![あらすじ](../../../pictureingallery/arasuji.gif)
![解説](../../../pictureingallery/kaisetu.gif) |
南仏リヨン。愛のない結婚をして、傲慢な夫カミーユと陰湿な姑ラカンに挟まれ暗い毎日を送るテレーズ(シモーヌ・シニョレ)の前に、粗野だが魅力的な男ロラン(ラフ・ヴァローネ)が現れた。一瞬で恋に落ちた2人はカミーユを殺害、警察の取り調べを乗り切り、一時は完全犯罪をなし遂げたかのように思われたが、事件には1人の目撃者がいたー。
マルセル・カルネ監督は、原作になかった水兵を登場させることで、サスペンスとしての深みを獲得、意外なラストまで緊張感あふれる展開をみせる。テレーズを疑うラカンの眼差しは背筋が凍るほど冷たく、シモーヌ・シニョレの端整な美貌が、逆に追いつめられる人妻の悲哀を際立たせている。
監督:マルセル・カルネ 原作:エミール・ゾラ
出演:シモーニュ・シニョレ、ラフ・ヴァローネ
1952年/フランス/1時間42分/モノクロ |