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1880年代の西部を舞台に、アリゾナ州からニューメキシコ州のローズバーグまで、様々な人を乗せて走る駅馬車。医者、商売女、酒商人、銀行頭取、大佐夫人、賭博師、保安官、御者、お尋ね者、その旅の間に様々なドラマが展開。
アパッチ・インディアンの狼煙を見た一行は、急いで出発する。州境の河を渡り、ほっとした瞬間、酒商人のピーコックの胸に矢が突き刺さる。アパッチの襲来。全員が死を覚悟した時、騎兵隊の救援ラッパが……。
様々な人物模様を乗せたまま、アリゾナからニューメキシコへと疾走する一台の駅馬車を描いたジョン・フォードの痛快西部劇。乗客9人の織りなす些細な会話や、ドラマ的な葛藤を通して、人生の縮図をさりげなく描き出している。
ジョン・フォードはウォルター・ウェンジャーからこの映画を任されたとき、キャストは全部自分で選ぶという条件をつけた。この映画には当時の大スターはひとりも出ていない。ジョン・ウェインも当時の評価は三流役者で、この映画によって一流になり、酔いどれ医師役のトーマス・ミッチェルはアカデミー助演男優賞を受賞。
1939年・アメリカ映画・モノクロ・1時間35分
製作・監督:ジョン・フォード 出演:ジョン・ウェイン、ックレア・トレバー、トマース・ミッチェル
アカデミー賞助演男優賞 |