キク(菊
(flowering)chrysanthemum : Chrysanthemum morifolium Ramat
キク科 宿根草
草丈/25-120cm
開花期/9-11月
中国原産のキクが日本にもたらされたのは、奈良時代といわれています。
しかし、園芸用のものでは、ヨーロッパで改良された洋ギクも多いのですが、
洋ギクと日本で育種された伝統的な和ギクの区別ははっきりしなくなってきています。
(出展:主婦の友社 はじめての園芸百科)
花のきれいなキク属の Chrysanthemumの総称名として、いろいろな種をまとめてキクと呼ぶが、狭義にはそのなかで主として
花を観賞する東アジア原産の栽培ギクをさす。中国や日本やアメリカで広く栽培されるこのキクの基本種は、唐時代かまたはその
少し前に、中国の中部でチョウセンノギクC.zawadskii var.latibobum KitamとシマカンギクC.indicum Lが交雑されてできた雑種
であるといわれる。葉がクワの葉に似ているところから、この栽培ギクC.morifolium Ramat(morifoliumはクワ属Morusのような葉の意)
と名付けられている。また属名ChrysanthemumはChrysos(黄金色の)、anthemom(花)というギリシア語の合成で、地中海域の春菊類の
鮮黄色の花に基づいてつけられたものである。したがって、クリサンセマムChrysanthemumは本来的には東アジアのキクではなく、
シュンギク類に対する名である。
キクは比較的耐寒性の強い宿根草で、関東以南の平地では、そのままで越冬するが、積雪地や寒冷地では、フレームなどに入れて
冬を越す。茎は一般に直立し、摘心するか、秋になって花芽分化しつぼみが出てくるころでなければ文枝しない。葉は互生し、
2-3対の欠刻があり、また粗い鋸歯がある。頭花は上部に粗い散房状につく。頭花は、最外部に20-30個の総苞をつけ、その内部に
300-600個の小花をつける。最外部の小花は1〜2二重の舌状花になり、それより内側は管状花である一重咲きと、300-400個以上の
大きな舌状花に覆われる八重咲きがある。舌状花はめしべのみの単生花であるが、管状花はめしべとおしべを有する両生花である。
キクは切り花、鉢物用として、広く生産、利用される草花であり、一方、伝統的な趣味栽培としても全国的に広く普及している。
また一部料理菊として、食用としたり、料理の飾りとして用いることもある。
(出展::世界大百科事典(平凡社))


 2011/11/20 16:21
横須賀市大津町
住宅街民家の庭
NEC N902iS


   

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