とりわけ第9条を守り育てる輪を大きく広げ、世界の子どもたちに平和な明日を手渡すため、多くの人々に呼びかけ、手をとりあっていきましょう。』と訴えて、参加者全員が拍手によって採択しました。


▲オープニングの沖縄エイサー(月桃の花歌舞団など)


▲アピールを宣言し、全員で採択


▲つどい参加は歩く姿で、母子連れも、80才?を越すお年寄りも


▲生田9条の会自前のアピール傘、目立っていました


▲パレード出発、先頭は実行委員長の隈部直光さん


▲参加者・友人がパレードに寄せたメッセージのウロコを張り付けた鯉のぼり


▲怒りの訴え、池谷彰さん

精一杯の声張り上げ平和のパレードがスタート
沿道からは飛び入り参加も

 パレードは、2時を少し過ぎて出発。先頭車から聞こえるシュプレヒコールに合わせ、風船や、旗、ウロコに思いを書いた鯉のぼり等を持ち、皆思い思いのデコレーションを身に付けて大声でアピールしながら進みました。生田の会の傘(透明傘30本にポスカで願いを書き、5色の花で飾った)は、今年も一番目立っていました。ウロコへのメッセージの書き込みも有難うございました。沿道の人達へはチラシ1000枚を配りながら、声を掛けました。飛び入り参加もあったそうです。赤ちゃんを乗せた乳母車、子ども、若者、車椅子のお婆ちゃん、外国人など、とても楽しく行進しました。
 今年の団体参加者は15団体以上、初めての個人での参加者も大勢いたようです。歩くのが困難な方の為に3台の車が用意され後につづきました。最後の集会では生田の会の高山和美さん、腹話術のヒロ君のトークのあと、生田の会の池谷彰さんが“我々の税金が膨大な軍事費に使われている事への怒りの訴え”がありました。また、登戸研究所で作られていた和紙製の風船爆弾の模型も紹介されていました。また、皆で最後に「おぼろ月夜」など日本の懐かしい唱歌を歌って、それぞれの運動の発展を誓い解散しました。
 今年参加できなかった皆さんも是非、来年はご一緒に歩きましょう!!

参加者の声

●ピース・パレードに参加して  
 天気予報では、午後は雨がやんで曇りとなるとあったが、家を出るときパレードに傘をさすわけにゆかぬので重装備で出た。会場につくと昨年と較べ、気のせいか少ない様に思った。パレードに出る頃は薄日もさすほどで暑くて困った。久しぶりに町をシュプレヒコールをしながら歩いた。「自衛隊をイラクから撤退させろ」は良かったが「登戸研究所を保存しよう」が欲しかった。来年はもっと多くの仲間を集めてと思った。

●大きな声でシュプレヒコール  
 初めてピースパレードに参加しました。集合場所には予想以上の人が集まっていて少々驚きました。開会のセレモニーも和太鼓あり、エイサー、獅子舞ありと楽しめました。近くのマンションの方も熱心に見ていました。パレードでは、沿道の離れた所にいたバイクの若い女性が一生懸命手を振ってピースサインで応えてくれたのが印象的でした。

●ピースパレードに参加して
 五月雨の降りしきる朝、天気予報どおり午後から晴れるのかどうか気をもみましたが、開催時間と同時に雨も上がり200名を越える参加となりました。
 集会の後、三角公園から生田緑地までのピースパレードでは、沿道からのピースサインがあったりお店の前で手を振って応えてくれる人、マンションのベランダから見守る人があったりして元気付けられました。
 ピースパレードは、駅前で憲法9条を守る宣伝をするのと違って、もっと広く宣伝ができることを学ばせてもらいました。


▲終わりのつどいは、なごやかに


▲懐かしい唱歌が新緑の生田緑地に響きました


▲旧陸軍登戸研究所の保存を求める川崎市民の会の有志がつくった風船爆弾の10分の1の模型


 

《08.1.23更新》

 


