スヤ61 2001

2005年3月11日完成

 スヤ61はスロフ62をベースに1976年に改造された試験車です。鉄道労働科学研究所の試験用で、先代のオヤ36 2001( ドームとパンタ付で有名な架線観測車オヤ36は2051号車)の置換え用で、乗務員に対する人間工学の研究に用いられて いたようです。父の話によれば鉄道労働科学研究所は国分寺にあった中央鉄道学園内にあり、「労研」と呼ばれていた ようです。現在の鉄道総研にもそれらしき設備があります。総研に調査依頼に行った時にヴァーチャルで走行風景 を映し出す設備を見せてもらいました。

スヤ61 2001

 本題に戻りまして・・・スヤ61はスロフ62の面影を残していて、側面の窓が2枚、片側の側面に引戸が追加された程度です。 種車はGMのスロ/スロフ62をベースに製作しました。増設された引戸はくり貫いて新設も考えましたが、結局同じGMのスロ/スロフ62 のキットの側板と切り継ぎました。引戸は通常のドアよりは上下方向のサイズが小さいようですので、ドアレール下部 にプラ板を貼って大きさの違いを表現してみました。ちなみに増設された扉は幅が1000mmですので、スロ62から 切り継いだ引戸では幅が足りません。正確には別のものを埋め込むのが良さそうです。 引戸を増設した側には小さなルーバーがありますが、これはKSモデルのサロ110 キットに含まれる部品を用いました。

 妻板の配電盤は大きく、スロ62の妻板にテールライトを設置すれば実車に似たものになりそうですが、今回はそのまま スロフ62用を流用しました(←窓埋めで疲れましたんで手抜き)。クーラーはAU13Aとのことで、そのまま設置しましたが、 末期の写真はAU13E?のような・・・客車には詳しくないので取り付け可能か分かりませんが。屋根はベンチレータも一体 成型のものを用いました。客車セットのものは別パーツ化されていましたが、スッキリ感が一体成型のものの方が 良いと思いました(←といいつつ手抜き)。床下はトイレ・洗面所が全て撤去されているので水タンクと水揚げ関係は 除いて説明書通りです。写真を見ると水タンクは残置されていたように見えます(←おいおい)

 標記は全て自家製にしました。所属は南シナです。1987年廃車とのことですが、私は見たことありません。きっと 品川の奥地にいたんでしょうね。今でもゆうマニなんか旅客線から見えないところにいますし。

 塗装は1度失敗し、パテを用いていたためシンナープールに入れられず、IPAに入れたところパテは無事でした。 シル・ヘッダー付の車両の窓埋め・切り継ぎは初めてでしたが、まだまだ練習が必要と実感しました。

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