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Psycho le Cemu 禁じられた15の箱 −名古屋 CLUB Diamond Hall− 2003.08.14 THU 17:30/OPEN・18:30/START |
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ライブ当日の名古屋は雨で、真夏にもかかわらず寒いくらいでした。この日はHUNGRYSの友人・氏さん(ヘドバンクイーンと呼ばれている)が群馬から来名し、リーダー好き3人でライブに参戦しました。がんがんアタマ振って盛り上がるぞーっ!…と思っていたら、なんと壱号が前日の飲み会が祟り日酔い。二日酔いでヘドバンは厳しいです(笑) 会場はダイアモンドホール。チケットはソールドアウト。そろそろもう少し大きい会場でライブしてもらいたいものです。開場前から物販が始まっていたので早速グッズを購入。今回のグッズの目玉はガチャガチャでしょうか。1回400円。ガチャガチャ通の壱号は「この程度の出来で400円は高い」とぼやいていました。氏さん・壱号はお目当てのリーダーをゲット。弐号はAYAちゃんでした。一人哀しみに暮れる弐号でした(泣) 今回は整理番号が700番台で、段差を上った2階席のでっぱりのちょうど下に陣取りました。壱号によると、春のツアーよりは後ろの方のスペースに余裕があるように感じたそうです。前の方は相変わらずぎゅうぎゅう詰めでしたが…。 今回もほぼ定刻に開演。オープニングSEは『ナウシカ鎮魂歌』。特別なセットなど何も組まれていない、シンプルで真っ暗なステージに、”悪魔バージョン”の黒い衣装を纏って黒い傘を手にしたメンバーがゆっくりと歩いて登場し、定位置へ。最後に白いパラソルを持ったロリータコスの人物がステージ中央に登場。 「みんなどうしてここに来ちゃったの?ここは人間が足を踏み入れてはいけない所よ。この場所から早く離れて!」 という女の子の声が。直後、白いパラソルを投げ捨て白いドレスを剥ぎ取り「黙れ!」と叫ぶDAISHI。「お前ら、かかって来い!」と煽って始まったのは『インドラの矢』。続いて間髪入れず『Murderer・Death・Kill』『クロノス』頭から激しい曲がノンストップで演奏されていきます。 「この禁じられた箱に入ったからには心の奥に潜む欲望を曝け出せ…俺達が欲しいか!?」DAISHIの煽りで新曲の『銀狼』へ。作曲者AYAちゃんがものすごく激しいヘドバンで煽りまくり、マイク抜きの生声シャウトが客席後ろの私達のところまで聞こてきました。AYAちゃん、完全に女キャラを捨ててます。あまり目立ちませんが、後ろの方で黙々と刻み続けるLidaがこっそりカッコイイです(笑)新曲『Mind Core』は前回のツアーでも演奏されていたのでかなり盛り上がります。DAISHIとAYAちゃんに煽られて「チョイッ!チョイッ!チョイッ!チョイッ!(…と聞こえる)」「オイっ!オイっ!」と割れんばかりの掛け声で会場全体が揺れています。これはseekのボーカルが聞ける貴重な曲。サビの部分ではDAISHIが手をくねくねさせながら謎の振りを披露。妖しくていい感じです(笑)『漆黒のゲルニカ』ではメンバーも客席も激しくヘドバンです。ここまで一気に演奏すると、メンバーは一旦ステージを去りました。頭の5曲でもうヘロヘロ(笑) しばしの間の後、Lidaの影アナが会場に響きました。 「私は悪魔将軍Lida。我々のミサは終わった。早くこの場を立ち去れい!」すご〜く大袈裟な語り口と「ミサ」という言葉に大爆笑の私達(笑) 「お前たち、本当に理想郷が存在すると思っているのか?そんなに行きたいのか?よし。連れていってやる。