1999年の夏休み、私は鉄道研究会の旅行で大阪へ行き、その際に南海ラピートに初乗車しました。その際の 衝撃とスーパーシートの快適さは忘れられない思い出となりました。関西空港の南海売店で急に思い出し買ったの が高橋商店の南海ラピートのおもちゃです。4両編成でNサイズです。
それから数ヶ月経ち、八雲工芸の金属キットが発売されましたが高価なことと金属製だったため、見送りました。 マリーンファクトリーから高橋商店のおもちゃをN化するキットが出ていたことを思い出しましたが、当時は思い入 れが無かったため購入せず、後悔しました。しかし、テスト中の1月、時間があるのを幸いにネット三昧をしていた ところペアーハンズさんのHPで在庫があることを知り、急遽注文をしました。丁寧な梱包で送られてきたキットは 種車となるラピートおもちゃも2セット入っています。
上の画像ではすでに種車のパンタ周りのディティール表現を削り落としています。このボディに金属製の外板を 貼り付けるという構造になります。
窓周りは微妙に種車とずれていること、厚みを隠すために開口部を広げます。これが結構大変。最終的にニッパーで 大まかに切り、仕上げるという方法で時間短縮をしました(一応テスト中だったので・・・)。
このキットの難関はもう一つあり、種車の中間車はパンタ付きしかないのでパンタなしを表現するために、付属の レジン製クーラーパーツ2つを切り出すこと、もう2つは余る先頭車から切り出すことがあります。
こんな作業を続けると何となくNっぽいラピートが出来てきます。
種車のノーズはディフォルメされているので延長し、ボルトは真鍮線を埋め込みます。ちょっと強調しすぎたかな・・・
種車には当然配管のモールドは無いのでパイピング初体験をしてしまいました。ああ、こんな形で体験するとは・・・ でもやり始めると初めは痛いけど後は気持ちいいって感じで癖になりそうです(でも機関車ばかり作っているとあまり 意味の無い技術)。
今回、ヘッド・テールライト点灯システム「ぴかちゅう」(「ぴかぴか光ってるっちゅうねん」の略、関西の 車輌だけにネーミングも関西風)を導入し、ライト点灯させています。
ちなみに下回りは過去に光センサー内臓ミュージックシステムを実車試験するのに用いていたGM製初代スペーシア キットのものを用いています。なぜか当時からKATO製動力ユニットを用いていたようで、そちらは西武101系 の床下パーツ(抵抗制御っすよ!!)を付けています。車体更新車というわけですね。