前回に引き続き、熱闘シリーズ第二段の斬紅郎無双剣の紹介。
ちなみに悪夢のようなタカラ関連のサムスピ作品は、コレが最終作品です。
結論から言ってしまえば初代に比べてかなりマシになっていて、結構遊べます。
ドット絵なんかも初代のようにヘンなドットじゃなく、頑張ってネオジオ版に近づけている印象。
プレイヤーキャラは10人+隠しキャラ2人。・・・あれ?何か足りません。
斬紅郎無双剣はデフォルトで12人+斬紅郎だったはずでは?
キャラセレ画面を良く見てみると・・・
骸羅と狂死郎がいません。
いきなりのリストラっぷりに全米が泣いた。
特に骸羅に至っては新キャラなのに削除される有様。
デカキャラ削ってで容量削減、って意味もあるでしょうが、あまりにも哀れな扱いと言えます。
さて、キャラが減った=中身はスカスカという意味ではありません。
まず説明書の技表を見てみると・・・。
全キャラ、修羅&羅刹の必殺技を全搭載。
この時点で根性入れすぎです。その技がちゃんと使えるか否かは別問題ですが。
そして、なんとGBのくせにしゃべります。ボイス有りです。
戦闘中ではなく、勝利一枚絵が表示されている時のみですがそれでもビックリ。
初代熱闘と同じく、キャラ選択後に各キャラの旅立つエピソードが挿入されます。
全体的にコミカル路線ですが、これが中々興味深い一面もあります。
斬紅郎の娘、詩織はビジュアル面ではたぶんこの作品が初登場。同じく美鈴も初登場かと。
篝火なんか「おまえさま、せっかくいきかえったんだから、あそびにいきましょ(はぁと)」
「しょーがないわねー!おまえさまだけじゃ、ふあんだからわたしもたたかってア・ゲ・ル(はぁと)」
と原作のイメージから遥かにブッチしたイメージのキャラになっております。
デフォで
「オレさまをムシして“オニ”なんぞにきょうみをもつなどと・・・
ゆるせん!ゆるせんぞー!オレさまというものがありながらー!!」
とかのたまう幻十郎とか、斬紅郎を見て
「そしてキサマも、わたしのあいのしもべとなるのだぁ、うひょうひょひょーーーー!」
とかほざく天草とそれはそれで大変な世界に。
ちょっと補足しますが、斬紅郎無双剣という物語は謎な設定&不透明な部分がかなり存在します。
特に閑丸&斬紅郎絡みの設定は本気で謎だらけ。
さらに作品が進むにつれて設定が改変されたりして、もうワケが分からない事になっています。
零&剣で無理やりではありますがなんとかオチはついてはいますが。
さて、肝心のゲーム内容ですが・・・なんだかんだとしっかり斬紅郎無双剣しています。
つまり、イッパツで異常に減る&背後から技が当たると大惨事。
ゲームバランス的には完全にGB版オリジナルですが
これはこれでやりこむと、GB限定のトンデモ連続技とかかなり発掘できるような気がします。
発生が早く威力も高くて対空に超使える覇王丸の地天刀斬(しゃがみ大斬り)とか個人的に感動モノ。
中間デモもバッチリ再現。
こーゆー部分はやっぱり嬉しいです。
しかもGB版は中間デモに追加部分があり、キャラごとにちゃんと台詞が用意されていたりします。
原作ではいきなりの登場だった黒子。GB版では「己の中の鬼と戦う」というアレンジがなされています。
これはこれで説得力がある設定なので結構好きです。
そして登場の壬無月斬紅郎!!!言い回しがGB版で少し簡単になっています。
やってみると分かるんですが、このCPU斬紅郎がアホみたいに強い。
と言うか、CPU戦が全員かなり強い。ここらへんもある意味斬紅郎無双剣らしいです。
まともにプレーしたらノーコンテニューでクリアするのは至難の技。
ちなみにGB版はコンテニューでキャラや剣質を選択し直す事はできません。
他に強いキャラは鉄壁の攻撃を仕掛けてくるリムルル、うつせみとかが超強い半蔵・ガルフォードあたりでしょうか。
倒すとしっかり最終戦モードに。コイツに3回勝つの自体がもう至難の技ですからってば!
そして一抹の悲しさを秘めたエンディングへ。
この斬紅郎自害のシーン、全シリーズ通してサムスピのイベントシーンでは1番好きです。
今考えると、るろうに剣心の盲剣の宇水の最後の台詞ってもしかしてこのシーンのオマージュでしょうか?
宇水:「一片の淀み無く、己が道を貫く… 簡単な様で、何と難しい事よ。」
斬紅郎「真の敵は己の中にあり。一片の曇りなく我が道を行くことが何と難しいことか…」
似てます・・・よね???
そしてこのままスタッフロールかと思いきや・・・。
柳生十兵衛乱入!!!
これまたGB版のみのオリジナル要素です。
基本的にグラフィックとかモーションは真サムの時のもの。
しかし、骸羅と狂死郎を消して十兵衛が参入というのは実に複雑。
最後の敵だけあって、かなり強いです。
でも無駄にピョンピョン飛び回る事が多いので、お手軽対空を持ってるキャラならあっさり勝てたりする。
十兵衛を倒すと、やっとエンディング。
やはりコミカル路線と言っても、おしずにロリコン鬼畜呼ばわりされる覇王丸ってのは・・・。
スタッフロール。見慣れたフォントで完!で今度こそ終わり・・・
じゃなかったぁーーーーー!!!!
・・・何故か実に直視するのがつらい絵です。おまけとは分かってはいるんですが。
ゲーム難易度によって隠しコマンドを教えてくれるコーナーが始まります。
イージーだと何も無し、ノーマルだと十兵衛&斬紅郎使用コマンド、ハードでゲーム速度高速モード、
エキスパートでエンディングセレクトモード。
さて、ナコルル曰く鬼の強さを持つと言われる十兵衛、使うと強さはいかほどなものか???
引っ張りから八相発破で永久、48斬で相手死亡!!!
その強さ、まさしく鬼であった。
と言うか、このGB版十兵衛はかなり今までの十兵衛とは違います。
修羅
はっそうはっぱ |
Bボタン連打 |
かっとつ すいげつとう |
+B |
にかくらとう |
+B |
やぎゅうしんがんとう |
+B |
|
|
(武器飛ばし技) |
― |
ぜつ・すいげつとう・かい |
+AB |
※+AB後、+B→+Bで三発まで発射可能 |
羅刹
はっそうはっぱ・かい |
Bボタン連打 |
にかくらとう・くう |
+B |
やぎゅうしんがんとう・かい |
+B |
しんいざん |
+A |
りゅうせん |
+A |
ぶきをおく |
+B |
はくほうげき |
素手時+B |
げきこうは |
素手時+B |
ようそうれんきゃく |
素手時+A(5回連続入力) |
|
|
(武器飛ばし技) |
― |
せいい・みろくじん |
+AB |
なにこのオリジナルっぷり。
技名は漢字の資料が無かったので、ゲーム中にナコリムが教えてくれる技の名前そのままコピペ。
3回連続の絶・水月刀の修羅もビックリですが、羅刹のはっちゃけぶりが凄い。
素手専用の技を持っている時点でマニアっぷりが伺えます。しかも武器捨て技まで持ってるし。
とりあえず、斬紅郎無双剣好きならば、1度やっておいて損は無い1本です。
ゲーム内容も初代よりもちゃんとゲームしてるし、何よりGB限定連続技を探すとかなり面白そう。
ネオポケには及びませんが、携帯機の格闘ゲーではそれなりに頑張ったほうだとは思います。
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