《07.12.4更新》

戦争はしないと決めたこの国が好き!!
「大好き!! 憲法9条」

生田9条の会 1周年のつどい

勇気と感動を心に湧き起こし、大成功のうちに終えることができました。
みなさんのご協力と連帯、本当にありがとうございました。

 「生田9条の会1周年のつどい」は、予想をはるかに上回る130名以上の入場者があり、盛況と感動のうちに終えることができました。
 伊藤 真さんの講演にあらためて日本国憲法の比類なき価値を知り、この憲法の理想を日本に、世界に実現していく思いをいっそう確かなものにするとともに、私たちの日々の一歩一歩の行動がいまこそ大切なのだとわかりました。講演の終わりには、伊藤さんのことば1つ1つが胸にしみこみ、相づちを打ちながら、涙さえ流し聞き入る方が多数おられました。
 また、生田9条の会の発足から1年間の活動を振り返るなかで、今後の運動の確信と展望を見る思いもしました。
 そして、オープニングの太極拳演武と二胡の演奏、フィナーレのピアノ・バイオリン・クラリネット・ファゴットの4つの楽器によるプチコンサートも、平和であるからこそ楽しみ味わうことができるものだと嬉しく思いました。
 私たちに、このような催しものを実現させてくれた私たち自身の日本国憲法の理想を求めてやまないみなさんの協力と連帯の力に乾杯したい思いです。

◆とき
12月2日
(日)

PM1:30開場
開演2:00~5:15

◆ところ
日本キリスト教団

生田教会
小田急線「読売ランド前」駅より徒歩5分 ※地図参照
TEL044-955-2923

参加協力費
500

この会はすべてカンパによって運営されています。 ぜひ、カンパにご協力ください。

◆プログラム
2:00 オープニング

挨拶  禿 準一牧師
太極拳演武・二胡(佐藤アキ子さん) 
・曲「アメージング・グレース」「島唄」
2:30 講  演
伊藤 真さん (伊藤塾塾長)
「今、憲法を考える!」
4:30 「生田9条の会」総会
活動報告・アピール宣言など
4:45 コンサート
”音楽仲間Ruhe(ルーエ)”と 池田美奈子(ピアノ)
【曲目】
「千の風邪になって」
「モーツァルトの百面相」
「カルメンファンタジー」
「冬メドレー」
「サウンド・オブ・ミュージック}
「ふるさと」全員合唱

◆ポスター

ポスターができました。A2判サイズです。張り出しにご協力ください。


司法試験界のカリスマ教師
憲法伝道師の伊藤 真さんが、
現憲法への熱い想いを
語ります。

伊藤 真さんプロフィール

・1958年 東京生まれ。
・1981年 東京大学在学中に司法試 験に合格。
・1995年 「伊藤真の司法試験塾」を 開塾。
 さらに大学などでも講義を行うほか、学校・地方自治体・企業・市民団体等各種の集会で講演活動を行っている。現在、月刊誌「世界」(岩波書店)に「中高生のための憲法教室」を連載中。著書は、「高校生からわかる日本国憲法の論点」(トランスビュー社)、「憲法の力」(集英社新書)など多数。また「朝まで生テレビ」などへのテレビ出演でも活躍。

●チラシの配布・参加協力券の頒布にご協力ください。

参加協力券(500円)


▲1周年のつどいチラシ

日本キリスト教団
生 田 教 会

住所:多摩区西生田4-9-9、
TEL044-955-2923
●小田急線「読売ランド前」駅より徒歩5分

生田9条の会
Tel 080-6663-5058 Fax 044-966-2081
● ikuta9jo@hotmail.co.jp

 

 

 


 

《07.6.19更新》

07.5.3 たま平和のつどい&パレード特集

“生かそう憲法、まもろう9条”
私たちの声、国会に届け  

 去る5月3日(憲法記念日)、多摩区内の3つの「九条の会」が共催して、「生かそう憲法、まもろう九条」をスローガンに平和のつどい&パレードが行われました。爽やかな五月晴れのなか、ゴールデンウィーク後半の初日、登戸の三角公園には趣向をこらした横断幕、プラカード、のぼり旗、ゼッケンなどを持ち寄った180人を超える参加者が集まりました。30分ほどの集いのあと、先導車につづいてスローガン横断幕を先頭に、小田急登戸駅下のガードをくぐり、向ヶ丘遊園駅南口を経由した生田緑地東口入り口までの約2キロをシュプレヒコールを上げながらパレードしました。
 生田9条の会のみなさんは、手作りのカラフルな9条ビニール傘を持って歩き、とても目立つと好評でした。

 午後1時半開会、司会は生田9条の会の井上紀代さん(写真左)。オープニングは和太鼓の力強い演奏です。(写真左下)
 つづいて、この集いを共催する多摩区内の3つの9条の会から挨拶がありました。


▲中野島和太鼓クラブ「風」の力強い親子演奏

▲平和を守ろう、憲法を生かそうと参加した個人、団体。

▲共催3団体の挨拶に聞き入る参加者。日陰が嬉しいくらいの天気。
▲生田9条の会で作ったカラフルなビニール傘。

●「たま九条の会」隈部直光さん
 安倍政権は、憲法を変えるための国民投票法を通し、ひたすらアメリカと結んで戦争をする国にしようとしている。この危機的状況で、憲法施行60年のこの日を期して、「生田9条の会」「すげ九条の会」と一体になって広く市民に呼びかけ、ぜひこの集いとパレードを成功させたい、と挨拶しました。

