点眼瓶の上手な押し方       2016.11

「点眼するときになかなか落ちてこない」「一度に何滴もでてしまう」 「ここを押すようにと印がある
がいくら押してもでてこない」などの訴えを毎日聞きます。点眼しやすい瓶の持ち方、指の使い方につ
いて説明します。いろいろな点眼瓶があります。上手に点眼するにはどのようにすればいいか試してみ
ました。

すべての形の瓶におすすめは次の方法です。
    親指と中指の腹で瓶の胴体を持ち、人差し指の腹を瓶の底に当てます。
    瓶の底を人差し指の腹で押します。
    このとき、親指と中指は、瓶を押すのでなく、瓶が下にズレないようにします。
    1滴落ちたら、人差し指の力を緩めます。人差し指を離してもいいです
(要点  親指と中指で押す気持ちが強いと、何滴も落ちます。
  点眼液は人差し指の押す力で出すという気持ちが大事です。)


              

   親指と中指で支える ②人差し指を底に  ③押した後、人差し     真横から      真上から   
              つけて押す      指の力を抜く


この形の瓶は、フィルターがついているので特に液が出にくいです。使いにくいですが防腐剤が入ってい
ないの
で処方することがあります。点眼前、蓋を閉めた状態で瓶の横を押してください。(左写真)
その後、3本の指で点眼してください。(右写真)

   

点眼瓶の使いやすさの順位
左から使いやすい順に並べました。
瓶は扁平のほうがいいです。丸い瓶なら、材質が固いほうがいいです。柔らかいと押す力は少なくてす
みますが、
沢山出てしまいます。しかしドロッとした薬は柔らかい瓶が使いやすいです。
一番目の瓶は使いやすく、持つ部分が扁平で、親指と中指が固定しやすいようになっています。
メーカーは瓶の形や硬さに関心を持ってほしいです。



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