日本の黒い夏

冤enzai罪 DARKNESS IN THE LIGHT
1994年6月-あの事件と報道の向こうに

もう一つの、震えるような真実があった。

熊井 啓 (脚本)

平石耕一 『NEWS NEWS』

日活株式会社  (2000年)

劇映画 カラー ビスタ 1時間59分 

中井貴一 細川直美 遠野凪子 北村有起哉 加藤隆之 石橋蓮司 寺尾聰

1994年6月27日、松本市。助けを求めるはずの一本の電話は、思わぬ闇へと繋がっていった…。

夜、長野県松本市で起きた「松本サリン事件」は多数の死傷者を出す大惨事となった。

そして、事件の第一通報者でもある一市民が被疑者不詳のまま警察により殺人容疑で家宅捜査をうけた。

『日本の黒い夏-冤罪-』は、実際に起きた事件を題材に、人間の心奥に潜む予断、そこから引き起こされる偏見、そして冤罪へと繋がっていく事件構造と、当時のマスコミ報道、警察の捜査の在り方を、鋭く問いながらダイナミックに迫っていく。そこにはもう一つの、震えるような真実があった。

興奮!巨匠・熊井啓監督が渾身の力を込めて贈る感動のエンターテイメント大作!

『日本の黒い夏-冤罪-』は日本映画界を代表する巨匠・熊井啓監督が渾身の力を込めて贈る最新作である。

常に社会の矛盾と真実を問うてきた熊井監督の眼は、誤報を報道したマスコミにアプローチし、なぜそうなったのかという経緯を明らかにしようと調査を始める高校生たちの眼を通して、マスコミ報道と警察権力によって一人の人間が窮地に追い詰められていく様、心ない誹謗中傷が浴びせられるなか、父の無実を信じ一つに結束していく家族の絆、そしてやがて明らかになっていく真実を丹念に浮き彫りにしていく。

その映像手法は『帝銀事件・死刑囚』('64)、『日本列島』('65)、『地の群れ』('70)、『海と毒薬』('86)など一連の作品で確立した熊井監督独自の社会派サスペンスと呼べるもので、観る者を釘付けにし、感動させずにはおかない。

若者たちに圧倒的に支持された平石耕一の戯曲「NEWS NEWS-テレビは何を伝えたか-」(東京芸術座公演)を原作に得て、熊井監督自らが脚本を書き上げた。

日本映画を支える本格派演技陣!

地方テレビ局の報道部長・笹野誠を演じるのは、今や日本映画界のトップ・スターの一人、中井貴一。

嫌疑をかけられる一市民・神部俊夫は、『乱』('85)、『夢』('90)の黒澤作品や『雨あがる』('99)で演技派として地歩を固めている寺尾聰が演じている。

笹野を支えるスタッフである3人の報道記者・花沢圭子、浅川浩司、野田太郎には、細川直美、北村有起哉、加藤隆之がそれぞれ扮する。

若い眼で事件の真実を見つめていく高校生・島尾エミに遠野凪子。

事件の真相を追い求める吉田警部を石橋蓮司が、神部氏を信じマスコミ、警察と闘う永田弁護士を北村和夫が演じ、作品に厚みを加えている。

後援 松本市・松本市教育委員会

本文及び写真・画像は「日本の黒い夏」パンフレット他、日活提供資料等より
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