台風の目            2022.10

     

毎週末のように台風がやってきます。台風と台風の目についてのお話をします。
台風ができるまで
強い日差しで海水が温められる。
  海水が蒸発して積乱雲になる。
  周囲から風が吹き込む。
  風で渦ができて熱帯低気圧の元ができる。
  水蒸気を吸い込んで大きくなり風も強くなる。最大風速が17mになると、台風になる。

台風はなぜ反時計回りか
地球を宇宙から見たとします。図左のように、台風の北側の大気は台風より遅く、南側の大気
は台風より早く動いて
います。図右のように台風から大気を見ると、北側の大気は左方向に、
南側の大気は右方向に
動いて見えます。これによって反時計回りの渦ができます。

  



台風の目の仕組みは
図は台風の断面図です。
台風の中では強い風が中心部に向かって吹き込み上昇気流となっ
ている → 台風の中心では空気
が速く回転しているため、外側に引っ張られる「遠心力」
が強く働く →遠心力によって雲が外
に弾かれる → この風が吹き込めなくなる部分が
風の目となる

台風の目で天気がいい理由
上昇気流で大気が上に運ばれるので下の大気が不足します。それを補うために下降気流がおきます。
目の部分では雲を作る上昇気流がなく軽い下降気流があるので、雲もなく風のない状態となります。
台風の目の大きさと台風の強さ
台風の目は大きい方が勢力が強そうに見えますが、目が大きい場合は中心付近の気圧変化がなだらか
になっていることから、一般的にはそれほど強い風にはなりません。
対して台風の目が丸く、小さく明瞭になるほど、台風の中心付近の風速がある程度強まったことを意
味しているため、台風の勢力は強くなる可能性があります。


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