2013年7/3更新


いま、いのちから。2012   


   ──あの日からのわたしたち

 

次の世代へ、市民の力を!

11月22日(木)、麻生市民館大ホール。落合恵子さんが生田9条の会講演会にやってきました。主催者の不手際で待ち合わせの手違いがあり、すこし緊張した雰囲気で始まった講演でしたが、つめかけた約700人の聴衆に、「このままでは、次の世代に手渡せない」と、社会をより良く変えていく市民の力──憲法の大切さを訴えました。

落合さん

落合講演会


講演のあらまし

いのちが脅かされる社会

 「30歳代で文化放送を退職してからいろいろな活動を続けてきた、その私の基本にあるのは、言うまでもなく、〈いのち〉です。」と語りはじめた落合さん。あちこちでいのちが脅かされるこの社会、まだまだ成熟していないこの社会に向けて、鋭い告発の言葉を投げかけます。そして、いのちが充分大切にされる社会を次の世代に残すために、「私たちはもっともっと怒らなければいけません」と、訴えます。
 〈さようなら原発1000万人アクション〉の呼びかけ人でもある彼女は、反原発署名の数がすでに800万人を越えていると報告。それだけの人々が「原発ノー」と言っているのに、「それでも、政治は変わらない。」でも私たちは、諦めてはいけない。「叫び続け言い続け書き続け、つながり続けなければいけない……〈いのち〉から。」
 「いのち以外に、いったい何を守るのか」と問いかけて、いのちの大切さを強調しました。
 話は、メディアの現実へと進みます。現場の苦労は認めつつ、「メディアが百パーセント真実を伝えるか考えたら、私は懐疑的です。ニュースになるかならないかで選別が行われていることも私たちはしっかり見つめていきましょう」
 
怒るべき時は怒る!

 福島県で歌われることになったクレヨンハウス制作のCD演奏で気分転換した後、講演はいよいよ佳境に。

「憲法と原発、根っこはは同じ」。このままじゃ「憲法なんて一発で変えられてしまいますよ。それでいいのですか」と、ひときわ高い声で警告。そして最新の自著『天つく怒髪』を引用しました。「私は怒る。すべての原発的なものに。すべての支配と被支配の構造に。これから生まれてくる子どもたちを顧みることなく原発を進めてきた者たちに。彼らを私たちの代表としてしまった、私たち自身に。
 怒るべき時は怒んなきゃ!」
 
市民の力をやわらかくつないで

 「今、しっかりしていないと、私たちの代はそれでいいでしょう。子どもたちやその子どもたちは、どうやって生きるのですか。」
 「政治を選ぶ、政治家を選ぶというのは、目の前のことだけじゃなくて5年後10年後の社会を選ぶことです。しっかり見つめていきませんか。」「市民の力をやわらかくつないでいって、やっぱりいのちから考えましょう」
 「原発はいらない。そのことをしっかり心に約束する時、憲法の大切さ、かけがえのなさにも気づくことでしょう。」と静かな調子で聴衆に呼びかけ最後に「何よりも主人公はここにいる皆さんです、それが民主主議です」と語りかけて、講演を結びました。

 

参加された方の感想

●とても素晴らしく、説得力充分あった。憲法と云う主題テーマに触れず、数多くの引用を縦横に駆使して何故"憲法"なのかを充分考えさせてくれるpresentaionには本当に感銘を受けました。ご健康に気をつけて!
(80歳 多摩区長沢)
●さすが元アナウンサーで絵本作家だな~と思いました。抑揚があり、聞きやすかった。私は耳が少し悪く聞きづらいと身が入らないところがあり、※手をつなぐ時はつなぐを一生懸命やって行かなければと思いました。
(60代/女/川崎区桜木)
●40にして同せずというのは、支配層の言いわけだと思います。確信しました。(40代/女/町田市小川)
●気持ちが引きしまりました。(30代/町田市玉川学園)
●力強さに圧倒された。身の回りの人たちにも聞かせたかった。
(40代/男)
●良かった。最初はとまどいを感じました。(パワーがありすぎて)でも拍手です。ありがとう。目覚めました。「怒る」とても必要なことです。未来の子供達のために。(50代/女/多摩区生田)
●いかる事、どんなに大切か、そしてやさしい気持ちも大切で、としをとっていく程ラジカルに、大切にしていきたい。(60代/多摩区菅馬場)
●大人になるにしたがい怒ることを封印して来た自分がいました。目が覚めました。「政治に無関心な人間になりたくない」と一時間かけて毎日新聞を読んでいる高3の息子を連れてこなかった事を一番悔やんでいます。
(50代/大和市下鶴間)
●落合恵子さんの話し方は独特な話し方で、分かりやすいようでもあったが、難しいような感じもした。(50代/麻生区白鳥)
●次の世代に何を残してきただろう。民主主義第一世代でありながら、無念!!著書ではお会いしていますが、一度生でお会いしたかった。チャンスをくださっいぇありがとう。落合さんの今後のご活躍を祈っています。
(70代以上/女/麻生区白山)

●初めて伺いましたが、胸が熱くなりました。
(70代以上/女/宮前区有馬)

●今、しっかりしないと!と激が飛んできました(笑) しっかり受けとめました。 平和で住みよい世の中をつくるために今できることを、子どもたちに負の遺産を残さないよう、日々心がけて、日日是好日 愛心で生きたく思います。(50代/女/麻生区高石)
●perfect!! 来てよかった・・・・!!!(60代/女/麻生区白山)
骨身を削ってのお話、自分の勉強不足、身内内の民主主義の不足、主催者自身の民主主義を高めましょう。(60代/男/多摩区)
●ドイツの倫理的理由(倫理委員会)の決断で脱原発したのに近く感じられた。倫理的理由(倫理って一言で言うのは嫌いですがね)はすばらしいけど難しいことが多いですよね。(10代/男)
●勇気を与えてくれて、反省している。(70代以上/女)
●講演会という形式にギモン。だいたい似たような人しか集まらない。護憲有名人を集めて街頭演説会をやるとか、講演会に来ないような人たちに考える機会を作っていくとよいと思う。(60代)
●ともすれば絶望的になる今日この頃の世の中のこと、小さなキバでもヤイバでも良い。嘘に立ち向かう。解って、怒って、苦しくて・・・・もがいています。落合さんの勇気にとてもとてもはげまされました。本当のことをしっかり学び、見つめて行動しようと決意しました。心やわらかく!!(70代以上/女)
●落合さんの言葉一つ一つに心がこもっていて温もりとパワーを頂きました。怒ること、いけないこと、みんなと同じでないといけない、そういう教育を受けてきましたが、正しくは怒ることは大切なことだと再認識できました。(30代/女)
●「次世代に残す社会」「私達大人に責任がある」 気になった言葉(60代/男)
●本を求めて仲間に見せます。(60代)
●怒ること、□□こと、両方で今と未来に・・・・と熱っぽく語ったこと、9条と原発反対は一ツであること。このまま行ったら憲法が危ないと記されたこと、大変良かった。(60代/男)〈□は不明〉

賛同団体のみなさん
ご協力ありがとうございました

 今回の講演会では、近隣の9条の会をはじめ、40を越える市民団体の賛同を得ることができました。ニュースへの掲載、チラシ配布をはじめチケットの普及に、また講演当日は多数のスタッフ派遣など、たいへんな苦労を乗り越えての協力体制で、無事終演にこぎつけることができました。
 賛同団体のみなさん、ありがとうございました。

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主催 生田9条の会
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●メール/ikuta9jo@yahoo.co.jp