すぐできる、自宅内の転倒事故を防ぐ方法    2022.5

患者さんで、自宅で転倒して骨折して入院してしばらく受診できなくなる人が時々います
中には、寝たきりになってしまう人がいます。
ちょっとした工夫で、室内での転倒を防ぐ方法を調べてみました。

1:部屋の照明は明るいものを
部屋が暗いと足下がよく見えず、転倒リスクが高くなります。夜にトイレへ行く時などはもちろん、
たとえば夕暮れ時などは早めに照明をつけるなど、常に明るい室内を心がけましょう。

2:キャスターのついた家具は気をつけて
キャスターのついた家具は便利ですが、少し体重を掛けただけで動いてしまう危険もあります。
3:新聞や荷物はきちんと片づけ、床や階段をすっきりと
床に物が置いてあると、つまずいたり滑ったり、足の踏み場に困ってバランスを崩したりしま
す。こまめに片づけをし、すっきりとした床や階段にしておきましょう。
4:カーペットの縁、電気コード・・・床には危険がいっぱい
家庭内での転倒事故は、部屋の敷居やカーペットの縁など、わずかな段差で多く起こります。
薄手の滑り止めマットを敷いたり、小さな段差を埋めるグッズなどをうまく活用しましょう。
床を這う電気コードに足を引っ掛ける事故も多発。不必要な電源コードは抜きましょう。

5:浴室の床にはクッション性のあるものを
水に濡れて滑りやすい浴室の床。発泡素材などのクッション性があるマットを敷いておけば、
万が一転倒した時にも衝撃を和らげてくれます。

6:玄関や脱衣所のマットには滑りにくいものを
靴を履いたり服を着替えたりと、よろけたときに足を下ろしたマットが滑ってしまって大事故
につながります。滑り止めマットを活用しましょう

7:「低めの腰掛け」を活用しよう
玄関や脱衣所などに低めの腰掛けを置き、座って靴を履いたり、服を脱ぐことで、転倒リスク
は格段に減少します。

8:「スリッパ」よりも「ルームシューズ」を履こう
スリッパは脱げやすく滑りやすいほか、かかとが浮くためすり足となり、段差にひっかかる危険
性も高くなります。かかとのあるルームシューズを履くのがオススメです。

9:高いところの荷物は「幅の広い踏み台」で
流し台の上の棚に置いた食器、切れてしまった蛍光灯の取り換え・・・「ちょっと背伸びすれば
届く」高さが一番危険です。少し面倒でも、手すり付きの
踏み台を使いましょう
10:家具の配置を見直して、通路を確保家具などで通路が狭いと歩きにくいだけでなく、
服を引っ掛けるなどしてけがをしやすくなります。思い切った”断捨利”をしてください。

                     戻る