戦国時代に剣聖上泉信綱より免許皆伝を受けた将軍がいた。
足利義輝、室町幕府十三代将軍である。
陪臣の引き起こした下克上により非業の元に死んだ彼の血を引く者こそが剣生の一族である。
伝来の剣技を用いて、日の本の民を闇から守る闇将軍として今日も剣生の剣士は戦う。
<特殊ルール>
剣生草陰流は一子相伝の秘伝である。
従って、血を引かぬ者が決して使える技術ではない。
ただし、血の連ならぬ者でも、歴代継承者がこれと認めた人物には草影流の手ほどきを教える場合がある。
この流儀を『剣生の血に連なる者』以外が学ぶ場合は以下の人物を【剣の師】として宿命をふらなければならない。
当然、マスターの許可は必要である。
なお、師匠となれる人物および流儀は以下の通り。
剣生草影流師範
【武幻斎】剣生雅成(草影流抜刀術)
剣生草影流師範代筆頭
【天幻斎】剣生鷹景(草影流抜刀術、草影流抜刀術・陰)
剣生草影流師範代
【乾坤斎】剣生竜一(草影流抜刀術、草影流抜刀術・改)
剣生草影流師範代
剣生和泉(草陰流薙刀術)
草影流抜刀術は総合剣技である。
抜刀術以外に日本刀を扱う剣技もしくは兵法者としての嗜みとなりえる武具を用いた戦闘技──例えば手裏剣術や薙刀術など──を最低一系統修得している必要性がある。
草影流を会得するために選択した技能で自分の覚醒段階で使える技術を全て修得している場合にのみ、草影流の奥義を修得する機会が得られる。
例えば、抜刀術と剛剣を修得している覚醒段階2の人物が【無影】を修得しようとした場合、最低抜刀術を6、剛剣を10修得している必要がある。
また、抜刀術を極め、他の技能も極めたとき、草影流に技能値を振った場合、技能値オーバーとするか草影流で修得していない奥義を修得するかを好きに選べる。
前述のキャラの場合ならば、抜刀術を10、剛剣を14まで上げ、草影流の奥義を全て修得していないときにPCが技能値オーバーに技能値を回したいと考えるのならば奥義の全修得前であってもそのように技能値を振ることができる。
すなわち、草影流の奥義を全て会得しなくても、技能値オーバーを行うことができるのである。
草影流に関わる技能は全て総合して計算する。抜刀術を10、剛剣を14、草影流の奥義を4つ覚え、5つ分技能値オーバーしている場合は、技能値を33と計算する。
抜刀術の特技や剛剣の特技、草影流の特技で威力が技能値を用いるものはこの合計技能値を用いる。
また、草影流として覚えた技能は全て草影流として考えるため、前述のキャラならば【踏み込み】から抜刀術の特技や草影流の奥義を使用することも可能である。
草影流剣士は宿命【草影流の誓い:10】の宿命をふる必要がある。
【草陰流の誓い】とは
一.理不尽なる暴力から力無き者を守ること。
一.如何なる場合であろうとも人に対して【草影流の太刀】を向けぬこと。ただし、外道に堕ちし者には容赦せずに相対すること。
一.守るべきものがその場にいるとき、人の命を脅かす妖(あやかし)から決して逃げぬこと。
一.師の言葉を守ること。
一.人の道を踏み外さぬこと。
【草影流の誓い】を破った場合、宿命を減らさなければならない。再び10に戻す前に草影流の奥義を用いた場合、宿命をその時点で1減らす。この宿命が5点になったとき、師匠より使命を下される。その使命を見事に達成した場合は再び宿命を10に戻すことができる。その使命の最中に禁を犯さぬ場合にのみ奥義を用いることが許されるが、禁を犯した場合はその場で破門となり、草影流の奥義は没収となる。没収に応じなかった場合、そのキャラの師がそのキャラに罰を与えに来る。甘んじて受けなかった場合、そのキャラは死んだものとし、マスターが没収する。
草影流は決して覚醒で覚えることができない。
抜刀術および他の剣術技能、もしくは接近戦の武器を用いた日本武術を覚えた者が、師になれる者に対して面識があり、その師より教えを受けることができるときに限り修得可能な技術である。
なお、草影流の奥義の修得には【師の教え】が必要不可欠であり、【師】と出会えないときは決して覚えることができない。
剣生鷹景と和泉以外はよほどのことがない限り出会えないということをここに記しておく。