広角の眼底カメラ 2017.2
皆さんは人間ドックで眼底の検査をすると思います。暗い部屋で、瞳が開いた瞬間に撮影し
ます。無散瞳眼底カメラといって、広くドックで使われています。この検査で眼底がすべて
わかると思っている人もいますが、写る範囲はごく一部です。
最近、瞳を開かなくても広い範囲が撮影できる眼底カメラが使われるようになってきました。
広角の眼底カメラはオプトスといいます
下のようなカメラです。穴の部分から覗いてピントが合うと自動的に撮影します。今までの眼
底カメラは強い光で撮影していました。オプトスは赤と緑のレーザー光線で撮影します。小さ
い瞳で撮影できるので明るい部屋でもいいです。
撮影できる範囲は
中央写真の中央の丸が普通の眼底カメラで写せる範囲です。周辺がオプトスで写せる範囲です。
画角200度 眼底の80%が写せます。わかりやすく眼球の形で表示できます。右は私の眼底で
す。青い丸の範囲が今までのカメラで撮影できる範囲です。
眼科医が普段行っている眼底検査では、オプトスと同じ程度しか見えません。(特殊なレンズ
を使うと、もっと周辺まで観察することができます。)
開発者の息子が、眼底に病気があり定期検査を受けていたが、病気の悪化を早期に発見で
きなかったため、瞳を開かずに眼底の周辺まで写るカメラを作ろうと思ったそうです
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