ただし、次の質問にすべてイエスで答えよ。わかったな?ふはははは〜」 ステージ上にはリダ将軍のしもべ『デビル上杉(マネージャー)』が登場。「これから出す質問にすべてイエスで答えてください。わかりましたか?」と、手帳を見ながら矢継ぎ早に質問を繰り出しました。 「サイコルシェイムが好きだ」「サイコのライブはおもしろい」「初めて見た時、正直ひいた」「マリスミゼルだと思っていた」…会場は爆笑しながらも「YES!」と答えます。 「YURAサマは男前だ」「seekは見た目よりも良い人だ」「たまにAYAがオトコに見える」「それにしてもDAISHIはかっこいい」「Lidaの出っ歯が気になる」「Lidaはヤギと本気で付き合っていた」…おいおい(笑) 「彼氏ができたらサイコとはおさらばだ」…小さくなる「YES」の声。みんな正直です。 「この質問を考えたのは多分DAISHIだ」…それ以外考えられませんね(笑) 「それでは最後の質問です。理想境に行きたいですか?」…一層大きな「YES!」の声が響き、コントの始りです。 天使バージョンの白い衣装でYURAサマが登場。 「ようこそ理想郷へ。ここに集まっている君たちは天使になりたいのか?では、私の優秀な部下たちに天使の心得を教えてもらおう。出でよ、Lida長官!」 ジャッキー・チェンの映画「プロジェクトA」のテーマ曲でLida長官がステージに登場。すかさず「長官ーーーっ!!」と叫びまくるHUNGRYS(笑) 「アンニョンハセヨ〜!」「キムチパワー!」「社長サ〜ン」と妖しい日本語を連発。登場するなりボケを連発するLida長官に「Lidaさん、もう帰っていいよ」とYURAサマ(笑) 続いて呼び出されたのは獣神seek。スケッチブックを持って登場し、「seekがおくる〜こんな天使はイヤだ〜」と唐突にスケブコントを始める。あれですね。鉄拳のパクリですね(笑)「天使の輪でフリスビー」「天使の輪がよく見ると蛍光燈だ」「もっとよく見るとピアノ線が見える」会場を爆笑の渦に巻き込み、ついには田村正和のモノマネまで披露するseek。完璧に「お笑いコンテスト」の様相を呈してきました。 次に登場したのは天使界のアイドル、AYAちゃん。 「今日はアタイのどーでもいいことをきいてもらうなり」今度はだいたひかるのネタのパクリですね(笑) 「♪どーでもいいナリよ♪…DAISHIの痩せないダイエット」 「♪どーでもいいナリよ♪…YURAサマのロケットバイビー」 「♪どーでもいいナリよ♪…リダのMC」 「♪どーでもいいナリよ♪…………リダ」 このネタ考えてるのもDAISHIだろ(笑)! 最後は「天使界のはぐれ刑事純情派」堕天使?DAISHIが登場…が、登場した途端に「アホか!」と激しくYURAサマに突っ込む(笑)「ボケるとかボケんとかちゃうやろ!なんやお前ら!おちょくっとんのか!?」とメンバー全員にダメ出し。「はじくぞコラ〜!なめんなよー!」と拳銃をかまえたところにLidaが登場。 「そんなんブっ放したら、ここ理想郷じゃなくなるアルよ」というLidaに「やかましいんじゃ、ボケーッ!」と発砲するDAISHI。突然動作がスローモーションになって、上体を反らしながら弾丸を避けるLida。BGMはもちろんマトリックス(笑)弾丸を指でつまんで止め、ゴクッと飲み込んだかと思うと再び胃の中から戻して吐き出す…人間ポンプか(笑)!そして「見えてるものだけが全てじゃないアルよ」と一言。自分の目に見えるものが全てではないということに気がついたDAISHI。「これで君も本当の天使になれるよ」とYURAサマがまとめてハッピーエンドです。 ステージ上にまたまたナウシカのエンディングBGMが流れる中、楽器を手に立ち位置に戻るLidaとseek。