【箱庭創りの主】
作:藤和 価格:100円 A7サイズ 6ページ
人は何故物語を書くのか。書く事を託されたのか。
手のひらサイズの折り本です。
※追々仕様を変えるかも知れません。
--本文サンプル--
皆さん初めまして、私は夜杜 美言と申します。
実はと言いますと私は神様の端くれで、新しい世界を創る人々を見守る仕事をしています。
新しい世界を創るというのはどういうことかと言いますと、何も難しい事はございません。
ただ物語を作り、綴れば良いのです。
なのでこの世界ではあちらこちらで、新しい世界が産声を上げています。
けれども、創られたばかりの世界というのは非常に弱い物で、
ある程度まで育つ前に手入れを怠ってしまうと、すぐさま枯れ果てて消えてしまうのです。
今日もまた、世界が生まれては消えていくこの世界。
その中で、私は上司から言いつかって、特に物語を作る力の強い二人の人物の様子を、時偶見守っていました。
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