浄土宗カレンダーより 今月のことば
笑顔は 幸せへの妙薬
笑う門には福来る。
○
8月は一年で最も忙しい時だ。お墓参りにはじまり、棚経、それがすむと施餓
鬼、慌しく一ヶ月がすんでしまう。わが家(わが寺)はこの時期は盆一色だ。世
間のことには眼がいかない。いや眼を向けている間がないというのが実情だ。
○ ちょうどこのころはいつも高校野球の熱戦が甲子園で繰り広げられる。そして原
爆記念日や終戦記念日の実況テレビがある。地球温暖化のせいかゲリラ豪雨や竜巻
が襲い、8月になっても梅雨が明けない。
風が吹く 仏来給ふ けはひあり 高浜虚子
夜の露 もえて音あり 大文字 正岡子規
○
⑥
平成18年8月26日~9月4日
西 安
(9月2日)
鳩摩羅什が経典の翻訳をした寺院
草 堂 寺
香積寺からさらに南へ終南山近くの草堂寺を訪ねる。
この寺はクチャ出身の名僧鳩摩羅什(クマラジュウ)がサンスクリット語の経典
を翻訳したところである。ここで97部427巻の経典が中国語に翻訳され、
3000人の僧が翻訳事業に携わったといわれている。
ここは終南山の峰を望む風光明媚な環境にあり、夕日の沈む頃霧が
立ちこめる風景は関中八景の『草堂煙霧』として知られ、古来文人が
往来したところという。
草堂寺
鳩摩羅什
関中八景とは長安(今の西安)周辺の名所八ケ所を選んだものである。
名づけて、華嶽仙掌・太白積雪・草堂烟霧・曲江流飲・麗山晩照・覇柳風雪
咸陽古渡・雁塔晨鐘と親しまれている。
そのうち「草堂烟霧」がここ草堂寺の情景である。
○
法然上人の心を世界へ 浄土宗21世紀劈頭宣言
法然上人を宗祖と仰ぐ浄土宗は、21世紀を迎え、すべての人びとの
幸せを願って、ここに宣言する。
愚者の自覚を
家庭にみ仏の光を
社会に慈しみを
世界に共生を
ようこそおいでいただきありがとうございました。