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映画日本国憲法
監督・編集/ジャン・ユンカーマン
製作/山上徹二郎(シグロ・公式サイト)
2005年・日本・ドキュメンタリー・(DVD・ビデオ)78分 |
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『チョムスキー9.11』『老人と海』の
ジャン・ユンカーマン監督が贈る世界からの声
戦後60年目を迎えた2005年、自衛隊のイラク派兵をきっかけに憲法についての踏み込んだ議論がはじまりました。
国内のあまりに性急な改憲への動きを、世界を視野に広げて見つめ直す、それがこの映画の出発点でした。
憲法とは誰のためのものか、戦争の放棄を誓った前文や第9条をどう考えるのか。
本作品は、憲法制定の経緯や平和憲法の意義について、世界的な知の巨人たちが語った貴重なインタビュー集です。
- 日高六郎「憲法“改正”問題を国内問題にしちゃダメですよ。国際問題ですから」
- C・ダグラス・ラミス「押しつけ憲法だから問題なのではありません。すべてのいい憲法は、たいてい民衆が政府に押しつけたものです」
- ジョン・ダワー「すべての戦争は自衛の名の下で行われています」
- ベアテ・シロタ・ゴードン「平和がいちばん、今世界でいちばん大きい重要な問題ですから、日本がそういう指導者になれば、素晴らしいことになると思います」
- チャルマーズ・ジョンソン「武力行使の放棄を誓った第9条こそが、日本のアジア諸国に対する戦後謝罪だったのです。第9条の放棄は謝罪を放棄することです」
- ミシェール・キーロ「自衛隊のイラク駐留は国際法違反だと思います」
- ジョゼーフ・サマーハ「憲法については何よりもまず、日本の近隣諸国に問うべきでしょう」
- 申蕙秀(シン・ヘス)「軍隊と女性の人権蹂躙というのは密接に結びついています」
- 韓洪九(ハン・ホング)「韓国と日本の若い世代が、平和的な感受性を一緒に育てていくことが大事だと思います」
- 姜萬吉(カン・マンギル)「21世紀の東アジアではなぜ東アジアの人々の力で、自分たちの平和を維持できないのだろうか。なぜ、海の向こうの米軍がこちらにこなければ平和が維持されないのか」
- ノーム・チョムスキー「もし日本がアメリカの体制に加わるなら、これは20世紀への逆戻りどころか野蛮時代への逆戻りでしょう」
- 班忠義(ハン・チュンイ)「憲法9条はまるで、神が私たち人類に贈ってくれた宝物のようです」
DVD販売有り
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(チラシの)画 / 奈良美智「Missing in Action -Girl meets Boy-」(広島市現代美術館所蔵)
(C)SIGLO |