Psycho le Cemu
Tour 2002 Vol.2
五芒星ファンタジー
−Electric Lady Land−
2002.07.27 sat
17:30/OPEN・18:00/START


行ってきました。Psycho le Cemuのライブ。壱号は初めて、弐号は二回目です。前回のライブから約1年3ヶ月、その間にサイコは「ドッペルゲンガー」「スターオーシャンの秘宝」のツアーで名古屋に来てました。弐号はどちらのツアーもチケットはゲットしていたのに結局行けなかったので、今回は溜りに溜まったLidaへの愛を思いっきり放出してきました(笑)

会場のELLは新しくなって見やすくて音も良くて涼しくてとっても快適だったんですが、満員状態の時はドリンクバーやグッズ売り場に近づくことができませんでした。どこにあったのかすらわからない状況で(笑)。出入口に近い所とかにあるとありがたいんですけど。おかげでドリンク券無駄になりましたよ…。壱号&弐号は客席のほぼ中程の上手側の壁際に陣取りました。客席は前方と後方で段差があるのでステージ全体がよく見えました。

開演は18時3分。3分しか押してません。すげ〜(笑)。シャン…シャン…という鈴の音と共に陰陽師YURA様が 登場し、客席に向かって印を結んだり九字を切ったり。 おお〜、さすが五芒星ファンタジー(笑)。やがてドラムセットの方に向いてバサっと着物の上を脱ぎ、「神は求め訴えたり!」と叫んだ後派手なSEと共に他のメンバーがステージに現れました。

一曲目は『Murderer・Death・Kill』。ボーカルDAISHIが「頭振れーー!」と客席を煽ります。壱号弐号も「このノリは久しぶりだーっ!」と興奮気味にヘドバン。気持ち良い〜っ!!と思いながらアタマ振りまくっている時、弐号はふと思い出しました。「しまった!壱号にお決まりのフリを教えてない!!」 アレです、アレ。『じゃっじゃっじゃっじゃっじゃ デスッキルッッ!!』のフリ(笑)。しかし!隣の壱号を見るとDAISHIの煽りに合わせてちゃんと手を挙げて「デスッキルッッ!!」ってやってるじゃありませんか!さすがです、壱号!!
続いて『インドラの矢』『漆黒のゲルニカ』頭っから3曲激しいのが続いた後、ギターのAYAちゃんのMCです。「インディーズラストのツアーなり。名古屋も今日でラストなり。アタイとしては、アンタたちともラストにしたいナリな〜」と相変わらずのコロ助口調で語ります(笑)。『TRAP ZONE』『LAST EMOTION』など演奏した後、メンバー全員いきなりステージから去ります。「衣装チェンジか!?」と思っていたらそのまま『寸劇・五芒星ファンタジー 5人の出会いの巻』に突入。やっぱり今回もやるのね、寸劇(笑)。

お城を抜け出した彩姫、それを連れ戻そうとするお庭番忍者の璃陀、天狗にとり憑かれちゃった飼育、兄・飼育を助けようとする農民の大士と陰陽師由羅様の5名が出会って「五芒星ファンタジー」となるまでの物語…とかなんとか(笑)。
忍者Lida「にんにん」を連発し、DAISHIは東北弁でボケまくる(笑)。陰陽師YURA様は実はゲイで、DAISHIのカラダと引き換えにSeek救出の手助けをする(笑)。そしてAYAちゃんは踊りまくる…この人たちは本当に今秋メジャーデビューするミュージシャンなんでしょうか(笑)。もう、楽しくて仕方ありません。寸劇がめでたしめでたし…で終了すると、そのままの流れで曲へ突入。『MEGATRON』『Broker』と、YURA様&AYAちゃんが踊りまくる曲が続きます。妙に真剣な顔でパラパラを踊るDAISHIにちょっと胸がときめきました。でもやっぱりフロント3人が踊っている後ろで黙々とギターを弾くLidaに弐号の視線は釘付けだったんですけどね(笑)。

