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平和

家族
母べえ チラシ あなたがいたから、すべてを愛せる。
母べえタイトル
上映時間 2時間12分
上映予定
2013年8月24日
現在
監督 山田 洋次
原作 野上照代「母べえ」(中央公論新社刊)  読売ヒューマン・ドキュメンタリー大賞優秀賞
出演 吉永小百合 浅野忠信 志田未来 佐藤未来 檀れい 坂東三津五郎 中村梅之助 笹野高史 でんでん 近藤公園 吹越満  左時枝 鈴木瑞穂 戸田恵子 大滝秀治 笑福亭鶴瓶
あらすじ 巨匠・山田洋次監督が、吉永小百合主演で描く、激動の昭和。
 昭和15年の東京。父(坂東)と母(吉永)、娘の初子(志田)と照美(子ども・佐藤/大人・戸田)の野上家は、お互いを「父べえ」「母べえ」「初べえ」「照べえ」と呼び合う仲睦まじい家族だ。小さな家庭の穏やかな日常は、文学者である父・滋が治安維持法で検挙された朝から一変する。戦争に反対することが、国を批判するとして罪になる時代だった。
 不安を募らせる母と娘たちのもとに、温かい思いやりを持った人々が次々に訪れる。父の教え子で出版社に勤める山崎(浅野)は、父との面会の申請のために奔走し、やがて一家から「山ちゃん」と呼ばれる大切な存在になる。父の妹で美しく快活な久子(檀)は、思春期を迎えた初子とおてんばな照美の良きお姉さん役で、いつしか山ちゃんにほのかな想いを寄せるようになる。そして、変わり者の仙吉叔父さん(鶴瓶)は、あけっぴろげで遠慮のな性格のため、いくつもの騒動を巻き起こすのだった。
 離ればなれになった家族をつなぐのは手紙だった。まるで日記を書くかのように毎日の出来事を父に綴る初子と照美。そんな娘たちの成長を見守ることが母べえ心の支えだった。
 そんなある日、野上家に思いがけない便りが届く・・・。
解説  原作は、黒澤明監督作品のスクリプターを務めた野上照代の、読売女性ヒューマン・ドキュメンタリー大賞優秀賞を受賞した自伝的小説。

混迷する現代を生きる すべての日本人へ贈るメッセージ
 「家族」というテーマは、山田洋次監督が折々の時代に大切に描いてきたテーマである。1970年には『家族』で、高度経済成長期の真っ只中、長崎から北海道へ移動する道中、幾多の困難に出会いながらも生きる希望を捨てない家族を描いた。1991年の『息子』では、バブル崩壊後、田舎と都会に離れ離れに暮らす父と息子が、一度は切れかけた絆を取り戻していく姿を描いた。いずれも、時代の空気を反映しながら、普遍的な家族愛を描き、多くの観客から深い共感を呼び、その年の主な映画賞を総なめにした傑作である。
 そして今、時代の求めに応じるかのように、山田監督が再び「家族」を描いた。物語の中で主に描かれる昭和15(1940)年から昭和16(1941)年は、日本が太平洋戦争へと歩みを進めていく不穏の時代。国際情勢の変化や不安定な政情の中、人々が先行きの見えない不安を抱えているという点で、現代とも重なる時代だといわれている。しかし、そこには、人と人の絆があった。ちゃぶ台を囲む家族の団欒は、信頼と愛情に満ちた空間であり、隣家に向かって開け放たれた風通しの良い縁側は、他人同士でも気軽に入り込み、助け合える交流の場でもあった。そんな今日の日本が失いつつある心を描き、困難な時にこそ何を信じ、守るべきかを問いかける感動作――それが、『母べえ』である。
 2008年、混迷する現代を生き抜くための真の希望を、日本に生きるすべての人に贈ります。
脚本/山田洋次、平松恵美子 プロデューサー/深澤宏、矢島孝 撮影/長沼六男(JSC) 美術/出川三男 音楽/冨田勲/ソプラノ/佐藤しのぶ 照明/中須岳士(JSL) 編集/石井巌 録音/岸田和美 協力/埼玉県、川口市、東宝スタジオ 製作/「母べえ」製作委員会  制作・配給/松竹
2007年・日本
(C)2007「母べえ」製作委員会
松竹、住友商事、テレビ朝日、博報堂DYメディアパートナーズ、衛星劇場、日販、TOKYO FM、Yahoo!JAPAN、読売新聞、朝日放送、メ~テレ
上映用素材 16mm / 35mm(字幕付き有り)
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