白内障手術と同時に行なう緑内障手術（アイステント）2022.7  

緑内障の治療は、眼圧を下げることです。いろいろな点眼薬や眼圧を下げる手術法があります。
点眼を使い続けることは大変です。また、今までの手術は術後の合併症の問題がありました。
最近、目の負担が非常に少ない緑内障手術が登場しました。白内障の手術と同時にできます。


毛様体で作られた房水は黄色い矢印のように流れて線維柱帯（ピンク色の部分）を通って眼球の外の静
脈に流れ込みます。房水が作られる量と流れる量のバランスで眼圧が決まります。何らかの原因で、房
水の出口が詰まると眼圧が高くなります。この状態を緑内障といいます。緑内障の治療は、点眼や手術
で眼圧を下げることです


アイステント手術の仕組みは



　　戻る左上の写真のようなチタン製の極小の管を、中央の図の位置に埋め込みます。この管を通って房水が流
れます。右の写真がアイステントを線維柱帯に埋め込んだところです。
左下写真の指の上の黒い点がアイステントです

　　　


手術をする条件と効果
白内障の手術と同時にすること。白内障の手術の後にアイステント手術をします。時間は10分程です。
白内障手術と同時に行なうときだけ保険が適応されます。眼圧下降効果は、点眼薬1種類分です。


費用は
白内障の手術とアイステント手術で279,900円です。3割負担なら88,700円です。
高額医療の適応になりますので受付で相談してください。


緑内障で治療中の人が白内障の手術をするときが治療のチャンスです。検討してみましょう。