やがてメンバーは自分のパートの立ち位置へ。聴きなれない曲のイントロが流れ出し、新曲か?と思って見ていると…歌に入る直前、ステージ中央マイクの前に立ったDAISHIに向かってLidaが「とうっ!」と体当たり(笑)。そのままマイクを奪ったLidaが歌い出したのは…『与作』(爆)。メロディーに乗せて「YURA様男前〜」とか「DAISHIは太ってる〜」とかメンバーのことを歌います。最後に自分のことを「オイラは影薄い〜」「雑誌に顔出ない〜」と歌ってました(笑)。大爆笑です。それにしてもLida、歌上手いっ!Lidaのメインボーカルが聴けて幸せな弐号でした。

名古屋が大好きだというDAISHIは相変わらずしゃべりまくり。「そんなに名古屋が好きなら住んだらええやん」とSeekに突っ込まれると「それは嫌だぷ〜」だと(笑)。やはり暮らすなら地元がイチバンだそうです。たとえ近所のローソンが深夜2時に閉店してしまおうとも…(笑)
メジャーデビューが決まって新しい衣装が完成したそうで。「今楽屋に持って来てる」とDAISHIが言うと、客席から「見せてーっ!」の声が。「なんで見せなあかんねん。俺らが眺めてテンション上げるためだけのもんやから。見せんっちゅーねん」と冷たい態度(笑)。それでも「見たーい」という客席に向かって「うるさい。帰れ!」と。めっちゃニコニコの笑顔で突き放し系キャラを演じるDAISHIでした(笑)
そんな笑えるMCをはさみつつ、『JUSTICE』『クロノス』『UNDEAD MAN』『聖剣』『この星に願いを…』などを演奏。デビューシングルとなるAYAちゃん作の『シャングリラ』、Lida作『あいのうた』も披露してくれました。どちらも「おお、メジャーだ…」といった雰囲気の曲(笑)。そして19時23分、本編は終了。

20分後、アンコールはメンバー紹介から。DAISHIがメンバーを一人ずつ呼び出します。まずAYAちゃん。最近ひきこもりを卒業して酒に目覚め、ミュージシャン仲間と飲み歩いているそうな。代わりに若干1名、ますますひきこもっている人がいるそうで…Lidaですか(笑)?メジャーに行って憧れのミュージシャンと対談したい、仲良くなりたい!と嬉しそうに語ってました。それを聞いたDAISHI、「俺な、ラクリマのTAKAさんと電話番号交換したんやけど、ちーっとも電話かかってこん。口だけやったんかーっ!?」とちょっと寂しそうでした(笑)
続いてYURA様。「メジャーに行ったらメンバーが遠い存在になっちゃうってよく言われますが、僕は遠い存在になります!名前、YURA様の『様』までが正式名称になりますから!」今までも「YURA様」が正式名称だと思ってたんですけど、違ったんですね(笑)。「遠い存在にはなりません!」って言うかと思ったら、「なります」って…そんなハッキリ言うなんて(笑)
続いてSeek。いつもボヤ〜っと登場してボヤ〜っとしゃべっているSeekに「たまには芸人さんみたいに陽気に登場せぇや」とDAISHIから提案が。Seek、言われた通りに一度舞台袖に引っ込んで、ふたたび「はいはいはい〜、てなわけでSeekですけれども…」と努めて陽気に登場。会場&メンバー大爆笑!そして本人は自爆です(笑)
最後はリーダーLida。DAISHIに「彼はいつも何かしらボケてくれます。今日は何をやってくれるでしょう!?」とめちゃめちゃ期待されて登場したLida。吸血鬼の歯のよーな、マウスピースのよーなモノを口にはめて何やらモゴモゴしゃべりながらステージ上へ。「何しゃべっとるかわからんのじゃ!」とDAISHIにスリッパで鋭くスパーーンっ!とツッコミを入れられました(笑)。ここでボケるためだけに小道具を仕込むLidaとそのLidaにツッコミを入れるためだけに腰に緑の便所スリッパを仕込んでいたDAISHI…ステキな幼なじみです(笑)。
今回のツアー、どこの会場もSOLD OUTらしいのですが、唯一大阪BIG CATの追加公演だけ空席が出ているそうで。DAISHIは「大阪のその日だけのことやろか?Lidaがフルチンになる!見たい奴はチケット買って来い!大阪だけや!」と宣言。素で困惑するLidaに向かって「頼む!この通りや!お願いします!フルチンになってください!!」と土下座で懇願。ますます慌てるLida…ステキな幼なじみだ(笑)。で、本当になったんですかね?フルチン…(笑)
今回はインディーズラストのツアーということで、MCではやたら「メジャーに行くんですけど」って語りが多かったです。こんな風に思いっきり嬉しそうにメジャー行きを口にして、自分達の気持ちとか意気込みとかこれからのことを、自分達の言葉で会場のファンみんなに一生懸命伝えようとしているバンドってのは初めて見たかな…。素直ってゆーか、正直ってゆーか…こっちも手放しで応援したくなってしまう(笑)。「おかんも知ってるサイコルシェイムになります!メジャー行ったのに『あれ?メ…ジャー…なの!?』じゃなくて、ダウンタウンやタモリにも会うで!おお、呼び捨てや!タモリ!!…実際会ったら『タモさ〜ん』ゆうてるけどな(笑)」とDAISHI。サイコルシェイムがHEY×3やMステに登場する日が楽しみだ(笑)

