アベリア(Abelia)
/ツクバネウツギ(突く羽根空木)
ハナツクバネウツギともいう。
学名:Abelia x grandifloria (Andre)Rehder
スイカズラ科、ツクバネウツギ属の半常緑性の低木。
近年、街路樹の下植えや生垣としてよく使われるようになった。
小さな花が多数つくタイワンツクバネウツギA.chinensis R.Br.と花が大きい中国産のA.uniflora R.Br.との
雑種と考えられ、同じ株で萼裂片が2-5枚に切れ込むなど、両種の中間的な性質をそなえている。花はわずかに
桃色がかった白色で冬を除き次々とよく咲く。日本へは、大正時代に移入された。繁殖は挿木よって行なう。アベリア
から交雑などによって品種改良されたものに、エドワード・ゴーチャーEdward Goucher(株は小型で花は淡紫紅色)、
フランシス・メーソンFrancis Mason(樹高は低く、新葉が展開すると同時に黄金斑が美しくあらわれ、花は淡いピンク)、
プロストラータProstrata(枝は横にひろがり、樹高50cmくらいの地被用品種)などの園芸品種がある。
ツクバネウツギ属Abeliaは約20種が東アジアを中心に分布し、いずれも株立ち状になる小低木である。日本には樹形、
花の大きさや色彩、萼片の形に変異の多いツクバネウツギA.spathulata Sieb.et Zucc.、コツクバネウツギA.serrata
Sieb.et Zucc.、オオツクバネウツギA.tetrasepala (Koidz.)Hera et Kurosawaを産し、地方的な変種が記録されている。
また前述のタイワンツクバネウツギが奄美大島に稀産する。ツクバネウツギの名は、果実に萼裂片がのこるので、突く
羽根に似た空木の意味である。
(出展:世界大百科事典 平凡社)
ここ三浦半島では6月〜10月末までが花季です。
三浦半島の公園の歩道沿いや、公共施設脇や、団地内の歩道沿いに、非常に多く普遍的な植栽となっている。
2009/08/01 16:32 横浜市金沢区並木金沢緑地 |
同右 樹高は1〜2m、で花径は 5-25mm
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2007/10/10 10:07 横浜市金沢区並木三丁目市営金沢第三住宅、金沢緑地側 |
同右 |
2014/06/29 15:36 NEC N902iS 横浜市金沢区並木金沢緑地 つぼみのうちから ついている赤い萼片もきれい |
2013/07/18 10:58 NEC N-01E 横須賀市市役所前公園 |
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