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脚本家のジョー・ギリスは、持ち込んだ脚本が採用されず貧窮していた。その上、スランプに陥ってペンが進まず、収入も途絶えた。家賃を滞納したり、車の月賦が払えなくなり、友人・知人を訪ね回るのだが、仕事の話もお金を借りる話もうまくいかない。
途方に暮れながら、大スターの豪邸が建ち並ぶサンセット大通りを車で走っていると、月賦屋に遭遇。何とか逃げ切ったところに、車を置いてくださいと言わんばかりにある屋敷の車庫が開いていた。ひとまず、そこに車を隠して出て行こうとしたギリスを、屋敷の住人らしい老女が呼び止める。その屋敷では、サイレント映画時代のスター女優であったノーマ・デズモンドが、召使のマックスと共にひっそりと暮らしていた。ノーマは再起のために自分が書き上げた脚本の手直しをギリスに依頼した。ギリスは、今の暮らしに嫌気がさしていたのでその話に乗り、ノーマのゴーストライターとして、この屋敷でノーマとの共同生活を始めたのだが・・・・
ハリウッド内幕物の傑作。ハリウッドの監督、名優達が彼ら自身を連想させる役柄を演じており、そのことが映画に異様なリアリティーを与えている。
監督/ビリー・ワイルダー
出演/ウィリアム・ホールデン グロリア・スワンソン エリッヒ・フォン・シュトロハイム
1950年/アメリカ/モノクロ/110分
アカデミー賞 オリジナル脚本賞、美術監督・装置賞(白黒部門)、劇音楽賞 |