植物の名前の調べ方

最も簡単な方法は、植物に詳しい人に実物か写真を見せて名前を聞くことです。名前が分かれば植物図鑑でも、インターネットででも簡単に調べられます。聞く人がいなければ自分で調べなければなりません。といっても、植物図鑑などで調べた経験がある方は分かるでしょうが、全く植物の知識が無い人が調べるのは大変難しいものです。何の仲間か、何科かが分かっているか、あるいは名前の一部でもわかっている場合はまだしも、全くその植物についての情報が無い場合には、調べる手段さえ思いつきませんね。

初心者向けには、葉の形とか、花の時期とか色とかで名前を調べれるように工夫した書物もありますが、そんなに簡単で確実な方法とも言えません。

私の経験では、とにかく植物図鑑などを最初から最後まで見て、名前と植物の印象を頭の片隅に留める事です。完全に覚える必要はありません。名前の知りたい植物に似た植物が植物図鑑にのっていた事だけでも思い出せれば、それが植物名を調べる手がかりになります。ある程度植物が覚えられてくると、名前の分からない植物に出会っても何の仲間かは想像がつくようになってきます。あとは、植物図鑑、園芸植物図鑑などで、自分の知っている、似ている植物の前後をしらみつぶしに調べることになります。

植物園は、実際の植物と名前が見比べられるので、植物の名前を覚えるのには最適の場所です。園芸店も名前を知るのには良い場所ですが、園芸種は売りやすくするために、勝手な名前が付けられていることがあります。この場合には、調べるのは簡単ではありません。

注意していただきたいのは、植物図鑑には、草本植物、木本植物、シダ植物、帰化植物、園芸植物図鑑などがあります。一冊の本で全ての植物が調べられるわけではありませんので、まず名前の知りたい植物が、どのような種類の図鑑に載っているのかを知っていなければなりません。

在来の植物、ありふれた園芸植物などは、図鑑をしらみつぶしに見ることによって名前を調べることが出来ますが、帰化植物とか、新しく導入された園芸植物に対しては、最新の専門の書物を調べないとわかりません。新規に導入された園芸植物は、種苗会社のカタログで調べると分かる場合も多々あります。園芸店で見かけたら名前を控えておいて、インターネツトで検索してみるのは非常に有効な方法です。