1961年にクモハ51を交直流電車の試作車に改造したものを再改造(1964年頃でしょうか?)した架線試験車です。何だか誘導電動機で動いていたようで、どんな走行音だったのか興味がありますね。 1976年にクモヤ443と代わり引退したようです。
模型は宮沢模型(スタジオフィール)のキットの素組みです。資料が無く、国鉄事業用車博物館様の画像が頼りという 状態でした。説明書は別の資料があるのか、塗装なども違います。私は説明書の指示に従いましたが、クモヤ492の運転室 直近の窓など、図面ではありますが、写真では埋められており実車に窓が存在したかどうか疑わしいところです。
オデコや妻部を削るのはハンダで組む楽しさだと思いますが、このキットではシルヘッダーがあるからか、キットは前面が折り曲げ済みで、組みやすいと思います。 台車はクモヤ492の方は動力台車の集電板を取り替え、そこにディティールの付いたエッチング板とホワイトメタルの枠を貼る という構成です。台車表面を薄く削って貼り付けてくださいというキットよりも親切ですね。クモヤ493は台車ごとエッチング板と ホワイトメタルの枠で組みます。クモヤ492の台車など、GMの伊豆急TSで代用とすれば早そうですが、しっかりパーツを作っている のは凄いですね。
パーツ関係ですが、別売りのもので銀河モデルの避雷器・信号炎管・テールライトとあるのが不親切ですね。私はリトルジャパン鶴見店 の店主さんに教わって揃えましたが、近くに詳しい店が無かったら困っちゃいますね。まぁ知ってる人が組むんだという16番のような イメージかもしれませんけど。
屋根上は一部を銀河のガイシに置き換えてしまいました。屋根上のライトがあるパーツはテレビカメラらしいですが、 昔の車輌だけにデカいですね。TV中継車の上に載ってるようなのが入っていたんでしょうか。観測ドームも何人入るんだよって 大きさですね。きっとおっさん達が「お〜!!」とか言って見ていたんでしょうか。私もドクターイエローに乗せてもらった時に ドームから覗いたんですが、確かに走行中の架線やパンの挙動は感動モノです。
連結器は付属していないのでTNカプラーを付けて簡単に済ませました。気のせいか実車は自連を装備しているようですが、 気にしません。ウチは貨車にはマグネマチックかKATOカプラーなんでTOMIX0371の在庫なんて無いですもん(←開き直り)。車体に票差が あるあたり、普段は貨物で回送されて、試験箇所に到着したら自走していたのかもしれませんね。
塗装は説明書どおりピンクと黄帯ですが、クリーム帯という記載もあります。時期によって違っていたという意見も頂きましたので そのまま黄帯にしてあります。今回0.4・0.7ミリのマスキングテープを使ってみました。今まで自分で切り出すか、上下を挟んで マスキングしていたので、かなり作業効率が上がりました。先頭の渡り板は説明書ではグレーですが、113系などでも立てているのが定位 の車輌では車体色に塗られていますし、そのままピンクとしました。Hゴムは前面はグレーで側面は黒のようです。 「試験車」の標記ですが、誤乗防止のためにはドアの埋められていない側にするべきだと思うんですが、ドアが埋まっている方に 標記されているようです。激しく微妙・・・
最後に車体の傾きを防止するためにクモヤ493の車内にGMのウェイトを追加して終了としました。内装も仕切り板とか 作ってみたいですね。