朝起きたときの目やに 2019.9
朝、目が覚めると目の周りにこびりついている目やに。この目やにを気にする人が
多くいます。ほとんどの場合、心配のない目やにです。
目の周りにこびりついているものの正体は
粘液・死んだ皮膚細胞・油・ほこり・細菌といったさまざまなゴミからできています。
私たちが眠っているときにこのゴミが目の端に集まり乾いて堅いカスを形成します。
これが、朝起きたときの目やにです。
どうして寝ているときに目やにがでるのですか
実は、目やには一日中でています。眼球の表面は涙液層という水を含んだ層で保護され
ています。涙液層はいくつかの部分でなりたっています。水分やムチンといわれる粘液
を含んだ層(液層)や内側の水分の蒸発を防ぐための薄い油の層などです(油層)。
起きているときは、目に入る汚れは瞬きをして涙液層と一緒に洗い流されて鼻に落ちて
いきます。しかし、寝るときには瞬きをしなくなり、いろいろなゴミの掃除ができなく
なります。ゴミは涙液層からの粘液や油と一緒になり目の端に集まります。
ほとんどの朝の目やには心配ないです
目やにが目の周りに溜まっていても、白目が充血していなければ心配ありません。
長時間寝れば目が開かないほど沢山目やにが出ます。特に、ドライアイでジクアスとい
う点眼をしていると目の端にねばねばしたものがでて糸を引いたようになることもあり
ますが、薬が効いている証拠です。
過剰に目やにが出るときは問題なこともある
涙を鼻に流す管が詰まっていたり、結膜炎があったり、花粉症があると目やにが多くな
り目が開けられないことがあります。このような時は点眼薬による治療が必要です。
気になって仕方ないなら
目の周りを洗っても安全な洗剤(アイシャンプー・洗眼フォーム)がありますので、
目のふちや周りを洗ってください。洗ってもすぐに目やにが溜まるなら受診してくだ
さい。目の周りを洗って、そのまま顔を洗うといいです。
やってはいけないことは目を洗うこと
目を洗うと目の表面を傷つけたり、目を保護している涙液層を洗い流してしまいます。
テレビでよく宣伝している市販の洗眼液は使わないでください。
戻る