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エクレール・お菓子放浪記チラシ

上映時間 1時間45分
上映予定
2018年2月5日
現在

監督 近藤 明男(「ふみ子の海」)
西村滋「お菓子放浪記」(理論社刊/文庫版「お菓子放浪記」講談社文庫)
吉井一肇(よしいはじめ・新人)、早織 遠藤憲一 高橋惠子 林隆三 いしだあゆみ 山田吾一 尾藤イサオ 竹内都子 松村良太 太賀 駒田徳広 三上寛 春風亭昇太 嘉島典俊 尾崎右宗 薗田正美 小野沢智子 満利江 ニコラス・ペタス 山崎未花 江利塚たまみ 杜野まこ 佐藤淳 
「お菓子と娘」
映画「エクレール・お菓子放浪記」画像サブ1 昭和18年・早春、孤児院を飛び出したアキオは、空腹に耐えかねて、菓子袋を盗む。路地裏で、菓子をむさぼるアキオを見つけた遠山刑事は、彼をつかまえようとはせず、逆に、持っていた菓子パンを食べさせてくれた。
 やがて感化院に入れられたアキオは、指導員からスパルタ式指導の洗礼を受ける。あまりの厳しさに夢も希望も失いかけたが、院長秘書の陽子先生と彼女が歌う歌「お菓子と娘」が、心の安らぎとなる。
 その年の秋、アキオは、一人暮らしの野田フサノに引き取られた。オンボロだけど、自分の家ができ、家族もできて、人生に一筋の光が差し込んできた。アキオは映画館に勤め、自転車でフィルム缶を運ぶ仕事を始めた。配達の合間に遠山刑事の家を訪ねると夫婦で温かく迎えてくれる。ささやかだけれど幸福な日々。しかし、それも長くは続かなかった。けがをして動けなくなったアキオを見限って、フサノは新しい養子を迎えようとしていたのだ。アキオはショックで家を飛び出してしまう。
 行き場を失いさまよっていたアキオを拾ってくれたのは、尾上紋三郎を座長とする旅回りの一座だった。だが、旅の一座にも戦争の影が忍び寄り、座員に赤紙が届いた。座員はどうしても戦争に行く気になれず、自ら命を絶ってしまう。やがて看板役者も去り、一座は解散に追い込まれた。
映画「エクレール・お菓子放浪記」画像サブ2 東京に行けば優しかった遠山刑事に会えると考えたアキオだったが、戻ってみると彼に優しかった人たちはみんな空襲で亡くなっていた。フサノは無事だったが、黙って家に入り込んでいたアキオを泥棒呼ばわりした。唯一の希望は陽子先生だったが、彼女が居るはずの広島に原爆が落とされたという新聞記事を目にする。自暴自棄になって川に入り、流れに身をまかせるうちに自然と口ずさんでいたのは陽子先生に教えてもらった「お菓子と娘」だった・・・。
解説 「お菓子はやさしさを運んでくる。」
「エクレール お菓子放浪記」 メイン写真 物語は昭和18年(1943年)に始まります。主人公のアキオ少年は、両親と死に別れて孤児となり、孤児院から感化院、そして里親に引き取られたかと思うと、また放浪の身となります。旅の一座に加わったり、愚連隊の仲間になったり・・・。
 原作は、小説家・西村滋の自伝的作品「お菓子放浪記」。様々な出会いと別れを繰り返して、戦中・戦後を必死に生き抜いていく少年の姿を描き、初版以来35年にわたって読み継がれているロングセラー作品です。
映画「エクレール・お菓子放浪記」画像 タイトルにある「お菓子」は、厳しい時代を生きていくアキオ少年の心の糧となっています。当時はお菓子はおろか満足な食事もできない時代でしたが、だからこそ「お菓子」は少年の憧れとなり、「甘く温かいやさしさ」は生きる希望となりました。
 この「エクレール・お菓子放浪記」は、お菓子への憧れを平和への希望にまで昇華したとも言うべき作品で、声高にではないけれども、アキオ少年の生きる姿を通して、命の尊さと平和のメッセージを観る人に伝えます。

東日本大震災支援映画として-
 この映画は、宮城県を中心にロケ撮影が行われました。昨年11月にクランクアップし、3月10日に東京で完成披露試写会が行われました。「さぁ、これからだ!」と意気込んだのも束の間。その翌日に、阪神淡路大震災をも上回る未曾有の大地震に襲われるとは、誰が想像できたでしょうか。ゼネラルプロデューサーの鳥居さんは仙台市にあるシネマとうほくの社長。地元に戻ることができず、家族や親戚、関係者の安否確認をしながら、関西や九州での試写会や打ち合わせをこなし、なんとか3月18日伊丹空港から東北入りをしました。
 ロケ地はみな壊れたり、流されたり。この映画を一番最初に一般上映するはずだったレトロな映画館(劇中では芝居小屋)「岡田劇場」も壊れてしまったそうです。また、先行上映するはずだった宮城県上映が一切できなくなりました。
 そんな中、映画で何ができるのか・・・。やっぱり映画を観てもらうことしかありません。気持ちを新たに、東日本大震災支援映画として位置づけ、興行収入の一部を義援金とすることに決まりました。一つでも多くの地域で、一人でも多くの人に観ていただくことが東北への応援になります。
 お近くで上映がありましたら、ぜひご覧下さい。

       
ゼネラルプロデューサー/鳥居明夫 エグゼクティブ・プロデューサー/深津修一 企画/小野寺勉 脚本/西井史子、泉悦子、近藤明男 撮影/久保田悦朗 照明/土山正人 録音/今井善孝 美術/中川理仁 装飾/藤田徹 衣装/萬木利昭 音楽/沢田完 編集/白水孝幸 記録/今井文子 アソシエート・プロデューサー/本間信行 ラインプロデューサー/杉山隆夫 監督補佐/是澤邦男 エンディングテーマ/RockStar Steady「Crystal Heart」(相川七瀬ニュープロジェクト)motorod
製作/映画「エクレール・お菓子放浪記」製作委員会(シネマとうほく、オフィス近藤、プリズム、河北新報社、仙台放送、シネマ・ディスト、IBC岩手放送、テレビユー山形、三金興業、杜陵高速印刷、横山芳夫建築設計監理事務所、群馬協同映画社、秋田県映画センター、九州共同映画社、税理士千葉直人)
配給・宣伝/マジック・アワー+「エクレール・お菓子放浪記」全国配給委員会
助成/文化芸術振興費補助金 認定/社団法人企業メセナ協議会
後援/法務省保護局、全日本菓子協会、全国菓子工業組合連合会、全国菓子工業組合連合会青年部、全国銘産菓子工業協同組合、社団法人日本洋菓子協会連合会、協同組合全日本洋菓子工業会、全国和菓子協会、日本菓子教育センター、一般社団法人全国製菓衛生士養成施設協会、日本青年会議所菓子部会、財団法人まちづくり市民財団、社団法人全国保護司連盟、日本更正保護女性連盟、更正保護法人日本更正保護協会、更正保護法人全国更正保護法人連盟、日本BBS連盟、特定非営利活動法人全国就労支援事業者機構
協賛/石巻市、全日本菓子協会、東北電力株式会社、精糖工業会、全国和菓子協会、東京和生菓子商工業協同組合、和菓子振興会、東京製菓学校、株式会社ラグノオささき
(C)2011「エクレール・お菓子放浪記」製作委員会
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