メガネのフレームの選び方       2024.12

メガネを新しく作ったが具合が悪い、同じ度数で作り直したのに具合が悪い、遠近両用を
使いこなすことができないなどの訴えがあります。
メガネのフレームに問題があることが
あります。いくつかの症例をお示しします。


1, メガネを眼鏡屋さんで作ったが、すっきり見えないしクラクラします。1年間に何回
   も作り直しましたがよくなりません。

     検査してみると、メガネの度数はあっています。メガネを見ると大きなフレームでした。
   「大きい方が見た目がいいのでこのフレームにしました」検査用の小さなフレームに同じ
   度のレンズを入れて掛ける
と楽になり、小さめのフレームで作るようお話しました。
     レンズには歪みがあります、歪みは周辺に行くほど強くなります。大きなフレームだと、
   レンズの周辺まで使うので歪みが大きくなります。
     初めてのメガネは、標準的な大きさのフレームを選んで下さい。


2,今のメガネが具合いいので、同じ度数で同じようなフレームでメガネを新しくしました。
   なんとなくすっきりしません。
    フレームが変わると、目とレンズの距離が変わることがあります。鼻パッドの形状変化も大
   きな影
響を与えます。特に、フレームと一体型になっているタイプのように、鼻パッドがな
   くなると、目
とレンズの距離に違いが出ます。その距離感の違いに慣れずに、違和感が出
   ることもあります。
靴も洋服も同じ物で、新しいとなんかしっくりしないことがあります。
   時間とともに慣れてきます。

3, 遠近両用のメガネがすっきりしません
    遠近両用メガネの具合の悪さを訴える人が多いです。上下の巾があるタイプはゆがみが少な
   く使いやすいです。巾の狭いタイプは歪みが強く近くが見えにくいです。
    デザインにこだわりがなければ、初めてのメガネは上下巾が30mm以上のフレームを選びま
   しょう。
特に加入度の強い年齢の高い人ほど上下巾の広いフレームの方が好ましいです。



  私は、遠近両用眼鏡を処方するときに必ず次のように説明します。
1,遠近両用は、便利ですが目にとっては具合の悪いメガネです。
2,生活に必要であって、具合悪くても使いこなす気持ちが必要です。
3,遠くのメガネを作るので、ついでに遠近を作ろうという人はやめたほうがいいです。
4,遠近両用を使いこなしたいなら、老眼の度数の軽いうちから使い始めた方がいいです。
5,メガネができても直ぐに一日使おうとしないで、座っているときから初めてください。

               戻る