秘宝08:TVCM 真サムライスピリッツ



ジャンル
TVCM
放映期間
1994年9月前後〜??











(ナレーション)

―斬り結ぶ 刃のもとこそ 地獄なれ―





(ナレーション)

―身を捨ててこそ 浮かぶ瀬もあれ―

NEOGEO 真サムライスピリッツ





と言うわけで今回の秘宝館は真サムのTVCMです。
おそらくはじめて放映されたのはアニメの破天降魔の章の時。
つーかあの番組は提供がSNKしかなかったため流れるCM全部がネオジオ関連という実に見ごたえのある内容でした。
本編の内容はもう語る必要もないですが。もういいよ、おっかぁおっかぁ香取慎吾はもういいよ!!

この画像も当時自分が録画したVHSビデオからなんとかキャプって発掘したものです。
もうちょっと綺麗なソースが欲しかったんですが、コレが限界。
10年以上の前のVHSビデオで3倍速録画だったからなぁ・・・。
ちなみにそのビデオ、この他にも龍虎の拳のアニメ、餓狼伝説、餓狼伝説2、しかも劇場版餓狼伝説まで録画してました。
SNK黒歴史のオンパレードです。偉いぞ、当時の俺!でも画質重視で標準録画すれば完璧だった!
あ、画像のはじめに「Hi-Fi」と出てしまったのは今の俺のビデオがヘボいからです。

さて真サムのCMは実は2種類あります。今回メインで紹介したのはその1つ。
もう1つは背景が夕方の時に撮影されたバージョンですね(一番上の画像の右側です)。
CMの内容は海辺の岩場でナコルルと十兵衛が戦っているシーンを中心に、ゲーム画面の紹介が入る構成。
配役は柳生十兵衛に地井武男、ナコルルに千葉麗子と今考えると凄まじいチョイス。
チバレイはもう定番だからいいとして、地井武男って!
ちなみにネオジオCDのCMでもこの二人は親子という設定で共演していたりします。
カニばさみー!(見た人ならば分かる)

画像だけでは伝わらない雰囲気もあるので、動画でみたい方はこちらのサイトで見るといいでしょう。
(上部のDownloadsボタン→SNK Werbespots →Samurai Shodown 2)
流石に画像は粗いですが、空気は十分伝わると思います。










(ナレーション)

―斬り結ぶ 刃のもとこそ 地獄なれ―






(ナレーション)

―身を捨ててこそ 浮かぶ瀬もあれ―

NEOGEO 真サムライスピリッツ







そしてこちらが夕焼けバージョン。
CMの内容はナコルルと十兵衛が海辺で構えを取って、今から戦闘開始といった感じ。
正直、最初のバージョンと比べると全体的に動きが無く地味に見えます。
あ、最後の提供はオマケです。今では絶対に見ることが出来ない画面でしょうから。

さて、当時のことを思い出してみると覚えているのがCM中に挿入されたゲーム動画に凄くドキドキした事でしょうか。
今の時代ネットが普及したため動画とかは簡単に見ることが出来ますが、
当時のゲームとかのメインの情報源は雑誌&口コミが中心でした。
特にゲーセン作品のネオジオではアーケード専門誌のゲーメストの影響力は絶大だったのです。
しかし、やはり雑誌の画面写真でも実際に動いている所は見れません。
発売前の動いているゲーム画面が見れる!というのはこのCMぐらいだったのです。
ゲームショウとかロケテストに行けば話は別なのですが、地方に住んでる中学生じゃとてもじゃないけど無理ですw
このCM、当時は繰り返し見た覚えがあります。
旧キャラのその新しい動きに、そしてまだ見ぬ新キャラの動きに食い入るように見ていたモノでした。

ちなみに誰もが認める真サムマスターの赤右京先生からの情報ですが・・・。
このCM(夕焼けじゃない方)で使われている右京の残像踏み込み斬りは製品版と性能が違うとの事。
見直してみると確かに、右京本体が進んでいません。これではただの飛び道具です。
おそらくまだ開発途中のプロトタイプの必殺技なのでしょう。
その他にも赤右京先生はCMの次点で幻十郎の三連殺がめくりである事を確認したり、
烈風手裏剣の降下中が遅すぎる事&天覇凄煌斬の戻りの隙がデカすぎる事、 以上の点を以てこの2つの技は
CMの時点で役に立たないと判断したりと10年前で既にその真サム狂っぷりを見せ付けています。

このSNKのCMですが、もう一つ面白い側面を持っていたりします。
それは当時では唯一アーケードゲームのCMをTV放映できたという点です。
記憶があやふやなのですが、確かアーケードゲームをTVCMで流すのは何かの法律で禁止されていたはずなのです。
しかし、ネオジオ作品は家庭用ネオジオに早期に完全移植として発売されます。
これにより家庭用ゲームのCM扱いでアーケードゲームのTVCMを放映できるという利点が存在していました。

これでCMは終わりと思いきや、CMの話はまだまだ続きます。







(三味線ズ)

よっ!






