眼瞼下垂の手術、Wさんみたいになるのは嫌です 2025.3
眼瞼下垂の手術のお話をすると、「手術はしたいが、歌手のWさんみたいになるのは嫌だ」という人が
多くいます。確かにテレビで見ると少し腫れぼったいように見えますが、以前より落ち着いてきました。
どうして腫れぼったくなったのでしょうか。どのような工夫をすればすっきりするのでしょうか。
問題になるのは瞼の位置による皮膚の厚さです。
瞼の皮膚は下が薄くて上に行くに従って厚くなってきます。
です。Wさんの術前の写真を見ると次のことがわかります。
1,瞼の皮膚が他の人より厚く、腫れぼったい一重瞼
2,瞼の皮膚が余っている → 眼瞼皮膚弛緩
3,瞼が下がっている → 眼瞼下垂
どのような手術をしたのでしょうか 次のような一般的な方法で手術したと思います。
①
睫毛の上で余った皮膚の量を調べて印を付けます
②
余っている皮膚を切り取ります。 (皮膚弛緩に対する手術)
③
瞼を上げる筋肉を短くしたり付け直したりします。 (眼瞼下垂に対する手術)
④
皮膚を縫合します。

1,皮膚の厚い部分が下に移動する。
2,切開した部分で二重になる → 二重のラインの上に厚い皮膚が被ってくる。
3,手術後の炎症のために瞼が腫れる。腫れの強さは個人差がある。
Wさんは、手術前から瞼の皮膚が厚く、手術後に一重まぶたが二重になった。手術して2週間で
テレ ビに出演したために腫れが残っていて、視聴者が驚いたのだと思います。最近は腫れも引
いて落ちつ いてきています。目だけ注目すると腫れぼったいですが、顔全体から判断すると不
自然ではないです。
どうすればいいか
皮膚が厚い人は、右のように眉毛の下で余っている皮膚を切り取るという方法もあります。
眼瞼下垂の手術は後日行います。



※ Wさんの手術を失敗したと言う人がいますが、普通の経過だと思います。手術後落ち着く
のに2,3ヶ月必要ですので、テレビに出るのが早すぎたと思います。
戻る