軍事知識の重要性

これを持っている日本国民は今や爺だけである。
なぜならばこの国には『軍隊』がないから。
『自衛隊』はいつも言っているとおり『オモチャの兵隊』であり『軍隊』ではない。
今パキスタンに出かけたら全滅することだろう。
まぁ、それでこの国が『覚醒』するならばそれも一つの手なのだが……アメリカが良くもまぁ、許したモノだ。
今アメリカが一番恐れているのは今の日本が『覚醒』する事である。
これは『イスラム社会』や『北朝鮮』などの脅威以上と目されている。
まず、日本人は群れるのが好きで一つの目標にガンとして突っ込んでいく特性を持つ。
今はこれが『経済』の方向に向いているが『軍事』の方向に向いたらアメリカを脅かすだろう。
前大戦で日本がアメリカに負けたのは『経済格差』だったのだが、今や『経済基盤』で言えば日本はそんなに負けていない。
多分今の状況で第二次世界大戦と同じようなシチュエーションならば日本とアメリカの戦争は黙示録戦争になっただろう。
これは『技術較差』が無くなったためとも言う。
もし日本に実弾射撃実験施設やら、軍事用品をちゃんとチェックする機関が出来たならば間違えなくまともな兵器を作り出せる国なのだ。
ICBMだろうが、核弾頭だろうが、キラー衛星だろうが多分なんでもござれである。
それこそ、戦国時代日本が世界最大の鉄砲保有国だった最凶軍事国家にだってなれたりする。
さらに、日系社会は今や世界中に根を伸ばし、日本資本は世界を多分ユダヤ資本の次に牛耳っているであろう。表向きはトップだろうが。
アメリカはその雑多性で国民の意思をまとめるのに苦労するだろうが、覚醒した日本は容易に可能である。それこそ英連邦王国以外日本の敵はいなくなるだろう。
覚醒日本に擦り寄る国も考えたい。
現在の日本友好国は前々から言っているとおり、台湾とフィンランド、次点でタイとトルコと言った辺りだろうか?
タイはともかく、フィンランドとトルコは過去に日本がロシアに勝っているため友好的と言える。
台湾は結構歴史的に考えてみると微妙な感じなのだが、何故か仲がいい。
これらの国々は覚醒日本をむしろ歓迎するだろう。
台湾からしてみれば、アメリカ以上の後ろ盾が出来るのはありがたいし、フィンランドとトルコはロシアの脅威が薄まることは願ったりかなったりである。
タイは……何故か親日国なのでどうなんだろう?
そしてイスラム諸国とも西欧諸国に比べれば圧倒的に仲がいいため、覚醒日本なんか出来た日には世界のパワーバランスが恐ろしく激変する。
多分アメリカにとって最悪なシナリオであろう。
従って『Show the flag』の意味は某氏が指摘していたように『敵か味方かはっきりせいや』という意味であったのだ。
この語源は第一次世界大戦時ドイツ海軍が『偽装巡洋艦』という戦術を作り、通商戦をやったことに端を発するらしい。
この『偽装巡洋艦』、最初の内は『英国』の旗を掲げているのだが、商船に近づいた瞬間に『ドイツ』の旗を掲げ直し通商戦を行うというなかなかに非道なモノである。
旗を掲げていない船の国籍を知るための言葉が『Show the flag』である。
この場合は偽物の国籍だが(苦笑)。
ここら辺は軍事知識さえ有れば当然の如く分かるものらしい。
政治家たる者軍事知識無くしてなってはいけない職業なのだ。
なぜならば、政治家が『軍』を操らなくてはならないのだ。
『軍』を軍事知識無くして操ろうとは笑止千万である。
もし今日本が『国防軍』を作り直そうとしたら、明治時代のように外国から軍事顧問を雇わねばならないだろう。
『自衛隊』には『将軍』級の将校を入れなかった所為で欠けている『軍事知識』が多いのである。
そのためにウチの父上様に軍事知識で突っ込まれることが多いわけだ、あの集団は。

それだけでなく、国民に軍事知識が欠けているのも非常に問題である。
現在のアフガン問題でアメリカとイギリスが地上戦を行わないとか考えている人がいるようだが大いに甘い。
アングロサクソンを舐めすぎである。
間違えなくヤツらは地上戦を挑む。
最初は重要拠点をピンポイントで潰すために特殊部隊を派遣するだろう。それでも首謀者を捕まえられなかった場合は予備役を動員して攻略戦を開始するだろう。
アメリカ人は本土を攻撃されると言うことに恐怖感を覚えている。
何せ風船爆弾の情報を全カットしていたぐらいだ。
もしアレが早い時期から開始されており、隠しようがない何かが破壊されていたならば、アメリカの戦意は地に落ち講和条約締結に走っただろうとアメリカの研究者が言っているぐらいなのだから、そのアレルギー具合は異常である。
ハワイなんかを攻撃した程度では痛がらないが、アメリカ大陸本土を攻撃されると過剰反応を示すのだ。
そういう意味では首謀者の思惑を大いに上回る戦果だったのだろう。
結果として彼の首がアメリカ軍撤退の絶対条件となってしまったのだから。
現在、アメリカとイギリスがこそこそと北部同盟を焚きつけているのは彼らを露払い及び隠れ蓑に使うためだろう。
タリバンも北部同盟は無視できない国内反抗勢力であるし、米英が地上侵攻してきたからと言って無視できる相手ではない。
米英が地上侵攻してきた場合、かなりの戦力を二つに回さなくてはいけなくなり、首謀者は自分たちで自分たちのみを守らなくてはならなくなるだろう。
その隙にSASやグリーンベレーが本拠を急襲して首謀者を捕まえると言った辺りが筋書きでは無かろうか?
彼らの興味は首謀者の首なのだから、結局は地上戦をするという構え自体が大きな陽動作戦である。
当然反論、特に首謀者の居場所が分かっていないという者があると思うが僕はそう思わない。
間違えなく、英国はだいたいの位置を掴んでいるだろう。
伝え聞く噂に寄れば、アフガン紛争やらタリバン勢力台頭してきた辺りから英国はSASを潜入させているのではないかと言われている。
SASは別にアングロサクソンのみの部隊ではない。
元英連邦だった国々の人種が多種多様に集まっているのが今の英連邦王国である。
アフガンに潜入しやすい人種がいるのは容易に推察できる。
彼らは『戦闘』だけでなく『潜入』と『情報収集』のプロでもあるのだ。
それにあの国は国内のみの『MI5』や国外担当の『MI6』と言った諜報機関も古くから存在するお国柄。
何も知らない顔をしているときが一番怖い国である。
アメリカはエシュロン運営の無能さ加減を世界に晒したが、英国は切り札を何も切っていない。
ただ唯一『危機管理学』が形成された500年来無敗国家が何の策もなしに今回の作戦の片棒をかつぐわけがない。
今の問題はイスラム諸国がどう過剰反応を示すか、その一点のみだ。

