生田9条の会 |
水 島 朝 穂 さん 講演 |
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3月21日、憲法学者水島朝穂先生(早稲田大学教授)が、生田の地にやってきました。昨年10月に新築の生田教会、1階ホールは約120人の聴衆でほぼ満席。明るい声、スピーディーな口調はしだいに熱をおび、終了予定時刻を大幅に超えての講演となりました。日本国憲法の条文にこめられた人権擁護の仕組みを解きほぐし、「立憲主義」を真に理解したうえでの護憲行動を呼びかけました。
講演に先だって、安冨祖流弦声会の川﨑仙子さんらによる琉球古典音楽が演奏され、優しい音色で一同の心をなごませました。 |
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「護憲」「改憲」を超えて「立憲主義」を知り |
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「まずは“モノ”語りから」と、海外派遣の自衛隊員がかぶった帽子を取りだして語り始めた水島氏。歴代の政府が「へ理屈」を重ねてズルズルと海外派兵に踏み出した過程をたどり、それでも自衛隊は「憲法が禁じる戦力ではなく必要最小限の実力」という前提のもと、戦地で目立つ色をわざと身につけて、誰も撃つ気がないよという「平和のメッセージ」を発していた…と紹介して、本論に入りました。 憲法の成立過程を、1215年のマグナカルタに遡っておさらいしながら、一方で武田信玄による分国統治の法典「甲州法度之次第」(信玄といえども法に反した場合、身分の違いを問わず訴えてもよいと記されている)やフランス人権宣言を例に引き、憲法の原点は国民が権力者を縛るものであること、国家からの個人の自由こそが、憲法の第一の柱であることを力説しました。 |
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講演会終了後のアンケートから | ||
(選択)◆①たいへん良かった、◆②よかった、◆③普通、◆④期待はずれ ●① 9条を守ろうと護憲の考えでいたが、今回の講演で改めて憲法の主人公は国民であることを痛感しました。ありがとうございました。(70代男性) *回答欄の丸数字は、講演の感想を①〜④でチェックしていただき、次に具体的な感想・意見をお願いし、( )内には年齢層、略名、性別、付記などを記しました。) |