セノハチ補機

1999年8月完成

 山陽本線瀬野〜八本松間の勾配区間では昔から補機が使用されていましたが、電化後に用いられてきたEF59 型が老朽化したため、後継機として1977年からEF61 200番代がEF60から8両改造されました。

 しかし、重連使用時に非常ブレーキをかけると連結器が座屈するという問題が生じ、1000t以下の貨物列車 に単機で使用されることとなり、その結果EF67が登場しました。

 模型では学研製品以来の完成品として登場したKATO製EF60から改造しました。主な加工点は貫通扉の設置 とデッキの新設、避雷機の交換とヒサシの取り付け、手すりの新設です。

 貫通扉はバイト先で、展示の際に落として保管されていたEF62・ED75を貰ってきて使用しました。切り継 ぎでは前面の形状が変わってしまうため実車同様、扉部分を開口してドアを設置しました。窓ガラスはED75用を 用いています。また、ポイントとしてEF61は重連を前提に改造されたので非デッキ側にも貫通扉がつきます。


 デッキは通常DD13から持ってきたりするようですが、貨物天国の福実鉄道では当然そんなもったいない改造は 出来ず、また、形状も違うため、自作しました。デッキの踏み段はEF65PFのナンバープレートを小さく切った 物で組んでいます。ナンバーもプラ素材として用いれば有効に活用できそうです。

 ヒサシはペアーハンズ製EF65F型改造パーツの部品をトレースしてプラ板で製作しました。

 後で気付きましたがEF60初期型から改造された200番代では乗務員扉脇の窓の形状が異なるため、 製品のままでは駄目なことに気付きました。そのうち直したいところです。

 実車が走行中解放を行っていたため当然模型でも行おうとしてマグネマチックカプラーを広げる加工をし、TO MIX EF66とコキ10000系で実験を行いました。その時はうまく解放できたのですが、他の機関車や 列車と協調しないためギアを撤去してトレーラーにしました。しかし、モーターは入っているので坂以外でも 唸っている怪しい補機になりました。実車は峠区間でのみ力行するようです。

Back