いや〜試作機が輝いている〜

2000年12月26日完成

 1997年9月にEH10以来のH級電機として製造されたEH500の試作機です。EF65〜ED75〜ED79というリレー 運転を解消すべく登場しました。冗長性を持たせて製造されていることが特徴で、設計工学の私のレポート にも画像入りで登場したことがあります。

 登場当初、てっきり8000kwの最強機の登場かと思いましたが、実態はEF210の交直流強力版といった感じで 少々残念でしたが、とにかくその長い車体に鮮やかな赤いボディはとても魅力的に感じました。その後量産機は 渋い赤に太い白帯、試作機ほどのインパクトは受けませんでした。しかし、3号機登場で落胆しました。 「なんじゃあのEF210っぽい車体は!!」という感じですっかり元気がなくなりました。ということで3号機以降は まだ購入していないのですが、見慣れてくるとそんなに悪いものでも無いです。今後の活躍に期待をしています。

 前置きが長くなってしまいました。要するに試作機が一番かっこいい(当社比)と思っているのですが、 模型では当然二次型のみの生産と思っていました。しかしTOMIXはやってくれました。一次型の模型化によって 試作機は楽に作ることが出来ます。

 まず一次型とは屋根が違います。車内の機器配置の違いによるものですが、どちらかというとEF81 などに近い感じがします。製品からモニターの一部でも流用できるかと思ったのですが、結果はパンタ台 下の屋根板のみでした。ということで屋根を撤去してプラ板で新製。モニターもプラ板積層から作り出します。 長いものを作り、図面から所定の長さに切り出します。また、クーラーは製品のものですが、取り付け足を 調整して逆向きに付けます。この辺は楽です。また、配管は車端の長いガイシのみ製品のもので、後は銀河 製です。

 側面です。まず、在来機のように連続して存在する明かり窓を開けます。寸法は前二個と同じですが、 2個目までと3個目との間隔が異なることがポイントでしょうか。一応TOMIXのパーツが入るように開けて あります。また、製品で別パーツとなっているルーバーを埋め、白帯部の継ぎ目も埋めます。

 また、うっかりして後から削りましたがメーカーズプレートも撤去します。また、JRマークも白帯の 横に移るので撤去します。ナンバーは製品のものを使いました。

 逆側面です。新設ルーバーが逆側よりも多いだけで特に変わりはありません。同じように元のルーバーを 撤去します。また、新設ルーバー、JRFマークはデカールで対応しました。JRFマークの下の平行四角形 が小さなことにデカール作成後気付き、慌てて修正版を作りました。ただ、位置が少し上過ぎるようで、本来なら JRFマークはもう少し下です。量産機を元に貼ったら失敗しました。

 さて、今回パテは一切使わず瞬着のみで仕上げたのですが、その甲斐合って塗りなおしのシンナープールで 被害がありませんでした。グレーにアクリル系が混入したものを使用したのか、赤を塗ったらビニール状になり、 マスキングテープごと剥れてしまいました。その赤は調色したもので、エスニック調の辛そうな色だったので、 気に入らなかったので、少し悩んだ後にシンナープール(10年ぶり)に漬けました。また、同時に気になっていた メーカーズプレート撤去部を仕上げ直しました。

で、出来上がりです。床下機器が違うのですが、面倒くさくなったのでガラスを入れる際にでも気が向いたら いじってみようと思います。KATOのEF200のようにウェイトが入っていないようで余計な苦労はしなくて すみそうです。

 しかし、まぁ試作機と量産機が違う機関車ですね。せいぜい屋根回りの違いだけにして欲しいものです。 国鉄時代の機関車は軽加工で済むものが多そうなのに困ったものです。7号機以降でまた顔を戻してくれないですかねぇ DF200みたいに試作機が「あららら・・・」っていう顔ならともかくもったいないです。

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