保護者/読書紹介/ぼくは、ここにいるよ


ぼくは、ここにいるよ

   本を読むのが好きな人のためのページです
             千葉昌之 HIP


1.本について
  書名「ぼくは ここにいるよ」  田島隆宏   

2.本の説明

 星野富弘さんって、知っているでしょうか?この方は、首から下が動かない方ですが、口に筆をくわえて、たくさんの絵をかいていらっしゃる方です。カレンダーやポストカードなど、必ずといっていいほど、書店には置いてあります。

  この田島さんも、首から下が動きません。この方は、ある会社専属 のカメラマンです。写真集も何冊か出しています。私も持っていて、 今はクラスの子どもの手にあります。この本は、2000年に発売さ れましたが、大抵の書店にはおいてあります。「田島隆宏さんの本」 というと、4〜5冊、置いてある書店もあります。親子で読める本な ので、よろしかったら書店で求めてみてください。

 授業の中では、田島さんの「努力」の場面を扱ったのですが、本の中には色々な葛藤が出て来ます。悪がきだった子ども時代、両親にお金をせびる毎日だった青年時代。書きたくないだろうなということも、全て書いて、自分の生き様を読者に伝えたいのだなあと思いました。
 あとがきの中で田島さんは、次のように書いています。

 この本をつくるという話をいただいたとき、ぼくの頭には、ぼくの生きざまをみなさんに丸ごと知ってもらうことによって、もっともっと多くの人と知り合えたらすてきだなという思いがありました。だから、話したくないこともあえてしゃべりました。
あとはみなさんが、どう感じてくださるかです。

 この本がきっかけとなって、みなさんの心の中に‥‥心の隅っこでもいいですから、
ぼくのような障害を持った人がみなさんと同じ世界で生きているということを気にとめていただけたなら、とても嬉しいのですが。

    

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