新しい手術 自分なら受ける? 2015.6
最近、白内障の手術で遠近両用眼内レンズ、屈折矯正の手術、老眼の手術など新しい手術が
考えられてきました。ネットでは素晴らしい手術のように宣伝されています。はたして手術
をしている眼科医はどのように思っているのでしょうか。手術をしている眼科医に「この手
術をあなたなら受けますか」というアンケートがありました。
対象は
JSCRS(日本で白内障と屈折手術をしている眼科医の学会)の会員
会員の眼科医1631名にアンケートし413名から回答を得ています。
回答期間は2014年2月~4月
自身が近視矯正手術を受けるとしたら
受けない 55%
眼科医の多くが眼鏡をかけています。私も眼鏡です。
レーシック 19%
角膜表面をレーザーで削ります。私は近視が便利ですし、削ったものはもどせませんの
で受けません。
有水晶体眼内レンズ15%
眼内レンズを瞳の後ろに挿入します。私が強度近視でコンタクトが具合悪いなら受ける
かもしれません。
レーシック 有水晶体眼内レンズ 多焦点眼内レンズ モノビジョン 調節可能眼内レンズ
自身が老視矯正手術を受けるとしたら
手術は受けない 52%
いまのところお勧めできる方法がないので私は受けません。
多焦点眼内レンズ 23%
白内障の手術の時に遠近両用の眼内レンズを挿入します。最近は白内障がなくても老眼
の治療のためにこのレンズを挿入する施設があります。便利ですが、すっきり見えない
ことがあるので私は受けません。
モノビジョン 12%
一眼は近くを、他眼は遠くが見えるようにします。一般には白内障の手術の時に行いま
す。最近では白内障でなくてもレーシックでこのような状態を作ります。
白内障手術でこのことが理解できる人は受けてもいいです。
調節可眼内レンズ
目の中で位置が移動したり厚さが変化します。輸入して使っている施設もありますが、
まだまだ未完成なレンズだと思います。
手術を受ける時にはどうしたらいいでしょう
先生ならどうしますかと聞いてみてください。
その先生が手術を受けたくないなら理由を聞いてください。
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