●「生田9条の会」高山和美さん
 昨年10月21日、立ち上げのつどいを地元密着型で成功させ、生田駅から読売ランド前駅利用の住民を対象に活動しています。今年2月カンボジアなどで地雷除去活動をする中込彰さんの講演会、4月の生田教会での「映画 日本国憲法」の上映会と教会信者さんらとの意見交換会などを開催してきました。国民投票法問題では、6回の駅頭宣伝を行い、さらにチラシの全戸配布をしようと頑張っています。ニュースを読んでくれる方、チラシを撒いてくれる方など少しでも関心のある方は、ぜひ「生田9条の会」にご連絡ください。今日はいい天気にめぐまれたので、楽しく歩いていきましょう、と話しました。

●「すげ九条の会」中村孝さん
 地域に根ざして小回りのきくようにと「すげ九条の会」が生まれた。京王線稲田堤駅から南武線の稲田堤駅までの通路に、プラカードを持ってスタンディングしたり、チラシを配ったりしている。Tシャツ、タオル、ハンカチなどを染めて売るなどの資金活動もしている。国民投票法反対のFAX運動を紹介しながら、安倍首相が5月3日までに法案を通せなかったのは私たちの運動の成果だったと、参加者にこのFAX運動を呼びかけました。


▲左がヒロくん、中央が長坂さん
「9条の改憲と掛けて、バイク便詐欺と説く」「その心は、口車に乗ってしまってあとで気がついたときには手遅れになる」と説きました。


▲生田でもおなじみ、「塩田さんと6年生バンド」のリズミカルな歌。

 次に、この集いに参加した団体や個人が紹介され、元気よい声とともに手を振って応えていました。「かわさき9条の会」の笹岡俊樹さんが挨拶、腹話術の長坂クニヒロさんが「ヒロくん」と謎かけ問答を披露。(写真左)力を合わせ頑張りましょうと励ましました。
 「塩田さんと6年生バンド」も9条への思いををリズミカルに歌い、最後に全員合唱で「青い空は」「翼をください」を元気に歌ったあとパレードを開始しました。
 全員合唱の伴奏には、生田の歌声のリーダー渡辺さんのアコーディオンもありました。(写真上 タヌキ(?)の着ぐるみで参加した渡辺さん。これで生田緑地まで2キロを歩いた。)

パレード出発 


 「守ろう9条」の黄色い横断幕を先頭に、公園を元気よく出発。この日のために作ったのぼり旗、横断幕、プラカード、寄せ書き、風船など手に手に持って歩きました。先導する車からの呼びかけでシュプレヒコールも起こります。
 先導車は、“日本を戦争する恐ろしい国にしたくない、憲法9条を守り、子どもたちに平和を手渡そう、ご一緒にパレードをしましょう”とアナウンスします。
 沿道の商店街・通行者などにチラシを渡す人、国民投票法廃案のFAX運動を呼びかける人、パレードを記念に写そうとする人など、それぞれの思いをパレードのなかで行動に移していきます。

 生田9条の会は、立ち上げの会で作ったオリジナルTシャツを着て参加、「9条を守ろう」「ストップ!憲法改悪」「9条は世界の宝」など色鮮やかに書きこみ花で飾っ透明ビニール傘を片手に持って歩きました。
 パレード参加者にビニール傘を持った人が目立つのは、生田9条の会が、4月29日生田教会で「映画 日本国憲法」の上映会のあとに、アイディアを出しあい作った30本を、集会参加者に持って歩いてもらったものです。


 新婦人は、「平和大好き、戦争きらい。憲法9条を守ろう」の文字に、9条への思いを込めた寄せ書きをあしらった横断幕。集いの会場で、出発直前にも書き込んでいました。

 向ヶ丘遊園南口駅前広場をグルリと1周。日曜の昼下がりとあって人出も多く、おのずとシュプレヒコールの声も大きくなります。駅利用者・待ち合わせの人・通行人などは、パレード隊を歓迎してくれているようにも見えます。ここは、「多摩平和アピール行動」の人たちが、毎月決まった日に平和のためのアピール行動を行っているところです。

