学校での目の検査 2014.6
この季節になると学校で眼科の検査、視力の検査があります。異常があると、眼科を受診
するようにという書類がきます。学校から連絡がきたらどうしたらいいでしょうか。
見え方のABCDって何ですか
学校から視力検査の結果がきます。A B C Dに分類されてきます。
なぜ数字ではなくABCDなのですか
視力は、環境や体調によって測定するたびに変化します。特に、異常のある時は変動が
大きいです。学校で時間をかけて測定して数字で表すことは無駄です。
ABCDの意味は
A(1.0以上)一番後ろの席から黒板の字がよく見えています。
B(0.7~0.9)後ろの席でも黒板の字はほとんど読めます。
C(0.3~0.6)後ろの席では黒板の字が見えにくいです。
D(0.3未満)前の方の席でも黒板の字が見えないことがあります。
初めてB以下になったら眼科を受診しましょう。その後は、検診のたびに受診するのでは
なく、眼科医の指示に従ってください。学校によっては秋に視力検査をするところがあり
ます。私は、連絡票に次回の受診日(例えば1年後、半年後、不自由を感じたら)を書く
ようにしていますので、その指示にしたがってください。
眼科検診で調べることは
年に一度、眼科の学校医が検診をします。目の異常のすべてを検査できるわけではないの
で、学校検診で異常なかったからといって病気がないとは限りません。
眼科検診でわかること
眼球運動 眼球を正しく動かすことができるかの検査です。
眼位検査 目の位置の検査です。
瞼の病気 内反症・睫毛乱生・眼瞼下垂・眼瞼縁炎など
白目の病気 結膜炎・アレルギー性結膜炎など
検診の主な目的は、トラコーマのような感染するような病気を見つけることでした。
最近では、具合が悪ければ眼科を受診しますし、生活も清潔になっていますので、検診
で異常を発見されることは少ないです。検診結果が斜視などでしたら一度は眼科を受診し
てください。感染する病気なら早めに受診する。あとは、様子をみて具合が悪いようなら
受診してください。
色覚検査
厚生省の指導では、色覚検査をしなくていいことになっています。将来的に困ることもあ
るので、私が校医をしている学校では、希望者に小学校4年か中学校1年で検査をするよう
にしています。義務教育のうちに一度は検査を受けることをお勧めします。
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