視神経乳頭陥凹拡大        2013.3

 

人間ドックを受診して、「視神経乳頭陥凹」「視神経乳頭陥凹拡大」のために精密検査を勧められ
て受診する方が多くいます。
視神経乳頭陥凹拡大とはどのような状態で、どのような病気が疑われるのでしょうか。

視神経とは
 網膜(眼底)に達した光は、そこにある視細胞という細胞で電気の刺激に変えられます。電気
 の信号を脳まで運ぶ
のが視神経線維です。視神経線維が集まって束ねられたものが視神経です。
視神経乳頭とは
  視神経線維の集まった部分です。眼底の中心より少し鼻側に寄ったところにあるオレンジ色の
  円として眼底写
真では写ります。

   

視神経乳頭陥凹とは
 視神経乳頭の血管出入り口周辺の凹みです。視神経の形や凹みには個人差があり凹みがほとんど
 ない人や、正常な人でも凹みがある人
がいます。上写真左は正常、右は乳頭陥凹拡大
視神経乳頭陥凹拡大とは
 この陥凹が正常の人よりかなり大きくなっている状態です。陥凹が大きくなる原因は視神経線維
 が減っていることが考えられます。

視神経線維の減る病気は
 視神経線維が減る代表的な病気は緑内障です。
緑内障を疑って検査します
 眼底検査 視神経乳頭の状態、視神経線維の欠損の有無を診ます。下写真の矢印の間の暗い部
  分が
視神経線維の欠損です。
 視野検査 視神経線維の欠損した部分は視野が欠けます。

   

異常ないといわれることが多いのですが
 ドックでは眼底写真で視神経乳頭の陥凹をみます。乳頭の陥凹は個人差があります。
  眼科医が直接診察して、検査しないと診断できません。

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