解散地の生田緑地で


 東口の民家園入り口前でながれ解散になりましたが、心を一つにしてパレードをやってきた人たちは、このまま別れるのはどこか名残惜しい。なぜか、みなさん奥へ奥へと向かいます。集まったところは、噴水広場の売店前。
 司会の井上さんが、みんなで歌いましょうと水を向けると、タヌキのアコーディオン演奏も加わり平和の歌がつぎつぎ出てきます。
 隈部さん(たま九条の会)が「いよいよ9条を守る運動の正念場がきた。3つの九条の会を中心に、憲法9条を守っていくため頑張りましょう」と終わりのことばを述べ、三々五々家路につきました。



《07.5.10更新》

■生田教会にて「映画 日本国憲法」上映会


 4月22日(日)午後1時より、生田9条の会と生田教会の共同企画にて「映画 日本国憲法」(ジャン・ユンカーマン監督)の上映会を行いました。参加者は、午前中の礼拝から残られた信者の方や、「生田9条の会」の宣伝チラシを見て来られた近隣・遠方の方も含め総勢92名! 9条を守る集まりに初参加の方が多く、ほぼ満席の盛況でした。


 映画の内容は、「日本国憲法の成り立ちの真実。前の戦争で侵した日本兵の罪の重大性。アメリカの言いなりになっている日本政府のこと等。世界的な著名人へのインタビュー形式でわかりやすく説明し、世界の宝である憲法9条を守ることは日本だけでなく、世界やアジアの平和のためにどうしても必要であり改悪させてはいけない」と訴えるものでした。

 映画のあと1時間ほど、『生田9条の会』の呼びかけ人でもある禿牧師と生田9条の会からの訴えや、参加者による意見交換会がありました。

 映画の感想だけでなく、川崎市議会で「南京大虐殺や教科書に載っていないことを学校で教えていいのか」など危険な発言が多くなっていることや、国民平和行進に参加し第5福竜丸が展示されている夢の島から広島まで歩き核兵器廃絶と平和を訴えてきた経験、イラン・イラク戦争時にペルシャ湾で日本の旗を掲げた民間の船が銃撃され2名の死者が出たが家族は報復を望まなかった話、若者の無関心はなぜか? など、多くの方から意見が出されました。また質問として、①全国、あるいは神奈川にある9条の会の横の繋がりがあるのか? ②どうして、政府のリーダー達は戦争をしたがるのだろう? などの疑問や答えが出されていました。

 最後に、生田9条の会への参加や「5・3たま平和のつどい&パレード」への参加の呼びかけがあり、たいへん有意義な集いになり大成功でした。
   
 参加者の感想より 

  • 素晴らしい映画を見ることができ、わたしも社会で何か発信していきたいと思った。
  • 映画はたいへん共感できた。とくに9条を守ることはアジア諸国民への聖なる義務である旨の発言に深く心を打たれた。
  • 戦争を放棄した9条はどんなことがあっても守らなくてはならない。今、生きる者の義務だと思う。
  • この映画を与・野党を問わず国会議員に見せ、その上で9条や慰安婦問題を論じてもらいたい。憲法9条が前の戦争で罪悪を犯した国への謝罪であること、本当に宝物であると共感した。このビデオを買って戦争を知らない孫たちに見せ、さらに若者がこれに関心を持ち議論を広げてほしい。
  • 生田教会の皆様、会場提供という勇気ある行動をいただき有難うございます。「御言葉を実行する者となりなさい」この言葉通り生きて行きたいと決意しています。
  • 今日のような集会に参加したのは初めてです。改めて戦争をしない国、憲法の大切さと誇りを憶えました。小さい集会でも続けて欲しい。
  • 僕の父親は中国にいたそうです。今、父は心の中にいます。また、教会で勉強したい。
  • 無気力、無関心ということが思い知らされた。ならばどうするか、という時まだまだ腹が据わらない。このような集まりや興味を持つ人に高齢者が多いのが気になる。自分の子や身近な人に話しはできるが、職場などではうまく表現できないのも私にとっての課題である。しかし、この地域にこのような方が沢山いることを心強く感じた。
  • 沖縄の基地の多さに驚いた。政治との関りなしに解決しないと思う。NOと言い続ける事が大事。

 この他、9条はどうしても守らなければ! という思いの感想が多数ありました。


《07.2.14更新》

第1回企画 講演とフリートーキング 
(07年2月3日(土)PM1:30~ 多摩市民館第1会議室)

●第1部 
中込 璋さん講演
「地雷除去と職業訓練に
 捧げた人生」
─罪なき子どもたちのために─

●第2部
命の尊さ、平和の大切さについてフリートーキング

 

 

 

