三浦半島の草花   Botanical Scene & Flower of Miura-Peninsure

ボタン牡丹(Japanese)tree peony Paenonia suffruticosa andr.
  :観賞用に栽培されるボタン科の落葉低木。中国西北部に自生する。茎は分枝し、古くなると
高さ1m、太さ15cmくらいになる。葉は互生し、2回3出複葉、葉柄の基部が広がって茎を抱く。
小葉は卵形、上部で3または5浅裂、または分裂せず、基部は丸いか楔状、鋸歯はない。晩春より
初夏に、新しく伸びた枝の先に花をつける。花は大きく、直径10〜20cm、萼片は5枚、厚くて緑色、
反曲し、花後も落ちずに残る。花弁は野生品では5〜10枚、白色ないし淡紅色であるが、栽培品
ではふつう、より多数での八重咲など、色の変化も多い。倒卵形で先は丸くて鋸歯がある。おしべ
は多数、花糸は糸状、葯は細長くて黄色、めしべは3〜5本、褐色の毛を密生し、花柱は短く、外曲
する。おしべとめしべを包む。
 古くより中国で栽培され、前漢(BC202-AD008)時代すでに根皮を薬材にしていた。観賞用としては南北朝時代
(AD220-589)にはじまるとされるが、唐代(AD7-10世紀)になって大流行し、おびただしい品種群が作出され
花王、花神、富貴花とも称された。日本への渡来は平安朝(AD8-12世紀)である。
 美人を形容するするのに、<立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿はユりの花>というが、これは茎が
すらりと伸びるシャクヤクと、横枝が出るボタンの姿とを対比した表現である。
(以上 世界大百科事典 (平凡社)より)
ボタン科ボタン属

 

2012/04/25 17:26
NEC902iS
横浜市金沢区能見台通り
住宅街の大邸宅の庭
 




写真の品種は玉芙蓉の八重咲き
2005/05/15 17:08 OLYMPUSC2500L
横須賀市長沢の民家の庭で、この株も10年以上の古株です
 
2012.05.16 16:54
横浜市金沢区富岡西6
NEC902iS
 

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