マテバシイ/ドングリ
Pasania edulis(Makino)Makino、
ブナ科マテバシイ属
日本南部の山野に自生し、公園などにも広く植栽される常緑樹。サツマジイともいう。枝葉が放射状に密生し、丸い
樹冠を形成する。若枝は淡緑色で、浅い5溝がある。葉は倒披針状長楕円形で全縁、表は深緑色、裏は淡緑褐色
。花は6月頃、新葉が伸びきるころに開く。雌雄同株で雄花は黄緑色、新枝の中部の葉腋に、直立する穂状の花序
をなす。6裂する花被に囲まれ、12本のおしべと中心部に毛の密生したみつ腺があり、強いにおいがある。
雌花は新枝の上部葉腋に出る花序につくが、花序の先端部には雌花があり、苞の腋に1〜3花がつく。堅果は翌年
の秋に熟し、それぞれが基部を鱗片におおわれた椀状の殻斗に包まれている。内に1個の堅果をもつ殻斗が1〜3個
合着したものが、マテバシイ属Pasaniaの果実の基本的単位である。九州には自生するが、本州に自生のものがあるか
どうかは不明である。材は薪炭材や器具材など、またシイタケのホダ木にする。果実(ドングリ)は渋くなく
食べられるし、醸造され酒がつくられる。

(出展:平凡社 大百科事典)。

同じブナ科に属するコナラ属コナラ木楢oak Quercus serrata Murray
の堅果ドングリもほぼ同形である。
コナラは条件さえよければ15mもの大木になる。

 


 
マテバシイの花
左の写真も同じ
横須賀市三笠公園
2011.05.16  09:54
 
右の写真に同じ
マテバシイの実(ドングリ)

2010/11/01 19:25

マテバシイのまだ緑色の実(どんぐり)
横浜市金沢区 堀口北公園
2010/9/29 15:50
NEC N902iS


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