第1部 中込璋さんの講演
「地雷除去と職業訓練に捧げた人生」

 「生田9条の会」第1回目の企画は、昨年10月21日の「立ち上げのつどい」の際、リレートークでお話いただいた中込 璋(なかごめ・あきら、栗谷在住)さんをお招きし、地雷除去活動をいっそう詳しく聞きたいと開かれました。第1部は、中込 璋さんに海外での地雷除去活動と職業訓練の体験談を、第2部は、そのお話をもとに「命の尊さと平和の大切さ」をテーマにフリートーキングを行いました。駅頭での2回の宣伝や、東京新聞に紹介記事が載るなどして56名の参加者が熱心に耳を傾け意見交換を行いました。司会は、本会よびかけ人の姫田光義さんです。
 中込さんは、1932年生まれの74歳、山梨大学を卒業後、38年間建設機械メーカーに勤務、退職後再就職した建設機械メーカーで対人地雷除去機を開発し、輸出、現地での除去活動と指導にたずさわってきました。これまでカンボジア・ベトナム・スーダン・アフガニスタン・インドネシアなど各地で命を懸けた献身的活動が国連から評価され表彰を受けており、現在、JICA(国際協力機構)の個人コンサルタントとして活躍されていると司会から紹介がありました。


地雷は、地中から踏まれるのを何年でも
そっと待ち、誰でも区別なく吹き飛ばす

 中込さんは、「話しに先立ち、あなたご自身が片足をなくされ義足や杖で生活をなさるか、お子さんやお孫さんにそういう方がおられると仮定してこれからの話を聞いてください」と前置きし本題に入りました。
 世界には地雷が埋まっている国が70カ国ほどあり、そのうち300万個以上埋まっている大口の国40カ国に日本政府は無償援助している、と地雷問題の現状から話されました。地雷は対人地雷と対戦車地雷があり、日本政府の援助は武器ではない対人地雷の除去のみ援助している。対人地雷は、300gくらいの火薬で、踏みつけた人を負傷させることを目的に仕掛けられるもので、世界で1日に70~80人が被害にあい、1年で2万5000~3万人くらいの人が負傷または死んでいる。そのうち80%が民間人(非戦闘員)、民間人の40%が子どもで、生活の身近な問題になっていると話します。
 地雷は、別名「悪魔の兵器」とも「疲れを知らない卑怯者」とも呼ばれていて、地表から5cmくらいの地中に埋めておき、そうやって50年くらいはじっと踏まれるのを待ち、その上踏む者を選ばないという無差別兵器である。罪のない子どもや一般人を巻き込んで脚を奪い、手や顔を傷つけ、両親が死んだり本人も死ぬことがあると、地雷の危険性・非人道性を指摘されます。

地雷の除去について

 埋めた地雷は、人が手で取ると1000年かかるといわれている。なんとか早く取る研究をし、機械で取る装置を開発し、100年以下で除去するよう努力している。除去方法は、敷設された地域の気候や地形に合わせなければならず、それぞれの社会的な環境にも影響を受け、たとえば貧しい国が多いアフリカでは、地元民が生活のために手で除去作業をし生計を立てているため機械化が進まないということがある、とその困難さを指摘されます。
 除去作業は、最初に樹木や雑木林などのブッシュを伐採し、次に地雷がどこに埋まっているか探査機や探査犬を使って探知し、最後に地雷カッター(除去機)で爆発処理し農地や平地にして持ち主に返す。開発した除去機は、パワーショベル(土木重機)を改造したもので、作業が7m間隔ででき360°回転するので便利で効率がよく、運転席などが地雷の爆発に耐えられるよう特殊な鋼板で補強され、ショベル部分に突起をつけたドラムを回転させて地表を掘り起こし爆発処理する。一台で250~300人分の仕事をこなし、3000万円くらいする。この機械の開発や審査の苦労話などもまじえながら訥々と話をすすめられました。

実際の除去活動をビデオから(1)

 ここでアフガニスタンでの除去作業のビデオを見ながら、実際の除去活動について説明さ


▲実物の地雷を手に持って説明

▲アフガニスタンでの除去作業。地雷がアームの先端に触れ爆発、中央の白い煙が爆煙

▲被害にあい、包帯も真新しい

▲ズラッと並んだベッドには包帯も真新しく横たわっていた

▲リハビリする女の子。手前には毎日励ましにくるお母さんが

▲日本の学校からプレゼントを持って、カンボジアの脚のない人たちの学校へ。「こうやって脚を見せてもらったが、みんな脚のない子ばかりです」 子どもたちは笑顔で見せてくれたが…… (下5様の写真は中込さんのビデオより)

