タクトレンズは何歳から使えますか 2016.7
中学生や小学生が、視力が悪くなったと親子で受診します。子供はコンタクトを使いたいといいます。
そこで質問されるのが「何歳からコンタクトを使えますか」ということです。
結論から言うと年齢ではありません。自分で出し入れできて手入れができて、親がしっかりしていて
きちんと定期検査に受診するならば何歳でも使っていいと思います。
私の娘は小学校4年から20年使っています。
逆に、大人でも、しっかりした手入れをしない・定期検査に受診しない人はコンタクトレンズを使って
はいけません。
コンタクトレンズによる障害
障害の多くは、角膜・結膜の障害です。アレルギー性結膜炎や角膜の酸素不足、涙液への影響、角膜の
感染などです。正しい使い方をしていても障害が起きることはありますが、ほとんどは取り扱いに問題
があります。
こんな人がトラブルを起こします
① 使い捨てレンズを交換しないで長期に使っている
② 決められた手入れをしていない
③ 朝起きてから夜寝るまで長時間使っている
④ 具合が悪くても、我慢して使い続けている
⑤ 検査を受けずに通販で購入している
⑥ 量販店でカラーコンタクトを購入して使っている
特に高校生に多く、重篤な角膜障害を起こして受診する例が多いです(写真)
グラフは、カラーコンタクトで角膜障害を起こした人が、購入の時に眼科を受診したか調べたもので
小学生・中学生にはこのようにコンタクトを使ってほしいです
(もちろん大人もこのように使ってください)
① 必ず眼鏡を作り、コンタクトの具合の悪い時は眼鏡を使う
② 手入れは正しく、定期検査は必ず受ける
③ コンタクトの調子の悪い時は必ず受診する
④ 初めは一日の使い捨てレンズを使ってください、なれてきたら2週間の使い捨てでもいいです。
(経済的な問題がないならずっと一日の使い捨てを使ってほしいですが)
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