しかし、この問題の奥にあるのは欧州系人種が持っている『イスラム諸国に対する劣等感』のトラウマだろう。
元来、欧州はイスラム文化に後れをとっていた。
その上、インドとの交易に置いてもアラビア商人に良いようにあしらわれていたのである。
それどころか、オスマントルコなどといったイスラム帝国に良いように牛耳られていた過去がやはり大きなモノとなっている。
今の西欧文化押し売りの原点はここら辺のコンプレックスからきているものだろう。
十字軍とイスラムの戦いとて十字軍が教皇が人間相手に使用を禁じていた『クロスボウ』をイスラム諸国相手に平気に使っているあたりや、捕虜を虐待している辺りからもそれが容易に推察できる。
一方、イスラムは原理主義以外は寛容である。
他の宗教に対して人頭税を払えば一応信仰を認めていた。
その代わり、公職には全く就けないのでかなり苦しい生活になっていたのは推測できるが、キリスト教以外を魔女裁判で壊滅させていった宗教よりはましと言える。
捕虜に対しても人道的扱いをしたし、一度取り決めた約束事は破らなかった。
その徹底した態度から獅子心王リチャード一世が「欧州諸国よりもサラディンの方が信頼できる」と涙を流した逸話すらある。
まぁ、彼の場合は家族に恵まれていなかったというのもあるかもしれませんがねぇ。
文化面から見ても航海術で後れをとり、数学や物理化学でも後れをとり、何から何まで後れをとっていた。
それの逆転を目指して大航海時代に突入するわけである。
その頃からある根深いトラウマが近代になって現れ始めているわけです。
それを加速化させたのがパレスチナ問題なのですが……。
まぁ、アレはユダヤ資本とか微妙な問題がアメリカを覆っているわけで、やっぱり一筋縄じゃいかないんですな。

ちなみに何故原理主義を抜かしているかと言えば、元々イスラム教とはメジナの偶像崇拝と相容れなかった珈琲商人が偶像打破を掲げて興した宗教だからです。
その性格のために今でもアフガンの仏像問題とかが出てくるわけで、日本と相容れない宗教なんですな、アレ。
日本はバリバリの偶像崇拝ですから。
本当の意味でイスラム諸国と日本は水と油なのですが、日本は世界でただ唯一『宗教に支配されていない』国であるため、うまく言っているだけの話。
文化面に宗教行事が溶け込んでいるために日本という国は宗教色があまりにも薄いのですなぁ。
信仰心の欠片もない国ですし。
良くも悪くもある意味で宗教の精神拘束を史上初めて打破できている国です(苦笑)。
そんな国で『政教分離』問題があるのだから、他の国は全て『政教一致国家』と言えちゃいますな(爆)。
アメリカが弱いのは『政教一致国家』の属性を持った『他宗教国家』だからと言えますね。
日本が潜在的強国と呼ばれているのはこの『宗教問題』から程遠い当たりなんじゃないでしょうか、根本を煮詰めれば。
良きにしろ悪きにしろ、今回の事件は日本の未来を変えかねない大事件ですね。

何で突然こんな事を書いたかと云えば、大学4年生の頃からちょくちょく見ているサイトでアフガン侵攻がないとか書かれていたから。
アフガンゲリラ(今や正規兵だからこの書き方は間違っているが)が何故ソ連相手に勝てたかと言えば『アメリカ』の全面支援があったからで、今やその『アメリカ』が敵なのである。
『アメリカ』と表だってケンカしようと云う国は今や存在しない(イラクは現在表だって戦争する力がないので無視。今回のような事件は起こせますがねぇ)ので根本からして考え方がぬるかった。
確かにイスラム諸国はどちらかと言えば『浪花節』なのだが、元々珈琲商人であった偉大なる預言者が興した宗教だけあって損得勘定はお手の物である。
今のイスラムの繁栄は石油に頼っているところもあり、その最大買い手市場は日本である。
日本はアメリカ次第で意見が変わりかねない危険な国なので、この国を引き留めるにはアメリカの意見を一応飲むしかない。
要は政治的に既にある程度までは解決されているのである。
彼らの逆転劇を演出するにはそれこそ『覚醒日本』が必要なわけで……今日本の覚醒を一番望んでいるのは政治力学で虐げられているイスラム諸国なのやもしれない……。


この文章の感想などは表に一切晒さないでください。
あなたの命が何処かで狙われても僕は一切関知いたしません(爽)。

僕? 最早今更ですよ、こんな事はねぇ(嘆息)。