れました。見ていると機械のショベル部分が回転しながら地表を這うように掘削し、それに当たった地雷が爆発します。ここは池などの水場でしたが、人が通る所どこでも地雷を埋め、水を汲みに川へ行く、洗濯に行く、子どもが水遊びやボール遊びをする野原など、争いに関係なく無差別に子どもや女性が行くところに地雷を埋めるやり方はとても許せない、と語気を強めます。
 この機械を納入に2回首都のカブールに行ったこと、クラスター爆弾(250個ほどの子爆弾を入れたコンテナ型爆弾、目的地の上空で爆発させ子爆弾が飛散、さらに子爆弾が地上で爆発し中の鉄粉が四方に突き刺さる)や劣化ウラン弾(劣化ウランを使い戦車も打ち抜くほどの貫通力を持ち放射性物質を飛散させる)の調査なども話されました。
 地雷廃絶のために世界には「地雷廃絶会議」と「小型兵器廃絶会議」があるが、武器輸出大国はどこも入っていない、米・露・中の3国が加盟すれば世界から地雷をなくせるはず、兵器産業も商売になるから地雷をつくり、売るのだとのことです。

カンボジアのビデオから(2)

 つづいて、カンボジアのビデオを見ました。これは中込さんが、地雷にあい障害を負った人たちの施設を訪問したときのものでした。教室に座る子どもたちはすべて片足がないか義足をしています。ズボンをまくって見せてくれた脚が細く傷跡でゆがみ痛々しい。この施設のどこを見ても、片足を失くたり包帯を巻いたままの子どもが車椅子や杖で行き来しています。20人ほどの病室でも片足・両脚がない子どもたちがベッドの上にズラッと並んでいます。ここには命を落とさなかった子がいるだけで、亡くなった子はここにはいないのです、こういう学校が5・6校あります、と被害の深刻さ・甚大さを話されます。雨漏りのしそうな教室は80万円もあれば修理でき机も椅子も新しくできるし、日本の小学校からプレゼントにと持っていったぬいぐるみをうっかり渡してしまったら足りなくなってしまい回収しなおしたという悲しい失敗談、両脚をやられたわが子の義足で歩く訓練に毎日付き添い励ます母親の気持ちなどにも触れておられました。

“手に職を”──職業訓練

 最後は、職業訓練についてです。日本の政府援助の訓練センターは、世界に15カ所ほどありこれは立派な施設(ビル・教室・機械設備・指導者など)を備えているが、中込さんは最貧国の職業訓練に係わってきました。アフガニスタンでは、退役軍人や難民を対象に「手に職を」というスローガンで重機・農業機械の操作・溶接・旋盤などを指導してきました。自分の名前を書けるのが50%というところでも、2週間でそれらの操作ができるようになり、この人たちが給料で家族を養うことができ軍人が減ることになる、このような仕事もしてきましたと締めくくり1時間半弱の話を終えました。


 次に司会から、中込さんのご友人で同級生の三枝さんが紹介され、三枝さんは2月15日~25日に多摩区民館1階のロビーで開かれる中込さんの地雷除去活動を記録した写真パネル展示会の紹介をし、「今日の世界の戦争は、悲惨さをいっそうエスカレートさせていると思う。日本では60年間戦争のない社会が続いているが、これからも永遠に世界がそうあってほしい」と話されました。

 
●質疑応答

【問い】 足のない人は世界に何人くらいいるのか? 1個の地雷を除去するのにかかる経費はいくらか?
【答え】 1日70~80人、1年間で約3万人の人が被害にあい、その半分の1万5千人は足がない人。地雷1個の値段は300円くらいのもの。除去のための費用は国によっても異なるが、その約1000倍の30万円くらいかかる。いちばんよいのは地雷を売らないことだ。
【問い】 民間人の援助はしないのか?
【答え】 民間人、農民などの援助はしない。民間ボランティアや日本大使館をたよってほしい。
【問い】 除去機はどうやって地雷を除去するのか? 除去地のマーキングなどはしないのか?
【答え】 突起をつけたドラムを回転させ、地表を削り取り爆発させる。爆発で壊れないように特別な鋼板で補強してある。20t車(対人地雷用)で3000万円、30t車(対戦車・不発弾用)で一台5000万円くらいする。処理地のマーキングはしないが、安全な土地にして持ち主や国に返す。
【問い】 日本で地雷を作り、売っているのか?
【答え】 2年前まではあったが、政府が「地雷廃絶会議」に入り、廃絶が完了した式典をやったのでなくなったはず。武器の展示品として数個あるだけと聞いている。
【問い」 現在使われている国は?
【答え】 40カ国はある。アフリカがそのほとんどだが、旧ソ連にもある。