AYAちゃんとYURAサマはDAISHIと一緒にステージ中央に残り、今日初めてのダンスナンバー『Prism』から後半戦のスタート。 『激愛メリーゴーランド』の後はお馴染みの「おっは〜!」で始まるAYAちゃんのMC。「アタイは恋のキューピットなり。今日はseekに恋してる人の願いを叶えてあげるなり」と、客席から一人選んだファンの子とseekに「ラブラブずきゅん」と恋の矢を射ったAYAちゃん。seekが突然客席のファンの子に向かって「君に出会うために僕は生まれてきたんだ」と愛を語り出す…が、「終了〜!」というAYAちゃんの掛け声であっという間に魔法は解けてしまいました。 「さあ、飛ばして行くぞー!」というAYAちゃんの掛け声で次の曲へ。『春夏秋冬』『浪漫飛行』と天使バージョンの白い衣装に似合ったポップな選曲が続きました。どちらの曲もサビのところのAYAちゃんの振りがかわいいです。今回は天使の衣装でかわいさ倍増でした。「もっともっと暴れようぜー!跳べよーっ!」というDAISHIの煽りでseek、AYAちゃん、Lida、YURAサマがそれぞれソロを披露するインスト曲から『LAST EMOTION』へ。DAISHIが「跳べ跳べ跳べーっ!」と煽りまくり。私たちは陣取っていた位置が悪く、煽られるままに腕を突き上げながら跳んで、何度もでっぱった2階席の天井に激しく突きを入れてしまいました(笑) 「ついて来いっ!」というDAISHIの叫びで『聖剣』へ。本編ラストはやっぱりこの曲、『REMEMBRANCE』。 この日は「アンコール!」ではなく「もういっちょ!」の掛け声がかかってました。金沢のライブの時にLidaが「アンコールは古いので、もういっちょ!でいこう」 といったのが発端らしいです。再びステージに登場したDAISHIは「アンコールがかからずに『もういっちょ』がかかってますが、個人的にはやめて欲しいです。…俺はわんこそばちゃうんじゃ!!」とキレてました(笑) もうすぐリリースされるアルバムについて「5万個フィギュアのうち4万5千個はLidaです。リーダーがそうせぇ、といいまして」…ちなみに残りは4人で1000体ずつで、あとの1000体は真っ裸のリーダーだそうな(笑) 「俺、今日ロリータで登場したじゃないですか?あれ、傘で顔隠しとかなめっちゃ気持ち悪いで。ただの変態のおっさんや〜」というDAISHIですが、金の長いエクステンションはなかなか似合っててかっこよかったです。 メンバー紹介はYURAサマから。ステージに登場したYURAサマに会場からは「男前〜!」の掛け声が。さんざんその歓声を浴びて満足気なYURAサマ。その男前パワー(笑)で翌日の名古屋城夏祭りライブの動員を増やそう!と、会場に向かって「いっぱいいっぱい愛してるぜ♪」とサービス。その後「でもYURAサマのことを一番愛してるのはYURAサマさ♪」とオチがつきましたが(笑) 続いてベースのseek。DAISHIに着ぐるみが黄ばんできたと指摘される獣神(笑)最近「かわいい」といわれると反応してしまうらしいです。お風呂につかりながらスネ毛を剃ってるそうですが、「俺に言うてくれたら剃ったるのに」というDAISHIにすかさず「そういうやらしい目で俺を見るな!」と吠えるseekでした。 次はギターのAYAちゃんが、アルバム特典のメンバー5体のフィギュアを持って登場。DAISHIのMCは下ネタが多いという話になり、「下ネタOKいう人どのくらいおんの?」と客席に問い掛けました。会場ほとんど大歓迎ムード。気を良くして笑顔で「ち●こ!!」と叫ぶDAISHIに「いえーーいっ!」と大歓声で応える会場。暑さでみんなおかしくなってます(笑) DAISHIに下ネタトークをしろと言われたAYAちゃん。「名古屋のみなさん、盛り上がってますね。