身体障害者手帳で受けられるサービス


身体障害の申請は面倒なだけでいいことはないのでは、どのようなサービスが受け
られるか
知りたい。視覚障害の身体障害手帳で受けられるサービスについて書きます。
 障害年金についても説明します。

1、補装具の交付と修理   窓口 市町村
     盲人安全杖、点字器、義眼、眼鏡
     眼鏡は、申請書を持って受診してください。直接、眼鏡店に行ってつくると交付
   が受けられません。

2、日常生活用具の給付と貸与  窓口 市町村
   盲人用テープレコーダー、点字図書、拡大読書器
   拡大読書器は医院にありますので試しに使えます。

   普通の拡大鏡は給付の対象になりません。 

3、医療窓口費の助成      窓口 市町村 18歳未満は育成医療で保健所
    ア)角膜移植、白内障手術を受けるときの補助 (現在の障害を軽くするための医療)
    イ)福祉医療 1級、2級の人には目以外の病気で受診したときの自己負担金も助成
4、割引制度
    有料道路使用料金の割引
       介護している人が所有している自動車が割引を受けられる。事前に市町村から証明を受ける。
    鉄道運賃の割引     詳しくは駅の窓口
    障害者手帳を駅の窓口で提示する
    障害者と同乗した介護者には50%割引があります。
    障害者が一人で乗るときは片道100Kmを超えると50%割引
    その他 タクシー運賃(10%割引) バス運賃(50%割引) 国内航空旅客運賃(25%)
          NHK放送の受信料、携帯電話使用料金、郵便物など

5、税金の免除
    ア 所得税、市町村民税    税務署、市民税課
       本人、または生計を共にする親族は障害者控除が受けられます。
       この金額が全額割り引かれるのでなく、収入と税率によって変わってきます。たとえば1級で
       税率が10%の人の所得税は4万円安くなります。

障害の程度

   所得税

住民税

1〜 2

   40万円

   30万円

3 6

27万円

   26万円

イ その他  相続税 自動車税 消費税

 6、障害年金  窓口 社会保険事務所 市町村役場
      現在の仕事が続けられなくなったときに受けられます。
      国民年金では1級、2級、厚生年金では1級から3級まで給付を受けられます。  

1級 両眼の視力の和が0.04以下。

2級 両眼の視力の和が0.050.08。 視野が両眼とも5度以内。

3級 両眼の視力が0.6以下。片目が0.1以下。 
    両眼の視野の1/2が欠損。両眼の視野が10度以内。

       (注 障害年金の等級は、身体障害の等級とは違います。)

身障の認定を受けると、すっかり元気がなくなり何もしなくなってしまう人を見かけます。 大変でしょうが、
公的な援助も受けながら、自分で努力する気持ちも忘れずに生活していただ
ければと思います。
職業リハビリテーションを受けて職場復帰する人もいます。

仕事をしながらでも給付や年金を受けることができます。

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