前回の更新からご無沙汰無し、いえいえ音沙汰無し(ニヤリ)でしたが、一応工作はしていました。資料が 見つからず、手間取っていました。 今回のDD1000HV、皆様ご存知でしょうか?このDLは1960年日本車両製、DML61Sエンジン を1機搭載した試作機です。1962年から1965年までの間、国鉄に借り入れられ名古屋機関区で入換えに使用されて いたようです。借り入れ中にDD93 1と改称されました。その後返却され、名古屋臨海鉄道ND 551 1となり、1972年まで使用されました。
外観はDD13初期型とDD13後期型の中間のような形状です。エンジンが1機であるため、排気管が 1個のみであること、DD13のような点対称の配置ではなく、車体が線対称であるなどの違いがあります。
模型は有井のDD13朱色から加工しました。まず、下回りですがハシゴの位置が片側ずれるのですが面倒そうなので いきなりパスします。デッキ側面の白帯は半分の太さなのでグレーを吹いて、太さを変えます。
上回りですが、運転室は片側の排気管(ホイッスルのある側を手前にすると左側)を撤去します。逆側は排気管の サイズを延長し、運転室窓の幅を狭めます。
エンジンカバー周辺ですが、配置が大きく異なることから全て削り落とし、ルーバーなども埋め、改めてラジエター を設置し、残りは全てデカールで再現しました(G○ エルガっぽい)。唯一排気管直下に謎のディティールを追加します。
構造もよく分からないので写真を頼りに加工します。デッキ上の器具箱は線対称になる(と考えました)ので 移設し、手すりも移動します(が、まだ追加していません)。
塗装は赤が国鉄標準色とは違うようなので調色したのですが、有井の色が赤すぎるため違いが目立ちません ・・・残念。白帯は国鉄標準色よりも上で、前面で金太郎塗りのようになります。また、DD1000HVの時代には 側面にナンバーは無いようです。
名古屋臨海に移ってからは塗り分けは一般のDLに近いものになったようですが、側面点検口上のルーバーに横にスリットの 入ったカバーを付けられたこと、6個の小さなルーバーのある部分は大きな点検口と横長のルーバーに交換された などの違いがあるようです。
他の箱型試作DLと異なり、割と普通の形状のDD93ですが、少し怪しい香りも漂っていて私は 好きです。同じDML61Sエンジンを積んだ神奈川臨海DD55 11なども忘れたくない存在です。