かなりベトベトになってます。この夏一番の思い出になるように、最後までイッちゃってください!」と無理矢理エロくしたMCで締めました(笑) DAISHIの煽りで「変態」コールの中、ギターのLidaが登場。「変態はちょっと傷付きます…」というLidaに「じゃどんな風に呼ばれたいん?加藤鷹〜!はどう?」とDAISHI。まだまだ下ネタが続きます(笑)突然何かネタを思い付いたのか、LidaがDAISHIにこっそり耳打ちしています。腹を抱えて大爆笑したDAISHIは「お前が言いたいなら言えや!いけるいける!」とLidaに言いました。するとLida、「かわいらしいヤツですから…」と前置きした後大声で「ポコ●ン!」と叫ぶ。立派なオトナ2人が満面の笑みで「ポ●チン!」って(泣笑) 「最後だから為になる話をしてください」と言われたLida。唐突にスイカの種の話を始めました。植物の種というのは食べても大丈夫で、体に良くて…なんてためになる話を始めたんですが、徐々にマイクの音量が落ちて照明も暗くなり、語り続けるリーダーの代わりにYURAサマにスポットがあたっちゃいました。Lida、影薄っ(笑)! 「名古屋は元気がいいのでステージが揺れるんですけど、それによってボクのコーラスのマイクも揺れるんですよね。コーラスしてんのにマイクが揺れてて、気になってしょーがないっ!」そんな話をしていても、やっぱり照明が落ちてうっすらとしか姿が見えなくなっちゃったり。Lidaのキャラを活かした演出だ(笑) DAISHIに「相変わらず長くてさぶい」と言われたLidaのMCが終わり、アルバムの中からAYAちゃんの曲『WITH』を演奏してくれました。「最後までついて来いよ!ラストーっ!」DAISHIの掛け声で『愛の唄』へ。間奏の「俺達の歌は届きましたかーっ!?」というDAISHIの言葉や、力強いオイッ!オイッ!という掛け声もライブならではで、大盛り上がりです。「名古屋ーっ!愛してるぜーっ!」と客席に叫ぶDAISHI。声援に応えながらメンバーはステージを去って行きます。最後にYURAサマの「また会えるその日まで、ロケットバイビー♪」で締められ、ライブは終了。 うっすらと客電が点灯し、SEも聞こえてきました。ちらほらと帰る人もいたのですが、客席からはアンコールの声がやみません。…と、突然DAISHIがステージに戻ってきました。「夏のツアー、初めてアンコールします!メンバーが本当にしたい時だけしようということになってまして」とDAISHI。会場は大歓声。ステージ上ではメンバーが何やら話し合っていて、演奏する曲をその場で決めているようでした。「最後お前ら死ぬ気でかかって来いっ!」DAISHIのドスのきいた煽りで始まったのは『Murderer・Death・Kill』…やっぱこれじゃなきゃ! DAISHIは歌うのも忘れて「おらおらおらおらーっ!」と煽りまくり。激しいアクションでステージ上を移動しようとしたseekのベースのネックがDAISHIの頭に激突してました(笑)いつもは後ろで淡々と弾いているLidaも、序盤からステージ前方に出て来て拳で自分の胸をドンドン叩きながら客席を煽り立てます。ステージ上も客席も歌も演奏も歓声も全部がぐっちゃんぐっちゃんになりながら、最後の曲が終わりました。これをサイコー!と言わずして…って感じでした(笑)「お前ら明日もかかってこいよーっ!」DAISHIは最後の最後まで客席を煽ってステージから去りました。 今度こそ本当に客電が点灯して、SEの『WITH』が流れ出しました。長い階段を降りて会場の外に出ると、目の前には悪魔バージョンのメンバーが描かれたトレーラーがお出迎え。もちろん反対側には天使バージョンが描かれてました。雨はまだ降り続いていましたが、ライブ後の体には心地良かったです。 |