秘宝05:熱闘サムライスピリッツ
ジャンル
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家庭用移植版 |
対応機種
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ゲームボーイ |
発売日
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1994年6月30日 |
定価
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4660円 |
入手難易度
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やや難しい |
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今回の秘宝館は、ゲームボーイに移植された初代サムライスピリッツこと「熱闘サムライスピリッツ」。
開発はあのネオジオ界では悪名高きタカラ。
主にSFCやGBへのネオジオ作品に移植を手がけており、当時の少年達を絶望させた経歴を持つ会社とも言えます。
特にSFCの餓狼シリーズあたりの移植は今でも十分ネタとして通用するレベルでした。
当時の少年達(自分含む)は高い金出して買ったゲームのあまりの内容に悲嘆に暮れ、タカラに呪詛の念を送ったものです。
返せよ・・・!!!俺たちの必死に貯めた小遣いを返せよ・・・!!!(血涙)
熱闘シリーズは移植と言うよりも、携帯機に合わせて作り直したオリジナルと言った方がいいかもしれません。
熱闘シリーズ全部に言える事ですが、基本的にキャラはSD化させてディフォルメされています。
ここらへんのSD化は全体的にうまくいってたと思います。
恐ろしい事に、GBのくせに全キャラ標準搭載です。しかもこれに隠しキャラが3人。
このボリュームは素直に褒めても良いでしょう。
オリジナル要素として、キャラが旅立つ動機のようなものがキャラ選択後に挿入されます。
これはGB版のみにしか存在しなかったはず。 このSD化された絵は結構グッド。
さて、肝心のゲーム内容ですが・・・。
はっきり言ってゲームとしては素晴らしくつまらないです。
個人的感想ですが、熱闘シリーズの中でもサムライのつまらなさは他をブッチしています。
キャンセルの概念とか当然のごとく無いし、判定とか技の発生とかネオジオと全然違うし。
挙句の果てに異常にピヨりやすく、CPUの蹴り1発でいきなりピヨったりとさぁ大変。
それはどこの龍虎の拳だぁー!?ある意味サムライらしいと言えばそうなのですが。
ただ、全体的に初代サムスピの雰囲気はギリギリ再現しています。
これは完全にネオジオとかが買えない少年達がサムスピの空気を味わうゲームでしょう。
ちなみにこのゲーム、スーパーゲームボーイで対戦が出来たんですが、
半蔵の爆炎龍→ダッシュモズがかなりやばいレベルでハメ臭い。
しかもネオジオ版よりも格段に決めやすくなっています。
おかげで友人達との友情にいい感じに亀裂が走ったり。なんでそんな所だけ完全再現しますかー!!
天草による中間デモも再現。こーゆー部分は素直に嬉しかった。
サムライと言えばナコルルさん。SD化もうまくいっています。
しかし、勝ち台詞にハートマークをつけるのはどうかー。
エンディングもバッチリ再現。当時、この生足エンディングを見るために何人の人間が狂ったようにプレーしたのやら。
そして、裏技を使う事により、隠しキャラが登場。
ラスボスの天草四郎時貞、実は真サムよりも早い登場の黒子、そしてGBのみの完全オリジナルキャラの飛脚です。
飛脚にはちゃんとストーリーも用意されています。
妹の雪ちゃんが天草四郎時貞にさらわれてしまった!天草は飛脚の体力を見込んで、覇王丸たちの始末を命ずる・・・。
という感じのストーリー。しかし、いかにコミカル路線でも天草が手紙でP.Sってつけるのはどうかと思った!!!
飛脚も飛脚で、エンディングで
「じょぎんぐらいふがえんじょいできるってすんぽうよ!」
とか言ってます。
必殺技は放物線のように爆弾を投げる技と十兵衛のニッ角羅刀みたいな技。
正直言って大斬りの発生とかが遅すぎるんで、あんまり強くなかった印象があります。
ただ、ジャンプ大斬りがやたらと痛くて、何故かジャンプ大斬り3発で相手が沈む事があったような・・・???
飛脚のドットは当然、完全新規。ステージも当然専用のものが用意されています。
キャラ的には・・・江戸っ子でべらんめえ調の口調。
今考えると剣サムの双六そのまんまのような。
そして妹を大切にするいいお兄ちゃんです。サムライは本当に妹キャラが多い。
ガルフォードの妹、セレナの登場を待っているのは俺だけですか。そうですか。
エンディングもしっかり用意されています。妹を助け出し、元の生活に戻る飛脚。
しかし、雪ちゃん「兄さん」っ子ですか。侮りがたし。
というわけでネオジオの雪と言ったら、月華の雪ではなくて飛脚の妹。
それでこそ真のサムライヤーと言えましょう(そんなワケない)。
黒子は真サムのようにちゃんとした設定があるワケではなく、お笑いお遊びキャラ。
参戦理由は戦う覇王丸たちがかっこいいと思ったから自分も戦ってみたという理由。
そのくせ対戦相手として出てくると、やたらと意味深な台詞を吐いてくれたり。
技とかは真サムのような技ではなく、完全オリジナル。気功爆転法みたいな技を使ったりします。
とりあえず結論として、
ゲーム部分は目をつぶってファンアイテムとして割り切れ!
というありきたりなオチとなります。
でも当時はコレをかなり真面目にやっていた記憶があるんですけどねぇ・・・。
今やって見るとなんじゃこりゃー!みたいな内容です。
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