(三味線ズ)

はっ!







(三味線ズ)

よっ!






(三味線ズ)

はっ!







(覇王丸)

弧月斬!!




(ナレーション)

斬り捨て御免の剣術アクション。






(ナレーション)

スーパーファミコン、サムライスピリッツ。





そしてサムスピCM第3段と言えるのがこれ。
スーファミ版初代サムスピのCMです。

とにかくその小汚い覇王丸不気味な十兵衛が実に印象的。
CM全編通して流れ続ける気持ちのいいリズムの三味線。
そして三味線を弾いてる三人組の「よっ!」「はっ!」というタイミングの良い掛け合い。
CM中に覇王丸が時代劇のようにバッサバッサと斬り倒していくので見栄えも良い。
あと、何故かエセ外人っぽく発音しているナレーションとか。
個人的な感想では、サムスピのCMのい中で最も印象(記憶)に残ったCMはコレです。

そもそも何で十兵衛が手下を大量に連れて覇王丸を襲っているのかと根本的な疑問もありますが
そこはスルーの方向で。そしてスーファミ版のゲームの内容もスルーの方向で。
とんでもねぇ移植っぷりでした。はかった喃、はかってくれた喃、タカラ!!!
それでも実は32Mも容量があるんですよねスーファミ版。
おかげでやたらと定価が高かった記憶が(←やっぱり発売日に買ってるクチ)。
ちなみにこのCM、15秒バージョンと30秒バージョンが存在します。
上で紹介してるのは30秒バージョン。
正直DVDで発売された破天降魔の章に真サムと共に収録してくれるんじゃないかと期待したんですが、当然そんなワケなく。
ネットとかを探しても動画が見つからなかったので、かなりレア指数の高いCMなんじゃないでしょうか。



さて、自分が知ってるだけでもサムスピ関連のCMはあと二つ存在します。
それが初代ネオジオ版のサムライスピリッツ、そしてPS版の斬紅郎無双剣のCMです。



初代サムスピのCM動画は上で紹介したサイトで見ることが出来ますね。
同じく上部のDownloadsボタン→SNK Werbespots →Samurai Shodownと進みましょう。
実は、自分はこの2つのCMを生で見たことがありません。
よって手元に映像ソースが全くありません。というわけで上の画像はスタジオベントスタッフのALL ABOUT SNKから拝借。
放映時期が93年夏となっていますから、おそらくアニメのバトルファイターズ餓狼伝説2の時に主に放映されたんだと思います。
あのアニメ、放映は1993年7月31日だったので。



そして全く謎なのがこのPS版斬紅郎無双剣のCMです。
しかしよりにもよってあの移植クオリティのPS版ですか。正直CM中のゲーム動画が激しく気になります。
やっぱPS版らしくカクカクしてたりするんでしょうか?
ただ、キャッチコピーの「日本中をサムライにしよー」ってフレーズは確かに聞き覚えがあります。
放映時期は96年夏。96年ではSNK作品のアニメは出ていません。
96年の頃にSNK提供の何らかの作品で放映されていたと言う事ですね。
96年夏と言うと・・・アニメではエヴァンゲリオンブーム真っ只中、角川作品は次々とアニメ化されてたあの時期です。
どなたか映像ソースを持ってたりしないでしょうか・・・。



余談ですが、CM資料を拝借したこの「ALL ABOUT SNK格闘ゲーム1991-2000」
餓狼・龍虎・サムライ・KOF・月華・風雲・武力の2000年までの作品の公式イラストやEDなどを網羅した本です。
SNK好きならば間違いなく買っておきたい1冊でしょう。
サムライファンとしては蒼紅の刃の全ストーリー&全エンディングが載ってるのが実ににありがたい。
零からサムライに入った人ならばサムライの歴史を一気に学べるので特にオススメです。

この本の情報量にケチをつけるならば・・・「攻略面」の要素はほぼ皆無&期待しないほうがいいってとこでしょうか。
斬紅郎無双剣の羅刹覇王丸の解説に
「飛び道具を持たず、足払いと旋風波を主体に攻める接近戦タイプ。」
とか書かれています。旋風烈斬・刹はどこに行ったんでしょうか(笑)。
システム解説とかはあっても各キャラの技表は無いのも少々マイナス。
必殺技とかの正式名称とかは載っててもいいと思ったんですが。

ただ、それ以外の設定面ではよほどの設定マニアじゃない限り満足できる密度があります。
今では結構入手とか困難になってますが、見かけたら買っても損はしない1冊です。

 


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