不思議の国のアリス症候群 2018.10
先日、小学生が「授業中に先生の顔が小さくなる」と言って受診しました。視力や
斜視の検査をしたのですがこれといって異常が見つかりませんでした。様子を見る
ようにお話しました。内心、先生が嫌いなのかなと思いました。
調べてみると「不思議の国のアリス症候群」という状態でした。
不思議の国のアリス症候群
「不思議の国のアリス」という物語は、アリスがある薬を飲むと自分が大きくなったり小
さくなったりします。「周りの物がいつもより大きく見えたり、小さく見える」といった
ことを経験する病気があります。それを「不思議の国のアリス症候群」といいます。
大人にも見られますが、園児から児童に見られることが多いです。
(イラストは、この病気の人のブログから引用しました)
どのようなことを訴えるか
「〇〇の顔が大きく見える」「天井や壁が近くにある」「大きな虫がいて怖い」
「人の声が大きく聞こえる」「自分が小さくなったように感じる」「手が大きく見える」
大人にとっては理解しにくい発言です。親は、否定しないでほかの物がどう見えるか
聞いて記録しておいてください。
原因不明のことがほとんどですが、心配ないです
◎大切なのは、精神的なことから発症する病気ではないということを知っておくこと
です = 精神病ではない
小児では、上気道感染やEBウイルス感染症後におこるケースが多いといわれています。
大人では片頭痛の前兆としておきることもあります。
ほとんどの場合は、一過性で長引くことはありません。
長引くようなら小児科など専門の先生に相談しましょう。
親は、「不思議の国のアリス症候群」というような病気もあるんだということを知って、
子供の発言に不思議なことがあっても、慌てず落ち着いて対応してください。
大人でも、そのように感じるときがあります。名前からいうと珍しい病気のようですが
実は、多くの人が経験している病気かもしれません。
私たちも、もっと子供の声に耳を傾けていく必要があります。
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