『Prism』では「この曲大好き♪」というYURA様が最初から最後までニコニコの笑顔で激しく踊ってくれました。DAISHI曰く「この曲の時は俺ら見んでもええで。YURA様だけ見たってや」とな(笑)。『REMEMBRANCE』でアンコールが終了。メンバーがステージを去り、最後にYURA様が上手のマイクの前へ。「メジャーへ行って僕らはもっともっと良い男になります。だからみんなも良い女になって下さい。良い女にはなるには笑顔が一番。ということで、ロケットバイビー♪」…YURA様、満面の笑みです(笑)。こっちもつられてついつい笑顔に。

客電がついて会場にアナウンスが流れ出して、それでも会場からはアンコールの声が鳴り止みませんでした。…と、明るくなったステージ上にふたたびメンバーが登場!「名古屋はいつも盛り上がって多くやっちゃうんだよね」と言いつつ、おまけのアンコールで『聖剣』を演奏してくれました。会場も大合唱で大盛り上がりです。これがホントに本当のラスト。20時30分、メンバーみんなにこやかにステージを去って行きました。

前回のライブよりも良い位置だったので、メンバーの表情もよく見れたし会場のノリも掴めました。まさかこんなに激しくヘドバンするとは…(笑)。前回見た時より確実に上手くなってるな、と。DAISHIのボーカルも最後までパワーが衰えることなく良い声を聞かせてくれたし。AYAちゃんがソロを弾く曲が何曲かあって、「うおっ!AYAちゃんがギター弾いてる!!」ってびっくりしたし(失礼・笑)。Seekもしっかり演奏しながらパフォーマンスで観客を沸かせることを忘れていないし、YURA様のドラムも骨太にきっちりリズムを刻んでる。Lidaは静かに黙々とバンド全体をまとめてて、コーラスにも磨きがかかってた。このバンドより上手いバンドなんていっぱいいるだろうけど、彼らは彼らにしかできないことをやっている!っていうのが良く分かるステージで、すごく楽しめました。
そういえば、ステージ下手側にスタッフ(ローディー?)さんらしき人がいてずっとステージを見守ってたんですけど、『Prism』とかの踊る曲の時、AYAちゃんやYURA様の踊りに合わせて機材の後ろで黙々と踊っているのを見てしまいました(笑)。また、何かの曲の時ギターを持ってステージを見ながら演奏してるんですよ、この人が(笑)。演奏するフリだったのか、本当に演奏していたのか…。まさかギター吹き替え(笑)!?一体何者だったんでしょう。ダンスの振付師なのか影のギタリストなのか…(笑)

次のライブはメジャー第一弾かな。きっと次も壱号弐号一緒に行ってるでしょう。メジャーに行って何が変わって何が変わらないのか、楽しみです。

レポートTOPへモドル