1996年大日本皇国(北海道、千島列島、樺太(サハリン)、カムチャッカ、東シベリアの一部を領有)が大日本帝国(本州、四国、九州、沖縄自治区)の首都東京に最新鋭兵器の数々を送り込み、皇国派と呼ばれる武装テロ組織を支援して東京を2年に渡り占拠した事件。
これにより、日本は一時的に首都を関西大震災にて復興中の神戸に遷都。副首都として新しく街を設計し直す。
当初日本は、大日本皇国の新兵器に苦戦するモノの、武田右彦教授の発案した【完全冷暖房装備強化きぐるみ】を軍用化した【パワードパペット】を投入、その圧倒的な力で皇国派と大日本皇国の正規軍を撃破、首都の奪還に成功した。
しかし、真実は第三帝国より技術提供されたと言われる悪魔召還システムを使った霊的テロリズムとでも言うべきモノだった。一説に寄れば、これを【束縛無き自由】と呼ばれる謎の宗教団体がフォローに当たったとされる。
当然、軍にそれに対抗するべく兵器は存在しないために東京は一夜にして陥落したのだが、皇国派もそれを制御するべく手段を知らずに自滅、萩原中将率いる皇国陸軍新兵器運用試験師団及び皇国宮内庁陰陽寮のみがそのデータを回収し、実を得た。
これに対抗するために、政府は警視庁捜査零課を政府直轄の特殊部隊に昇格、彼らの指揮の元に防衛軍より選りすぐりの特殊部隊員を鍛え上げ、対超常現象専門特殊部隊【デビルバスターズ】を秘密裏に創設した。
そしてマスコミの目を欺くために【パワードパペット】を公表し、見かけ上の最前線に投入、見事に彼らの目をそらし続けた。
東京が陥落してから徐々にではあったが警視庁捜査零課が敵の悪魔を排除し続けた甲斐もあり、一般民衆には【異界の住人】の存在を気取られずにすんだ。
占領中も東京から逃げ損ねた住人達がその不気味な生き物の話をしても政府は【皇国の新兵器】として片づけた。【異界の住人】という荒唐無稽な話自体が一般人には本能的に受け入れがたい話であったためにその嘘はたちまち支持されることとなる。
大日本皇国はこの事件と無関係と世界に発しているもののそれを信じている者は少ない。
一方、大日本皇国の新戦術に脅威を感じた日本の政府首脳は神月武人警視正を正式に超常現象による特殊災害対策を主体とした特殊部隊の長官に任命、警視庁零課の強化及び国防軍の対超常現象戦術をレクチャーする事を命じた。
その後、【束縛無き自由】との決着をつけたS級退魔師(エージェント)をスカウトし、霊能力を扱う潜在能力を持った逸材を発掘し、一般人でもそういうモノに対抗できるべく装備の開発など神月は縦横無尽の働きをすることとなる。