網　膜　剥　離

　　ちらちら見えます、網膜剥離が心配です。網膜剥離で手術したのですが再発が心配です。
　　手術法が進歩して、ほとんどの網膜剥離は治りますが、手遅れとなって失明することもあ
　　ります。

　　　　　　　　　
　　　網膜とはどこですか
　　　　　ドックで眼底検査を受けるかと思います。網膜や網膜の血管、視神経などを眼底といいます。
　　　　　網膜は下の写真でオレンジ色に見える眼底一面に広がる厚さ0.1〜0.4mmの薄い膜です。網膜
　　　　　　には光を感じる細胞が並んでいます。
　　　　　中央部は黄斑部といって視力や色の識別に関係している細胞がたくさんあります。


　　　　　　　　　　

　　　　　なぜ網膜が大切なのですか
　　　　　　　　網膜はカメラでいうとフイルムの役目をします。物を見るときは瞳孔、水晶体を通った光が
　　　　　　　　網膜に達します。網膜で感じ取られた光は視神経を通って脳に伝えられます。
　　　　　網膜剥離とは
　　　　　状態は　網膜とその下の膜の接着が弱いので、網膜が引っ張られると裂け目ができて浮き上が
　　　　　　　　　ってきます。下の左図は網膜が引っ張られて穴が開き穴から水が後ろに回り網膜剥離になって
　　　　　　いる状態で、下の写真は開いた孔とはがれた網膜です。
　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　原因は
　　　　　　　　　中高年では硝子体に変化がおきて網膜を引っ張るのが原因です。
　　　　　　　　　若年者では近視が強く網膜の周辺部が薄くなって孔が開くことが原因です。
　　　　　症状は
　　　　　　　　　　飛蚊症　黒いごみのようなものが見える。急に数が増えたら心配です。
　　　　　　　　　　光視症　硝子体が網膜を引っ張ることにより網膜に刺激が伝わり光って見えます。
　　　　　　　　　　視野欠損　網膜の剥げている部分が見えない状態で、上から幕が下りてきたりします。
　　　　　　　　　　視力低下　黄斑部が剥げてくると視力が低下してきます。
　　　　　　　　　　　　　中高年の人、近視の強い人、目を強く打った人で上のような症状がでたら、いそいで
　　　　　　　　　眼科を受診して眼底検査を受けてください。
　　　　　　　　　治療は　　早めの手術です。最近では手術法も進歩し９０％以上治ります。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　戻る