第2部 
命の尊さ、平和の大切をテーマにフリートーキング

 15分ほどの休憩ののち、フリートーキングに入りました。司会は、同じく姫田さんです。


▲フリートーキングでは、9条の運動の今後につながる積極的な意見が出て勇気をもらいました(中央立っているのが司会の姫田さん)


司会● 日本では平和が長くつづいていることから、戦争の危険さを実感できず平気で戦争ごっこをする若者がいるし、ミサイル実験に対抗して先制攻撃をかけろという政治家もいる。“教え子を再び戦場に送らない”ということが戦後教育の出発であり、教育基本法と憲法の精神です。教育基本法の改悪が憲法の改悪へとつながっていこうとするなか、今日の中込さんのお話をどう生かすかということが大事だと思います。感想を含めてご発言ください。

Aさん──自分の命をかえりみず地雷除去の活動をしている人が自分の身近にいるということを知り感動した。中込さんの話もビデオも小学校の中・高学年には十分理解できる内容だから、学校訪問などをして平和の大切さ、命の尊さを直接子どもたちに伝えるような活動ができたらよい。戦争のない社会の中で人材・能力主義、学歴主義教育で子どもたちが自尊感情・まともな人間観をもてないでいる。

Bさん──平和憲法のもとでできる国際貢献とは、まさに中込さんのような活動のことだと思う。こんど区民館のロビーでやるという中込さんの写真パネル展(2/15~25)は多摩区が後援しているのだから、私たちもこういう貢献の仕方をもっともっと宣伝し、話を聞いてもらうようにしたい。

Cさん──以前、防衛産業白書を出版するということに関わったことがあるが、企業の反対や賛成のなかで結局とりやめになった。国民に知らせたくない闇の部分は表に出ず、ニヒリズムに陥った。ニヒリズムから立ち直りたいといろいろな集会などに出かけたりしているが、平和運動は国民運動からインターナショナルな運動へと広がっていかないと世界を動かすことにはならないと思うがどうしたらよいのだろうか、自信ある意見を聞きたい。

Dさん──私はインターネット新聞の記者をやっていて九条の会にも入っているが、九条の会のことを書いている人はほとんどいない。自分たちの運動のことをもっともっと発信し自分たちの意見・主張を知ってもらったほうがよいと思う。
司会──学生の多くはインターネットを参考にする。靖国問題、従軍慰安婦、南京事件など歴史の真実を覆い隠すような記事が8割を超え、物量的に勝負にならない。インターネットができる人は、ぜひ投稿や発言をやってほしい。

Eさん──平和憲法をもつ日本人だからこそ中込さんのような活動ができるのだと思う。改憲され9条がなくなれば、日本が地雷を撤去する国から地雷を作り売る国になってしまうのではないか。

Fさん──唯一の被爆国である日本がやるべきことは世界に平和を広げていくこと。地域で政治的な集会をやろうとしても許可がおりず、九条の会の運動はほとんど報道されず、教育基本法改定についても反対集会やデモもやはり報道されなかった。まさに国民が目と耳をふさがれている状態だ。自分から情報にアクセスし行動することが大事。

Gさん──国民投票法案、教育基本法改悪などマスコミがとりあげないことに抗議の声をあげよう。手紙・FAX・インターネットで声を集め送ろう。

Cさん──「市長へのてがみ」はどうか。返事はくるのか? ──会場から「返事は必ずきますが、通り一遍です」の声。

Hさん──インターネットでは8割が右翼? という現状だが、私たちの立場からの書き込みは大事にしていきたい。NHKの番組改変問題でもそうだが、いい番組は褒め、悪いものはきちんと批判するという利用者の声が大事。

Aさん──改定教育基本法は簡単には通ってはいなかったと思う。国民の運動はいっそう活発になったし、なじみのなかった条文を読むことで教育関係者から国民のなかに教基法を引っぱり出し、教育と憲法のつながりを認識させたことは今後の運動につながると思う。

Iさん──教基法については4年くらい前から関心をもってきた。今回の改悪は運動の盛り上がりが遅すぎたのだと思う。のんびりしていたら国民投票法も危ない。生田9条の会やその他の団体でも、この地域のいろいろな運動の情報をチラシやネットで知らせてほしい。

Jさん──地雷反対はだれも反対できないし、平和を守れということも誰も反対できない。この声をもとにしたNGOの活動、地雷を扱った絵本、ダイアナ妃の報道などによる世論に押されて国会で超党派の反地雷の議員活動が行われ、日本政府も積極的にならざるを得なかったということを何冊かの本を読んで知った。9条の運動でもマスコミや議会を味方に引き込む工夫をしよう。

Eさん──チラシを配っても無関心な人が多い。「攻められたらどうするか」「やられたらやり返すのか」など刺激的なキャッチフレーズも必要ではないか。

司会● 16人の方から貴重な発言をいただき、いい知恵や勇気が湧いてきました。ありがとうございました。
 “無知は力である”と市民にも学生にも知らせないで悪いことを進めているのが今の政治です。しかし、学生でもきちんと教えれば反応します。きちんと知れば、過去の反省のうえに立って新しい日本をつくっていかなければならないと99%の人は言います。きょうは戦争の悲惨さ無惨さ、命の尊さ平和の大切さを知りました。そしてマスメディアやインターネットを使ってそれを知らせていくこと、知らせていけば必ず感じるところがあるのだということに確信をもってやっていきたいと思います。本日は、長時間ありがとうございました。



 これで、2時間半に及ぶ講演とフリートーキングは終了しました。私たちの運動に生かせる発言が数多くあり、まさに勇気をもらうことができました。(なお、講演&フリートーキングの模様をビデオにしてあります。ご希望の方は、200円にて頒布しますので事務局までご連絡ください) 

●参加者からの感想(会場アンケートより)
1) 今日の企画について、何で知りましたか?

① 戸別チラシ 2人 
② タウン誌 1人 
③ 新聞(東京) 2人 
④ 委員・知人からチラシをもらった 6人
⑤ その他 2人

2) 内容はいかがでしたか?

  • 地雷除去の困難な仕事に献身されている中込さんへ大きな拍手。
  • 現地で活動している方のお話を聞き、日本が平和な活動でアジア・アフリカの国々の人々のために役立っていること、そういう人がいることを改めて確認できました。日本の国際貢献はこれでなければいけないし、「平和憲法」の国、日本の貢献のやり方の一つだということを伝えてゆきたい。
  • 現地でご活躍なさっているお話は、大変説得力があり、感動しました。
  • 講演はすべて初めてのことで大いに驚いた。
  • 直接聞く機会があり、現実的に思えるようになりました。このような貢献の方法こそ、平和や子供を守るのに有効と知りました。
  • なかなか面白く参考になった。講演は膨大な内容で、少々理解しがたい話もあった。
  • 素朴なお話が貴重でした。よい話し合いでした。
  • 戦争商人がいる限り、政治家が買収され戦争がつくられる。わずか300円/個の地雷撤去に30万円もかかる天文学的問題だ。勉強になりました。除去用建機の金額にびっくりしました。

 

中込 璋さんの講演と平和についてフリートーキング

◆第1部 講演

 お 話 中込 璋さん
 テーマ  「地雷除去と職業訓練にささげた人生
       ──罪なき子どもたちのために」

◆第2部 フリートーキング
 お 話 みなさんが主役です。
     平和、憲法9条について考えてみましょう

と き 07年2月3日(土) 午後1時半~
ところ 多摩市民館 第1会議室(資料代 300円)

 世界では紛争を抱えている地域がたくさんあります。そして、そこでは凄惨な殺戮が繰り返されています。地雷は人に障害を残すことを目的につくられた唯一の兵器です。当日は戦争の悲惨さ、平和の大切さを地雷除去の観点から語っていただき、憲法9条の大切さを改めて心に刻むとともに、中込さんから平和のために自分のできることからはじめていく勇気やパワーを頂きたいと思っています。みなさんのご参加をお待ちしています。


▲地雷除去機に乗りテスト中の中込璋さん

 

中込 璋(なかごめ・あきら)さん ────────────────
JICA(国際協力機構)個人コンサルタント。地雷除去機械専門技術者。多摩区栗谷在住。1932年4月生まれ。山梨県立韮崎高、山梨大工学部機械工学科卒業。
 「子どもだけでなく、川に洗濯に行こうとした人や、畑にくだものを取りに行った人が犠牲になっている。戦地では、地雷は生活の中にある身近な危険なのだ」建設機械メーカーの技術指導のため世界を飛び回っているなか、カンボジアを何度か訪れ地雷負傷者をみて「力になれることはないか」とパワーショベルを改造、地雷を爆破処理する重機を同僚とともに開発。それらはカンボジア、ベトナム、アフガニスタンなどで約60両が活用されています。
 世界に1億2千万発あるといわれる地雷。「年間50万発撤去しても100万発設置されている。それでもいつの日か地雷ゼロの日が来ることを願ってやっている」と話します。
 また、「軍隊をやめても職業訓練で技術を身につければ生きていくことができる。技能を身につけるということは軍人を減らすことにもつながる」と職業訓練の大切さも強調します。